体に力をつける、生活習慣病を防ぐ

さばは、胃を元気にして体力をつけ、血の巡りをよくする働きがあります。
特徴的な栄養素は、100gあたり、たんぱく質 20.7g、ビタミンE 0.9mg、ビタミンB2 0.28mg、ビタミンD 1.1μグラム、ビタミンB12 0.6μグラム。
血を補い、体力を増強する
さばには体のもとをつくるタンパク質や、活動のエネルギー源となる脂質、体に抵抗力をつけるビタミンB2などが豊富に含まれています。
体に元気をつけたり、血を補うはたらきがあって、長く病気を患って体力が衰えてしまった人や、妊産婦さんの栄養補給にぴったりです。
また、食が細く痩せている、疲れやすく体力がない、体がとても冷える、寝つきが悪い、神経が衰弱していて動悸がする、物忘れがひどい、といったような症状がある人が常食すると、症状の改善に役立ちます。
胃を元気にして体力をつけ、血の巡りをよくする働きがあります。イライラした気分を解消する作用もあります。疲れやすい、少食の人に最適な食材です。
不飽和脂肪酸のEPA・DHAがたっぷり
さばに豊富に含まれている脂質は、常温で液体の状態の不飽和脂肪酸、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)です。
EPAとDHAは青魚全般に多く含まれていて、血合いと呼ばれる赤黒い部分に特に豊富です。血合いには、ほかに鉄分やナイアシン、タウリンなどの栄養素も含まれています。
EPAには、血液を固まりにくくして血管を丈夫にし、血栓ができるのを防ぐはたらき抗血栓作用があります。
動脈硬化や心臓疾患といった生活習慣病の予防に効果を発揮するのです。そして、DHAには脳のはたらきを活発にする作用があって、集中力や記憶力を高めます。
また、ガン細胞を増殖させる成分の生成を抑制するはたらきもあります。DHAも豊富に含まれ、脳を若返らせる効果も期待できます。
ナイアシンやタウリンは、血中コレステロールを低下させ、インスリンの合成や機能を高め、糖尿病の予防にも良いです。
増血作用のある鉄分は、貧血を防ぎ、冷え性、めまいや動悸を改善していきます。
さばにプラスすると効果的な食材
さばと次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。
- ニンジン、ピーマン、パセリ、レモン、梅▶体力を増強する、疲労を回復する
- たまねぎ、アスパラガス、ごぼう、ひじき、豆腐▶動脈硬化、脳卒中を予防する
- ブロッコリー、モロヘイヤ、ネギ、ショウガ▶冷え性、貧血を改善する
食べ方のポイント
『さばの生き腐れ』という言葉があるほど、早く傷みやすい魚です。新鮮に見えても内部が傷んでいることがあるので、丸ごと一匹を買う時は、目が澄んでいて、模様が鮮やかなものを選びましょう。
独特の生臭さは、調理する1時間ほど前に塩を振って水分を抜いておくことで消すことができます。
選び方
旬は、秋~冬です。目が赤く濁っておらず、腹がきれいな紅色に光っているものがよい。切り身やつやがあり、切り口がやわらかくなっていないものを。
保存方法
傷みが早いが、しめさばにすると、冷蔵でもしばらく鮮度を保つことができる。
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