滋養強壮に優れた夏のスタミナ食

カルシウムは生鮮食品でナンバーワン
どじょうは、たんばく質のほか、脂肪、ビタミンA、B、D、カルシウム、鉄分などを豊富に含んだ滋養強壮効果の高い食べ物で、うなぎともに夏のスタミナ食として有名です。
カルシウムの含有量はうなぎ以上、生鮮食品のなかではトップで、100 g中880mgも含まれています。70 gで1日の所要量をカバーできるほどで、骨ごと食べられ、カルシウム源としては理想的です。
カルシウムは骨や歯を強くし、骨粗鞍症を防ぎ、精神を安定させ、イライラや怒りっぽさを解消してくれます。常食すれば忍耐強くなり、ストレスの予防にもなります。
カルシウムの吸収をよくするビタミンDやマンガンも含まれているので、なお一層の効果が期待できます。
ヌルヌル成分が元気のもと
ドジョウのヌルヌル物質は、糖とたんばく質が結合したもので、ムチンと呼ばれています。
ムチンたんぱく質をむだなく活用させる働きがあり、いわば元気のもとです。夏の暑さで弱った内臓に活力を与え、疲労回復には抜群の効果をみせます。
さらに胃の粘膜を保護したり、神経痛などの痛みや腫れ、湿疹に対して効果を発揮します。
高血圧を防ぎ、薫癌、糖尿病にも有効増血作用のある鉄分や、肝臓と皮膚・粘膜を強化する作用にすぐれたビタミンB 、体に抵抗力をつけるビタミンAも多く、DNA の合成を助ける亜鉛も豊富です。
そこで貧血を防ぎ、内臓を温めて強壮・強精効果を発揮します。また、体のよぶんな水分を取りのぞく作用や、解毒作用があるので、黄痘や糖尿病、慢性肝炎、小便の出が悪い人、二日酔などにも有効です。
どじょうにプラスすると効果的な食材
- ごぼう、にら、にんじん、ねぎ、山芋、太刀魚、鶏卵 ▶強精作用、疲労回復
- ごぼう、ねぎ、白菜、えんどう豆、ショウガ ▶小便の出が悪い・むくみ解消
- くわい、ごぼう、モロヘイヤ、れんこん、鶏肉、ごま ▶貧血改善