にんにく

にんにくは、滋養強壮、疲労回復の定番食材

にんにく には、体を温める作用があり、五臓の機能を活性化します。薬膳では、腫れ物の改善や風邪予防、解毒の働きがある食材として活用されています。

にんにく の特徴的な栄養素は、100 g あたり 食物繊維 5.7 g カリウム  530 mg ビタミンC 10 mg ビタミンB6 1.5 mg 。

にんにく
にんにく

細菌をやっつける成分アリシン

にんにく には、タンパク質や糖質、ビタミン類、ミネラル類と、体と脳がじゅうぶんに機能するために欠かすことのできない栄養素が豊富に含まれています。たまねぎネギなどの仲間の香味野菜です。

にんにくを切ったり、すりおろしたりした時に強い刺激臭が発生しますが、この独特の臭いのもとになっているのは、アリシンという成分です。

このアリシンは、硫化アリルの一種でネギニラにも同じように含まれています。アリシンやその他の硫化アリル類には強い殺菌力があり、細菌やウイルスにも力を発揮するので、免疫力を高め、食中毒や風邪などの感染症にもかかりにくくします。

アリシンはビタミンB1と結びつくとアリチアミンという物質に変化し、体を温めたり、スタミナの回復や疲労回復に効果的です。 脳の活性化にも良いです。ビタミンB1は水に溶けやすく熱に弱い性質ですが、アリチアミンに変化することで、損失が少なく吸収されやすくなります。

血行を良くして血栓を防ぐ

アリシンを加熱するとアホエンという物質がつくられ、血液をサラサラにして血行を良くし、血栓ができるのを予防します。

同じくアリシンに熱が加わることでつくられたスコルジニンという物質には、新陳代謝を活発にして血行を良くする作用があって、冷え症の改善や女性の生理痛の緩和にも役立ちます。

にんにくは夏の暑い時季が旬ですから、暑さで体力が低下している時には特に、スタミナや疲労の回復に効果的なにんにくがおすすめです。

胃腸の働きを良くし、ガンを抑制する

体を温め免疫力を高める作用が強いにんにく。胃腸を温めて消化を良くし、冷えによる胃腸の痛みや消化不良による下痢に効果的です。水分代謝を活発にするので、むくみの改善にも役立ちます。

また、にんにくに含まれているセレン(セレニウム)には抗酸化作用があって、近年注目されているジアリルスルフィドというにんにく成分との相乗効果で、ガンが発生するのを抑制します。

にんにくのニオイのもとがガンを抑制する | ガンの予防対策と増殖抑制作用を高める

にんにく にプラスすると効果的な食材

にんにく と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

にんにく特有の臭いは、皮をむき生のままで時間が経つにつれ強くなります。加熱すると臭いが弱くなりますが、食べる直前に調理すると良いでしょう。

保存方法

紙袋に入れて風通しのよい場所で常温保存。または、ネットに吊してもよいでしょ。

選び方

ふっくらと大きく、粒がかたくて締まりがある物が良品。変色していないもの。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください