じゃがいも

カリウムで高血圧を防ぐ

じゃがいも
じゃがいも

じゃがいも には脾臓と胃の働きを改善し、胃腸を丈夫にし、元気を補う作用があります。

特徴的な栄養素は、100 g あたり、カリウム 410mg、ビタミンC 35 mg マグネシウム 20 mg カルシウム 3 mg 。

多量に含むカリウムで血圧を安定させる

カリウムの王様といわれるくらい、じゃがいもにはカリウムが豊富に含まれています。カリウムには、体内の余分な塩分を体外へ排出するはたらきがあります。

これによって、血圧を安定させ、高血圧を防ぎます。腎臓病などで利尿剤を使っている人やむくみのある人にも有効です。

ビタミンCも豊富に含む

じゃがいも は主成分は炭水化物です。ほかのいも類や穀類と比べるとカロリーが低く、少しの量でも満腹感を得られることから、ダイエット食としても用いられます。

ビタミン類の含有に優れているのですが、特にビタミンCは多く含まれ、りんごの2倍くらいあります。また、新じゃがだと、みかんに負けないくらいの量が含まれているといいます。

そして、じゃがいも のビタミンCは熱に強く壊れにくいので、加熱調理しても栄養を損なうことがありません。

ビタミンCは結合組織の原料のコラーゲンの合成を促し、粘膜にできた潰瘍を治したり、また、潰瘍ができるのを防ぐのに欠かせないビタミンです。

風邪の予防や、ストレスに対する抵抗力を高める効果があります。さらに、ストレスなどによってつくり出された活性酸素を排除するための大切な栄養素です。

じゃがいも は、トマトナスの仲間で実際に食べているのは茎の部分。貯蔵性が高く、冷暗所で保存すれば、1~2ヶ月は保存できます。

じゃがいも にプラスすると効果的な食材

じゃがいもと次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

皮の近くに栄養が多く含まれているので、茹でてから皮をむくのが理想です。じゃがいもはアルカリ性食品なので、肉など酸性食品と組み合わせて摂ると良いです。

選び方

ふっくらと丸みがあってでこぼこが少ないものをえらびます。表面の色が均一でしわのないもの。

保存方法

日にあてると発芽してしまうので、新聞紙に包み、段ボール箱や籠などに入れて冷暗所で保存。

また、リンゴを1~2個入リンゴが出すエチレンガスが発芽を抑えます。

さといも 食べ合わせ と栄養など

さといも と一緒に食べると効果アップの食材やさといもの食べ合わせ 効能 効果 栄養などについて紹介しています。さといもの旬や保存方法などの情報も。
さといも は、「タロイモ」ともいわれ、親いもから子いも、さらに孫いもといわれる小さな芋がたくさん増えて育つため、縁起のよい食べ物として昔から親しまれてきました。

脳細胞を活性化するぬめり成分

さといも
さといも

独特のぬめりが老化を防ぐ

さといも はデンプンとタンパク質が主成分で、そのほか、食物繊維、ビタミンB1やB2、カリウムなどが含まれています。

さといも は皮をむくととてもぬるぬるしていますが、このぬめりはガラクタンやムチンという成分で、炭水化物とタンパク質が結合した粘り気のある物質です。

ガラクタンは、脳に刺激を与えるのに必要な成分であり、脳細胞を活性化し、免疫力を高めて、ガン細胞が増殖するを防ぎます。老化やぼけが起こるのを防いだり、生活習慣病を予防するのにも効果的です。

ムチンは、タンパク質の消化と吸収を高めたり、胃腸の粘膜を健康に保ち、働きを増強します。

胃腸を丈夫にする

さといも の食物繊維には、胃腸を丈夫にして、腎機能を補う作用があります。やせ気味で食欲が無い人や下痢をしやすい人には効果的です。カリウムには、いったん血液中に吸収されたナトリウムが腎臓で吸収されることを防ぎ、尿中へ排出するのを促して血圧を下げる作用があるので、高血圧の予防に効果的です。

便秘や肥満を改善して、コレステロールを低下させるはたらきもあります。腸内環境を整えて、便通を良くしたり、肌荒れを改善するのに役立ちます。

里芋を使った、健康に良い酵素汁のレシピはこちら。

さといも 食べ合わせ

さといもは、食物繊維やビタミンB群、カリウムを豊富に含んでおり、消化を助けるほか、むくみ解消や腸内環境の改善に役立ちます。特におすすめの食べ合わせをいくつか紹介します。

さといも + 鶏肉

  • 効果:さといもに含まれる食物繊維と鶏肉の良質なタンパク質が組み合わさることで、消化吸収を助け、腸の働きをサポートします。特に胃腸が弱っている時におすすめです。鶏肉

2. さといも + ほうれん草

  • 効果:さとものカリウムとほうれん草の鉄分やビタミンCの相乗効果で、むくみ解消や血行促進が期待できます。さらに、ビタミンCが鉄の吸収を助けるため、貧血予防にも効果的です。ほうれん草

3. さといも + キノコ

  • 効果:どちらも食物繊維が豊富で、便通改善に役立ちます。さらに、キノコ類のビタミンDがさといもの栄養吸収を高めるため、より健康効果を引き出します。きのこ

4. さといも + 魚(サバやサンマなど青魚)

  • 効果:青魚に含まれるオメガ-3脂肪酸とさといものカリウムが相乗効果を発揮し、血圧を安定させる効果が期待できます。血液の巡りが良くなり、生活習慣病の予防にもつながります。さば さんま

5. さといも + 味噌

  • 効果:味噌の発酵食品としての作用とさといもの栄養が組み合わさり、腸内環境の改善に役立ちます。温かい味噌汁にすると体も温まり、冷え性の改善も期待できます。

これらの組み合わせでさといもの栄養をさらに引き出し、美味しく健康的な食事を楽しめますよ。味噌の驚くべき著効

さといも にプラスすると効果的な食材

さといもと次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

さといも は、下茹でしないで煮ても大丈夫です。ぬめりを取ってしまうと、大事な成分が失われてしまいます。

選び方

泥付で皮に適度な湿り気があり、かたくしまっていて表面にこぶやひび割れがないもの。

保存法

低温や乾燥に弱いので、湿らせた新聞紙で包むか、紙袋などに入れて、風通しのよい室内で保存。

さやえんどう ビタミンC 、食物繊維ビタミンK、カリウムなどが豊富

さやえんどう

さやえんどう は、えんどう豆が成熟する前の若いさやの状態で食べます。えんどう豆となり成熟した豆のほうは、グリーンピースとして食べます。

さやえんどう ビタミンCで美肌づくり

さやえんどう(絹さや) は、春が旬の柔らかく甘みのある豆です。さやごと食べられるのが特徴で、食物繊維やビタミンC、ビタミンK、カリウムなどが豊富に含まれています。さやえんどうは、免疫力を高める作用や骨の健康をサポートする栄養があり、食物繊維は腸内環境を整える効果もあります。

さやえんどう ビタミンC
さやえんどう ビタミンC

コラーゲンの合成に必要なビタミンCが多い

成長の途中に摘み取られる さやえんどう には、特にビタミンCが豊富に含まれています。

さやえんどう に含まれるビタミンCには、風邪の予防や回復をしたり、肌荒れを改善したり、肌を美しく保つはたらきがあります。

ビタミンCは体内でコラーゲンの合成をするのに欠かせない栄養素です。コラーゲンは、皮膚のほか、骨や筋肉などを構成しているタンパク質で、それぞれの組織をつなぐという重要な役割をしています。

ですから、不足すると粘膜が荒れたり、傷が治るのに時間がかかったりします。それに、肌荒れ、シミやシワ、そばかすができたりもします。

ビタミンや食物繊維で脂肪をためない

ほかには、βーカロテン、ビタミンB1やB2、食物繊維も多く含まれています。これらのビタミン類は、糖質と脂質の燃焼を助け、体内に脂肪が蓄積されにくくしてくれます。

食物繊維は、腸内の掃除をして便秘を改善したり、コレステロールの排泄を促し動脈硬化や心臓病を防ぐようはたらきます。

胃腸の弱い人に良い

さやえんどう には、胃腸を丈夫にして体力をつけるはたらきがあり、胃腸が弱くて食欲がない人や下痢をしやすい人に効果的です。

さやえんどう にプラスすると効果的な食材

さやえんどう と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

ビタミンCは熱に弱く水に溶けやすいので、調理時間を短くしましょう。炒めものなら最後に加え、煮ものならサッと茹でておいたものを、火を止めたあとに散らすと良いです。

選び方

さやが肉厚でみずみずしく、やわらかいものを選ぶ。

保存法

ポリ袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存。1~2日で使い切る。