レタス

レタスは、老化を防ぎ、寝つきを良くする

レタス
レタス

生活習慣病や不眠の改善

レタス は、日本でも古くから食べられてきたとてもなじみ深い野菜です。サラダには欠かません。不眠で悩む方がレタスを食べると眠れるようになるというのは、よく聞きます。

一般的にレタスといわれるのは、ヘッドレタスといわれる結球しているタイプのものですが、ほかにも、リーフレタスやサニーレタス、ロメインレタス、サラダ菜、サンチュなど、さまざまな種類があります。

レタスには、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、鉄分、カリウム、カルシウム、食物繊維などが含まれています。栄養価はそれほど高くないといわれていますが、さまざまな栄養が含まれたバランスの良い食材といえます。

高血圧、心臓病、脳卒中、肥満など生活習慣病の予防や改善、便秘、貧血、イライラや不眠にも役立ちます。

ビタミンEが老化を予防する

レタスには野菜にしては珍しくビタミンEが多く含まれています。ビタミンEには、血行を良くして新陳代謝を高めるはたらきがあります。

生活習慣病の発生源となるコレステロールを洗い流して、高血圧や心臓病、脳卒中の予防に効果的です。

ビタミンEは、老化防止のビタミンともいわれていて、ビタミンA(βーカロテン)やビタミンCと一緒になると抗酸化作用が高まって、細胞の老化を防ぐ効果があります。美肌、美白効果にも期待できます。

利尿、精神安定作用

レタスには、体を冷やす作用やカリウムによる利尿作用があります。これらの作用によって、尿の排出を良くしたり、むくみをとったりします。

尿と一緒に余分な塩分を体外に排出してくれるので、高血圧や動脈硬化を予防します。

寝つきが悪かったり、途中で目が覚めてしまったりすると脳や体の疲れがとれず、精神状態が不安定となりますが、昔からレタスには眠りを誘う効果や、精神を安定させる効果があるといわれています。

レタスの芯を切ると乳白色の液が出てくると思いますが、苦味成分のこの液に鎮静作用があります。

レタス にプラスすると効果的な食材

レタス と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

シャキシャキの食感を楽しめる レタス は、包丁で葉の繊維を切ると栄養を損失してしまうので、手でちぎりましょう。水には長く浸けすぎないようにして、手早く洗いましょう。

ビタミンEは、加熱しても損失はありません。茹でたり炒めたりすると、かさが減って生で食べるよりたくさん食べられます。油と一緒に摂ると吸収率が上がります。

選び方

芯の切り口が新鮮で、あまり高さがないもの。かさ高いものは芯の伸びすぎてかたく苦みがある。

保存法

鮮度が落ちやすいので、芯の部分に湿らせたキッチンペーパーを当てポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。

にんにく

にんにくは、滋養強壮、疲労回復の定番食材

にんにく には、体を温める作用があり、五臓の機能を活性化します。薬膳では、腫れ物の改善や風邪予防、解毒の働きがある食材として活用されています。

にんにく の特徴的な栄養素は、100 g あたり 食物繊維 5.7 g カリウム  530 mg ビタミンC 10 mg ビタミンB6 1.5 mg 。

にんにく
にんにく

細菌をやっつける成分アリシン

にんにく には、タンパク質や糖質、ビタミン類、ミネラル類と、体と脳がじゅうぶんに機能するために欠かすことのできない栄養素が豊富に含まれています。たまねぎネギなどの仲間の香味野菜です。

にんにくを切ったり、すりおろしたりした時に強い刺激臭が発生しますが、この独特の臭いのもとになっているのは、アリシンという成分です。

このアリシンは、硫化アリルの一種でネギニラにも同じように含まれています。アリシンやその他の硫化アリル類には強い殺菌力があり、細菌やウイルスにも力を発揮するので、免疫力を高め、食中毒や風邪などの感染症にもかかりにくくします。

アリシンはビタミンB1と結びつくとアリチアミンという物質に変化し、体を温めたり、スタミナの回復や疲労回復に効果的です。 脳の活性化にも良いです。ビタミンB1は水に溶けやすく熱に弱い性質ですが、アリチアミンに変化することで、損失が少なく吸収されやすくなります。

血行を良くして血栓を防ぐ

アリシンを加熱するとアホエンという物質がつくられ、血液をサラサラにして血行を良くし、血栓ができるのを予防します。

同じくアリシンに熱が加わることでつくられたスコルジニンという物質には、新陳代謝を活発にして血行を良くする作用があって、冷え症の改善や女性の生理痛の緩和にも役立ちます。

にんにくは夏の暑い時季が旬ですから、暑さで体力が低下している時には特に、スタミナや疲労の回復に効果的なにんにくがおすすめです。

胃腸の働きを良くし、ガンを抑制する

体を温め免疫力を高める作用が強いにんにく。胃腸を温めて消化を良くし、冷えによる胃腸の痛みや消化不良による下痢に効果的です。水分代謝を活発にするので、むくみの改善にも役立ちます。

