食中毒や動脈硬化を防ぐ

精神を安定させる
昔から薬として用いられてきた しそ の葉には、胃腸を丈夫にして、せきを鎮めるはたらきがあります。
また、精神的な興奮を抑える作用もあります。特に、ストレスで高ぶった神経を鎮静させるのに高い効果をあらわし、胃痛や吐き気が止まらないときに効果的です。
香り成分には抗菌作用がある
しそには、葉が赤紫色をした赤じそと、緑色の青じそがあります。青じそは大葉とも呼ばれます。
赤じそにはアントシアニン色素のシソニンが含まれていて、酸と反応すると赤くなるので、梅干しやしば漬けなどの色付けに使われています。
このシソニンは抗酸化力に優れていて、ストレスなどから起こる活性酸素を除去してくれます。
青じそのほうは、おもに薬味として使われています。青じそは、βカロチンやビタミンB1をはじめとするビタミン類やミネラル類が豊富に含まれている、栄養価の高い野菜です。
しそ には抗菌作用があり、栄養価とともに注目されています。しそがもつ独特の香りのもとになっているのは、ポリフェノール類のペリルアルデヒドという精油成分です。このペリルアルデヒドには細菌の繁殖を抑える作用があって、防腐効果があり、食中毒を防ぎます。
しそ にプラスすると効果的な食材
しそ と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。
- 納豆 、 緑豆 、 黒大豆 、 梅干し 、 しょうが 、 パセリ ▶魚介類による食中毒の対策に
- さといも 、 ねぎ 、 たまねぎ 、 牡蠣 、 ごま ▶イライラを解消する
- アスパラガス 、 大豆 、 ピーナッツ 、 キウイフルーツ 、 オリーブオイル ▶動脈硬化、脳卒中、ガンを予防する
- 大根 、 かぶ 、 ねぎ 、 しょうが 、 梅干し ▶せきを鎮める
食べ方のポイント
抗菌効果を生かすには、しその葉を細く切ることが大切です。これは、しその香りを刺身などに直接触れさせるためです。
加熱する料理に使う場合は、香りや栄養が損失しないよう、熱を加えすぎないように注意しましょう。できれば生食がいいでしょう。
2件のコメント