白米より玄米に多くの薬効がある

米

玄米には脚気予防のビタミンB1が白米の4倍も

米 の主成分はでんぷんで、たんばく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを含んでいます。

同じ 米 でも栄養素は未精製のものほど豊富で、たんばく質やビタミンB1、ミネラルを多く含む胚芽が取りのぞかれた白米は、玄米よりも劣ります。

玄米には脚気を予防するビタミンB が白米のほぼ4倍も含まれ、ナイアシンなどのビタミンB 群、ビタミンD、E 、K、F も豊富です。また鉄分や亜鉛、鋼、マンガンなどのミネラルも多く、糖質以外はすべて白米を上回っています。

食物繊維が白米の約3倍含まれ、繊維が消化されないまま腸に運ばれるため、便の量を増加させます便通がよくなるだけでなく、腸内の有害物質を排泄するので、成人病やガンを予防します。玄米には放射線や有害物質をを体外に排泄するフィチン酸も含まれています。

これらの働きにより、玄米には消化器系全般を強化する作用があり、慢性の下痢や糖尿病で食欲がなく、やせてきた人に効果があります。

また玄米を常食すると血行もよくなり、元気がない、顔色が悪い、冷え性、かぜをひきやすい人の体質改善に有効です。健脳成分もたっぷり含まれています。

胚芽米に多い老化防止ビタミン

胚芽米は白米に比べ疲労回復に役立つビタミンB1は2.5倍、老化防止に働くビタミンEは約10倍も含み、白米の消化のよさも併せもっています。

最近では 米 のでんぷんに、コレステロールの合成を抑え血圧を下げる作用、血中のインスリン値と血糖値を安定させる作用があることが分かり、糖尿病、高血圧症などへの効果も期待されます。

さらにぬかには大腸ガンや腎臓結石を予防する効果があることも確認されています。
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米 にプラスすると効果的な食材

玄米は圧力鍋を使えば、短時間で炊き上かります。ただし玄米は消化が悪いので、よくかんで食べることが大切です。また同僚の白米よりカロリーか高いので、食べすぎには注意しましょう。

選び方

精米した 米 は、時間の経過とともに食味が落ちるので、精米日を確認して新しいものを選ぶ。

保存法

酸化や乾燥を防ぐため、密閉容器に入れて湿気の少ない冷暗所に。定期的に容器の掃除もする。

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チーズ

カルシウム不足に最適

チーズ
チーズ

原料の牛乳より栄価は高い

チーズ は、牛や山羊・羊などの乳を乳酸菌と酵素で発酵、熟成したもので、約1000種類はあるといわれます。

大別すると、発酵させたままのナチュラルチーズと、これを加熱処理したプロセスチーズがあります。

原料や糖類で多少の差はありますが、総じてたんばく質、カルシウム、ビタミンA 、B群が豊富なすぐれた食品です。

牛乳を原料にした チーズ では、脂肪、たんばく質、ドタミンA は牛乳の10 倍、カルシウム、ビタミンB2は5倍含まれています。そのうえ、酵素などの力で、発酵、執成の過程で消化吸収されやすい状態に変わります。

栄養面ではナチュラルチーズがすぐれる

アミノ酸組成にすぐれた良質のたんばく質は、筋肉や内臓、血液など体のもとをつくり、ビタミンA は粘膜を丈夫にして病気への抵抗力をつけてくれます。

そして日本人に不足しがちなカルシウムを補い、ビタミンB2は成長を促進し、口内炎や皮膚疾患などを予防する効果を発揮します。

ナチュラルチーズは酵素や乳酸菌が生きたまま腸内で増殖して、ビタミンB2を生産します。また乳酸菌が増殖されることで腸内の環境がよくなり、整腸作用が発揮されます。

内臓を丈夫にし元気を増して肌を潤す

漢方では古くから、 チーズ のもつ滋養作用や、皮膚・粘膜を潤す作用、内臓を調整する作用などに注目していました。

そこで、から咳がなかなか止まらない慢性気管支炎、便秘、皮膚が乾燥してカサカサになるひびやアカギレ、内臓の働きが弱ってやせてきた、などの症状に応用して効果をあげてきました。

また気力や体力を補給する作用もあり、疲労を回復し、貧血を改善する効果も認められています。

チーズ にプラスすると効果的な食材

選び方

種類によって異なるが、温度管理がきちんとされている冷蔵庫で保管されているもので、消費期限がきれそうでないものを選ぶ。

保存法

種類によっていろいろなので、表示されている日付を守っても食べる。

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羊肉

婦人病に有効

羊肉
羊肉

牛肉よりすぐれたたんばく価をもつ

羊肉 は、生後1年未満の仔羊肉をラム、1年以上たった成羊肉をマトンと呼びます。

独特の臭いのため、日本ではあまり普及していませんが、仔羊肉は比較的臭いが少なく食べやすいといえます。

羊肉 のたんばく質は、アミノ酸バランスにすぐれ、牛肉 より高いたんばく価をもっています。

また肉質はやわらかくて消化がよく、脂肪分も少ないうえ、増血作用のある鉄分や、活力を作り出すビタミンB1も豊富であるため、病中・病後の体力回復にすぐれた効果をあらわします。

体を温め血を補う作用があり、婦人病に有効

羊肉 には元気を補い、血を養う作用があり、気力を充実させ、血を増やし、衰弱した体を回復させます。また体を温める作用が 牛肉 鶏肉 豚肉 よりも卓越しています。

冷えると腹痛や下痢を起こしやすい人、冬になると小便が近くなる人、精力が衰えた人などに効果があります。

また、呼吸器系が弱くてかぜをひきやすい人、なかなか咳が止まらない人、ぜん息発作がひんばんに起こる人が好んで食べていれば、回復力の増強がはかれます。

さらに血を補う作用により、産後の体力の衰えや月経不順、おりもの、不妊症にも効果を発揮します。婦人病に効くため中国では 羊肉 を「女性の肉」と呼んでいます。

脂肪が少なく、肥満の心配は無用

羊独特の臭いは、脂肪分にカプリル酸という成分があるためです。脂肪を上手に取りのぞけば、臭いはそれほど気になりません。また脂肪分はほかの肉に比べて少ないので肥満の心配がありません。

ヨーロッパの人たちは独特の香りや風味をもった 羊肉 が好きで、よく食卓にのぼります。

羊肉 にプラスすると効果的な食材

選び方

皮に張りとツヤがあり、赤身は明るく鮮やかなもの。持ったときに重みを感じ、毛抜き処理が丁寧に行われているものを選ぶ。

保存法

冷蔵庫に入れ、消費期限内に食べきる。冷凍するときは、冷気に肉が触れないようにぴっちりとラップで包む。