はとむぎ

利尿、鎮静作用にすれ、美肌効果にも優れる

はとむぎ
はとむぎ

穀類のなかで最も栄兼価が高く、しかも太らない

はとむぎ は、穀類の中でも最も栄養価に富み、多くの薬効があることから、古くから漢方薬に用いられてきました。

ほかの穀類に比べてたんばく質や脂質を多く含み、ビタミンB、カルシウム、鉄分、カリウム、食物繊維などを豊富に含み、 ビタミンB1 も少量ながら含んでいます。

はとむぎ に含まれるたんばく質はアミノ酸バランスがよく、新陳代謝を活発にするうえ、脂質の代謝を促すビタミンBも玄米以上に含まれているため、高エネルギーとはいえ肥満の心配は無用です。

利尿、消炎、鎮静果にすぐれ、胃腸も丈夫に

はとむぎ には体内の新陳代謝を活発にし、体内の老廃物を排泄する作用があります。そこで腎臓の働きを高めて水分代謝をよくし、すぐれた利尿作用を発揮します。

腎臓病や心臓病によるむくみ、関節炎でひざに水がたまる症状、尿路結石などを解消してくれます。また消炎・鎮痛作用があり、関節炎や筋肉痛、神経痛、リウマチなどの腫れや痛みを取り除いてくれます。

はとむぎ を煮つめた液を入浴剤として用いたり、はとむぎ を常飲すると効果的です。さらに胃腸の働きをよくし、肺や呼吸器の機能を正蛍にし、強壮の作用もあります。

疲労回復にも効果的で、体が弱っているお年寄りや、かぜをひいてなかなか痰が切れない人にも有効です。

肌をすべすべにし、イボを取り、抗腫瘍作用も

イボ取りの特効薬としても有名です。これははとむぎ のよぶんな水分を出す作用と、ウィルスへの抵抗力を高める作用が効果的に働くためです。

また近年、抗腫瘍作用も期待されています。美容効果もあり、常食すると肌が滑らかになり、シミや小ジワを治してくれます。

はとむぎ にプラスすると効果的な食材

選び方

賞味期限を確認の上、できるだけ新しいものを選ぶ。

保存法

密閉容器に入れ、冷暗所で保存する。においや湿気を吸着してしまうので、冷蔵庫での保存は避けたほうがいい。

注意

妊娠中は食べないこと。異物を排出する効果が高いので妊娠中は避ける。

そば

血管を強化し脳卒中を防ぐ

そば
そば

白米や小麦よりもすぐれた栄養価

そば の主成分は、消化のよいでんぷんで、即エネルギー源になります。たんぱく質は白小麦より多く、しかもリジンなどアミノ酸を多く含み栄養価もすぐれています。

にはないビタミンB 1やB2も豊富です。B1はでんぷんをエネルギー化するのに欠かせないもので、跳とともに体にスタミナをつけてくれます。

またコレステロールを下げる効果のあるナイアシンが玄米と同じくらい含まれ、体内でナイアシンになるアミノ酸のトリプトファンも豊富です。

ルチンが血圧を下げ、脳卒中を防ぐ

そば を常食すると血圧が下がりますが、これはビタミンP の一種ルチンが含まれているからです。

ルチンは毛細血管を丈夫にしたり止血する働きがあるので、脳卒中を予防します。そのほか肝臓の機能を高め、脳の老化を防ぐコリンや、便秘を防ぎ有害物質を排泄する食物繊維、貧血を防ぐ鉄分、体内での出血を防ぐビタミンK も含まれています。

胃腸を丈夫に、消炎効果も

そば には、胃腸を丈夫にして消化を促進し、胃もたれや腹痛、下痢に効果があります。

生の そば 粉を常食すると寄生虫を駆除できます。糖尿病の初期の人が食べれば症状の改善が促進されます。

さらに炎症をしずめ、よぶんな水分を取り去る作用があり、片頭痛、高血圧によるのぼせや頭重、眼底出血にも有効です。

また女性のおりもの、背部にできる腫れものやおできなどにも効果を発揮します。 そば粉 をぬるま湯で溶いて湿布すれば熱をもった関節の腫れや痛みをしずめます。

夏そばは6月中旬~8月中旬、秋そばは9月中旬~11月中旬。

選び方

そば粉 が多いものが、薬効にも優れる。そば粉を料理に使うと薬効を取り入れやすい。

保存方法

生麺やゆで麺は冷蔵庫で保存。乾麺は乾燥剤と一緒に密閉容器に入れ、冷暗所で保存。

 

 

もち米

体力をつけ冷え性を解消する

もち米
もち米

栄暮価の高い滋養食品

うるち米 も もち も同じジャポニカ種ですが、でんぷん組成の違いによって、粘り気に強弱ができます。

でんぷんの主成分は、アミロースとアミロペクチンという多糖体で、アミロースが少ないほど粘り気が出ます。

もち米 は、うるち米に比べてアミロースがはるかに少なく、100% 近くがアミロペクチンなので、粘り気が強いのです

栄養素は うるち米 とほぼ同じですが、でんぷんやたんばく質は多く含まれ、脂質はやや多く、ビタミン、ミネラル、食物繊維なども含んだ高エネルギー食品です。

冷えによる下痢、寝汗、頻尿などに効果的

もち米 はうるち米 と同様に、胃腸をはじめ消化器系全般を丈夫にして、血行をよくし、体力をつける働きにすぐれており、日頃から元気がない人や、顔色がすぐれない人1 疲れやすい人の体力回復に役立ちます。

もち米はうるち米に比べ温める作用が強いので、冷え性を改善し、冷えによる下痢などによく効きます。

また肺の機能を強くする作用があり、息切れしやすい人やよく寝汗をかく人に効果があります。

排尿を調節する作用もあり、夜中に何度もトイレに起きる人、夜尿症の子どもなどに有効です。

さらにマウスによる実験では、腹水型肝臓ガンに対して、腹水の生成を抑制すると同時に腫瘍の成長を抑える作用があることも確認されています。

尿の出が悪い人や便秘ぎみの人は避けましょう

ただし排尿を調節するため、尿の出が悪い人はよけいに出なくなることもあり、むくみのある人も避けたほうがよいでしょう。

また便秘ぎみの人がもち米を食べると、大便が固くなるので注意が必要です。温める作用が強いため、炎症性の疾患や皮膚病がある人も、食べないほうがよいでしょう。

もち米 にプラスすると効果的な食材

8月下旬~11月下旬。

選び方

精米日を確認の上、できるだけ新しいものを購入。

保存方法

直射日光を避け、涼しい場所で保存。防虫対策として保存容器の中に赤唐辛子を2~3本入れておくと効果的。

紫紺米パウダー 「 命のライスベリー 」