また、にんにくに含まれているセレン(セレニウム)には抗酸化作用があって、近年注目されているジアリルスルフィドというにんにく成分との相乗効果で、ガンが発生するのを抑制します。

にんにくのニオイのもとがガンを抑制する | ガンの予防対策と増殖抑制作用を高める

にんにく にプラスすると効果的な食材

にんにく と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

にんにく特有の臭いは、皮をむき生のままで時間が経つにつれ強くなります。加熱すると臭いが弱くなりますが、食べる直前に調理すると良いでしょう。

保存方法

紙袋に入れて風通しのよい場所で常温保存。または、ネットに吊してもよいでしょ。

選び方

ふっくらと大きく、粒がかたくて締まりがある物が良品。変色していないもの。

 

もやし

もやし

もやし と一緒に食べると効果アップの食材や もやし の食べ合わせ 効能 効果 栄養などについて紹介しています。もやしの旬や保存方法などの情報も。

もやし 疲労回復、生活習慣病に力を発揮する

もやし
もやし

疲労を回復効果

もやし は、穀類や豆類、野菜などの種子を、暗い所で発芽させたものです。特徴的な栄養素は、 100g あたり、食物繊維  1.3  g カリウム 69 mg ビタミンC 8 mg です。

よく知られているものには、緑豆や大豆、ブラックマッペなどを発芽させた豆もやしがあります。

一般的なもやしの主成分は水分がほとんどで、豆類なので、タンパク質や炭水化物、ビタミンB群、食物繊維、カリウム、カルシウムなどさまざまな栄養素が含まれています。

もやしは、種子本来の栄養素に加え、発芽や成長をしながら、新たに別の栄養素が生成されるという特殊で優秀な野菜です。

発芽することで、豆の状態だとほとんど含まれていないビタミンCなどの栄養素ができるのです。

私たちの健康に役立つ、さまざまな栄養がありながら、低カロリーでヘルシーな食材で、ダイエット食にもおすすめです。

もやしにはアスパラギン酸というアミノ酸が含まれていて、疲労回復やスタミナをつけるのに効果的です。

もやし に含まれているビタミンB群は、糖質やタンパク質などをエネルギーに変えることができ、肝臓の機能を正常にします。

ビタミンB群が不足すると、肝臓の機能が低下し、エネルギーの合成のはたらきも鈍くなって、肝臓障害を起こします。このように、もやしは肝臓病の予防と治療に有効です。

生活習慣病を防ぐ

大豆もやしには、胃腸の調子を整え、消化吸収力を高めるはたらきがあります。消化酵素のアミラーゼが胃腸のはたらきを良くして、食欲を増進させます。

体内の水分代謝を活発にするはたらきもあり、リウマチ、神経痛、ひざの腫れや痛みを取り除きます。また、腸内のビフィズス菌や善玉コレステロールを増加させるはたらきもあって、便秘や生活習慣病などに効果をあらわします。

食べ合わせ

もやし は、日本料理やアジア料理で広く使われる野菜であり、さまざまな料理に合わせることができます。もやしの食べ合わせの例を紹介します。

  1. 肉料理: もやしは肉料理と相性が良いです。例えば、豚肉牛肉と一緒に炒めたり、鍋料理に加えたりすると美味しいです。豚肉ともやしの炒め物や、牛肉ともやしの炒め煮も人気があります。
  2. 魚介類: もやしは魚介類ともよく合います。例えば、エビイカと一緒に炒めたり、鍋料理に入れたりすると美味しいです。エビともやしの炒め物や、イカともやしの炒め煮などがあります。
  3. 野菜料理: もやしは他の野菜との相性も良いです。炒め物やサラダに加えることで、野菜料理に新鮮な風味を与えます。例えば、もやしとにんじんの炒め物や、もやしとキャベツのサラダなどがあります。
  4. 麺料理: もやしは麺料理にもよく使われます。ラーメンや焼きそば、炒麺などに加えると、食感が良くなります。特にラーメンにおいては、もやしは一般的なトッピングの一つです。
  5. スープ: もやしはスープに入れると、さっぱりとした風味を加えます。豚肉ともやしの中華スープや、もやしと豆腐の味噌汁などがあります。

もやし プラスすると効果的な食材

もやし と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

もやしは、日持ちが悪く保存には適しません。鮮度が大事なので、早めに食べましょう。

調理の際には、長い時間に水につけておくとビタミンCの損失が大きくなるので注意しましょう。また、加熱し過ぎると栄養分が失われるので、短時間で済ませましょう。

選び方

茎が太く、根に透明感があり、豆が開きすぎていないものが良品。全体的に黒ずんでいるものはダメ。

保存法

未開封の袋は、もやしが呼吸できるように1ヶ所穴をあけて冷蔵庫の野菜室で保存。開封後は、後から空気をぬいて。

1 分で作れるレンジでチン もやし は便秘解消に効く