ナス

動脈硬化やガンを抑制する

ナス
ナス

ナスニンが高血圧、動脈硬化を防ぐ

ナス は、90 % 以上が水分でできています。ビタミンやミネラルといった栄養素はごくわずか含まれているだけで、あとは糖質と繊維質があります。

体温を下げる作用があるナスは、暑い夏を乗り切るのに適した夏野菜です。

紫色の成分であるアントシアニン系色素のナスニンはポリフェノールの一種です。 ナス はアクが多いのですが、その正体はほとんどがポリフェノール類です。

濃い紫色の皮に含まれているナスニンという成分には、細胞膜の酸化を防ぐ抗酸化作用があります。悪玉コレステロールの酸化を防いで血管をきれいにし、動脈硬化の予防や改善をするはたらきがあることが、これまでの研究で明らかになっています。

さらに、ナス の実のほうにはケルセチンというフラボノイドが含まれていて、毛細血管を保護したり強化したりするはたらきがあります。

そこに、ビタミンEの血液凝固の抑制作用などが力をあわせ、血栓や高血圧、動脈硬化に優れた効き目をあらわします。

ガン抑制にもはたらく

ナスニンを含めフラボノイドには、活性酸素の発生を抑制する強力な作用があり、ガンの抑制にも効果が期待されています。

また、ナスに含まれているプロテアーゼインヒビターといわれる阻害物質などが、発ガン物質を解毒し体の中から除去するはたらきを助けるということもわかっているのです。

ナス にプラスすると効果的な食材

ナスと次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

成分のナスニンは水溶性なので、軽く油で炒めてから調理すると溶け出すのを防げ色も鮮やかに仕上がります。また、ナスはアクが多く、切ると色が変わってしまうので、切ったらすぐに水にさらします。さらしすぎには注意しましょう。

油は植物油を使うとビタミンEやリノール酸を摂取できて、血中のコレステロールを抑えるはたらきが高まって、体を冷やす作用が和らぎます。

選び方

皮につやがあって、実がふっくらとしているものを選ぶ。へたのとげがかたいものが新鮮。

保存法

低温に弱いので新聞紙に包んで常温保存。冷蔵庫に入れる場合は、ポリ袋に入れて野菜室へ。

 

セロリ

精神を安定させ、高血圧や糖尿病を予防する

セロリ
セロリ

豊富なカリウムが生活習慣病に効く

セロリ には、ビタミン、ミネラル類が豊富で、β-カロテン、ビタミンB群、カリウム、食物繊維などの栄養素が含まれています。

カリウムは体内の余分なナトリウムを排出し血管を拡げて血圧が上昇するのを抑え、コレステロール値を低下させ、すい臓のはたらきを活発にします。

これらのことから、高血圧や糖尿病といった生活習慣病に対して欠かせない野菜です。

そして、セロリは、同じくカリウムが豊富な芋類 ( さつまいも じゃがいも さといも )などと比べるとカロリーがとても低いので、生活習慣病の引き金になる肥満を気にしないでたくさん食べることができます。

香り成分が気持ちを落ち着かせる

精神を落ち着かせる効果や食欲増進効果があるといわれている香り成分が豊富に含まれています。その昔、セロリは消臭に用いられていたというほど、芳香を持っています。

この香りの成分には、精神の不安や不眠、頭痛、耳なりなどの症状を改善するはたらきがあるのです。

食物繊維には、便通を促して、血圧を下げるはたらきがあり、大腸ガンの予防になります。

セロリのガン予防効果はこちらです。

セロリ にプラスすると効果的な食材

セロリ と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

セロリの料理でよく使われるのは茎の部分ですが、実は、葉には茎の2倍のβ-カロテンが含まれるといわれています。また、葉は肉の臭みを消すのに役立ちますので、一緒に使うと良いでしょう。

β-カロテンを効率良く摂るには、植物油で炒めます。吸収がアップします。

チンゲン菜

チンゲン菜

チンゲン菜 と一緒に食べると効果アップの食材や チンゲン菜 の食べ合わせ 効能 効果 栄養などについて紹介しています。チンゲン菜 の旬や保存方法などの情報も。

チンゲン菜 胃腸を整え、体を強くする

チンゲン菜
チンゲン菜

抵抗力をつける

チンゲン菜 といえば中国野菜の代表で、中華料理によく使われています。チンゲン菜は、ビタミン類をはじめ、カルシウムやカリウム、鉄、食物繊維などの栄養が豊富に含まれた緑黄色野菜です。

含有量が特に多いのがβ-カロテン(ビタミンA)ですが、同じ緑黄色野菜のピーマンより6倍も多く含まれているといいます。

β-カロテンは、免疫力を活性化して風邪などの感染症を予防する効果があります。毎日摂取するようにしていると、だんだん体に抵抗力がついてきて、虚弱体質が改善されます。

あぶら菜 の仲間であるチンゲン菜は抗ガン活性成分も含んでいるのでガンを予防したり、動脈硬化など生活習慣病も防ぎます。

目を保護する

β-カロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変化して不足分を補うはたらきがあります。皮膚や粘膜などの機能を保護するビタミンAは、パソコンやスマホなどでの目の酷使による眼精疲労、ドライアイを防ぎます。

胃腸の健康に効果的

チンゲン菜に含まれているミネラル類には、胸やけや胃のむかつきを取り除く作用があるといわれています。

そして、胃腸の調子を整える作用もあり、胃の張りやゲップによる苦しさを改善し、ガスの発生を取り除きます。

便通を促すはたらきをするチンゲン菜は、便秘の改善にも効果的です。食物繊維が胃腸のぜん動と消化腺の分泌を活発にして便秘を防ぎます。

食べ合わせ

チンゲン菜 はアジア料理によく使われる野菜であり、さっぱりとした味わいが特徴です。チンゲン菜の食べ合わせの例を紹介します。

  • 肉と炒め物: チンゲン菜は豚肉と一緒に炒めると相性が良いです。豚肉の旨みとチンゲン菜のシャキシャキとした食感がマッチします。ニンニク生姜と一緒に炒めるとさらに美味しくなります。
  • 麺料理: チンゲン菜 は麺料理にもよく使われます。例えば、ラーメンや焼きそば、炒麺に加えることで、野菜の食感が麺と相性良くなります。特に、中華風の麺料理によく使われます。
  • スープ: チンゲン菜はスープにも良く合います。例えば、豚肉や鶏肉と一緒に鍋やスープに入れると、野菜の甘みがスープに移り、美味しい風味を楽しむことができます。
  • おかずの一部として: チンゲン菜はそのまま蒸しても、茹でても美味しいです。そのまま食べるだけでも良いですし、軽くお醤油やポン酢をかけても美味しいです。
  • 鍋料理: チンゲン菜は鍋料理にもよく使われます。しゃぶしゃぶやすき焼き、鍋物に加えると、野菜の甘みがスープに移り、さっぱりとした味わいが楽しめます。
  • サラダ: チンゲン菜は生のままサラダにしても美味しいです。他の野菜と一緒に和風ドレッシングやごまドレッシングで食べるとさっぱりとした一品になります。

チンゲン菜 にプラスすると効果的な食材

チンゲン菜 と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

炒め物のほかに、茹でるときにも油を少し加えると、β-カロテンの体への吸収力が高まります。火の通りが早いので、栄養が壊れないように手早くサッと仕上げましょう。

選び方

葉の色が濃く、張りがあり、軸は淡緑色の肉厚で幅が広く、緑の切り口が変色していないもの。

保存法

ラップで包むかポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存。なるべく早めに使い切る。