体と脳の若さを維持するパワーの源
豚肉 は、腎を養って精力を蓄えるので、病後の体力回復や虚弱体質の改善に適しています。
豚肉 の特徴的な栄養成分は、たんぱく質 18.5 g 、脂質 14.6 g 、鉄 0.5 mg 、ビタミンB1 0.66 mg 、ビタミンB2 0.23 mg 。
疲労回復に効くビタミンB1が豊富
豚肉 の特徴といえば、やはり ビタミンB1 の含有量の多さです。それは、牛肉の10倍ともいわれ、赤身肉なら 150 gほどで ビタミンB1 の 1 日の必要摂取量をまかなえるといいます。
ビタミンB1 は、糖質(炭水化物)をエネルギーに変換するために欠かせない栄養素です。別名「疲労回復のビタミン」といわれ、疲れのもととなる乳酸という物質が体に蓄積されるのを防ぎます。
不足すると、エネルギーの代謝が効率良くおこなわれずに疲労がたまるというわけです。また、ビタミンB1が不足すると体だけでなく脳のはたらきも悪くなって、脚気や心筋梗塞、集中力の低下などを招き、ほかに、脳の病気にまで至る可能性があるのです。
美肌効果で女性におすすめ
豚肉 のタンパク質は、肉類の中では最もアミノ酸バランスに優れています。 ビタミン類ではB1 のほか、 B2 、 A 、 E も多く含まれています。
豚肉 は、これらの栄養素のはたらきによって、体液や血液、骨といった私たちの体の構成成分を補う作用に優れ、病後や産後の衰弱や貧血、また、老化に伴う足腰の衰えやめまいに効果をあらわします。
発熱・発汗後の体液不足を補ったり、肌のかさつきの改善などにも効き目があります。
腎を養って精力を高めるため、病後の体力回復や虚弱体質の改善などにも適しています。また、体を潤す作用があり、空咳、肌の乾燥、のどの乾き、水分不足による便秘、母乳の分泌不足も改善します。
ヒレ肉や肩肉にはビタミン、ミネラルが多く含まれます。モモ肉には脂肪が少ないのが特徴で、皮膚や粘膜の健康維持を助けるビタミンB群のナイアシンが含まれています。
レバーは、 ビタミンA や ビタミンB2 、 鉄分 がとても豊富です。 ビタミンA にも皮膚や粘膜の細胞を正常に保つはたらきがあるので、風邪の予防や美肌効果に期待ができます。
豚足にはコラーゲンなどのゼラチン質が豊富で、皮膚をなめらかにしてくれます。見た目や食感から苦手だという人もいると思いますが、増血作用もありますから、特に女性におすすめの食材です。
豚肉 にプラスすると効果的な食材
豚肉 と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。
- ほうれん草 、 落花生 、 かに 、 タコ ▶疲労を回復する
- キャベツ 、 ネギ 、 ぶどう 、 栗 、 ごま ▶足腰の衰え、めまいを改善する
- ニラ 、 ごま 、 オリーブオイル 、 ヨーグルト ▶肌を美しく保つ
食べ方のポイント
パワーの源である ビタミンB1 は水溶性なので、効率良く摂取するには、煮物よりも炒め物が良いです。
食中毒を起こす可能性があるので、調理するときには火をしっかり通しましょう。特に内臓部位には気を使いましょう。
選び方
肉は淡いピンク色で、脂肪はきれいな白色。身のきめが細かく艶があり、なめらかなのもを選びます。
保存方法
冷蔵庫へ入れ、消費期限内に使い切る。冷凍保存も可能。
- スープや煮物にして骨の栄養もとる
- 豚骨にはカルシウムが豊富です。骨そのものを食べるのは無理なので、骨付きスープや煮物にして骨の成分までとれるようにします。
- 豚足は下処理済みのものを選ぶ
- 豚足の下処理は大変なので、下処理済みのものを使うと手軽。スープや煮物、餃子、炒飯の具にしてもおいしい。
- 脂肪分が落ちるよう一工夫
- 脂肪分の多い肩肉やロース肉は、下ゆでしたり、脂身を切り取ってから調理。焼きながらしみ出た油をキッチンペーパーでふきとるのも効果的。
豚肉 は、表示の見方、調理方法が高い安全性を実現する | 危険な食品
1件のコメント