ひじき

ばつぐんの鉄分、カルシウム含有量をほこる

ひじき
ひじき

血を補い、貧血、抜け毛、乾燥肌を予防します。血行をよくして水分代謝を高めるためしこり、痛み、しびれ、むくみなどの症状を緩和させます。

特徴的な栄養素は、100gあたり、食物繊維 43.3g、カリウム 4400mg、マグネシウム 620mg、ビタミンA(β-カロテン)3300μグラム。

骨粗鬆症を防ぐカルシウムが、昆布の2倍も

ひじき は、ほかの海藻類同様、ミネラル、ビタミンなどが豊富ですが、とりわけカルシウムと鉄分の含有量は抜群で、海藻中ナンバーワンです。

カルシウムはけた違いに多く、じつに昆布の 2倍、のりの 4倍近くも含まれています。
ひじき 大さじ 2杯に含まれるカルシウムは、鶏卵なら7個、牛乳 200g に相当するほどです。

またカルシウムの吸収を助けるマンガンも多量に含まれているので、吸収がよいのが特徴です。カルシウムは骨の成長、維持に重要なミネラルです。また高血圧や動脈硬化を防ぐ作用、精神不安を解消する働きもあります。

貧血を防ぐ鉄分が牛乳の550倍も

鉄分は、なんと牛乳の550倍というから驚きです。鉄分の1日の所要量は12gですが、 ひじき 大さじ 2杯強でこの量が補給できるほどです。

増血作用のある鉄分は、月経のため慢性的な鉄分欠乏状態にある女性にとっては強い味方です。

貧血や肩こり冷え性などから解放してくれます。さらに ひじき は ごぼうの6.5倍もの食物繊維を含み、腸内をそうじして便秘解消や成人病の予防に効果をあらわします。

甲状腺障害、高血圧、むくみを改善する

そのほか ひじき には、硬いしこりをやわらかくする作用と炎症をやわらげる作用があり、甲状腺やリンパ腫の食餌療法に用いられています。これは主にヨードの働きによるものです。

また豊富なアルギン酸は血液の凝固を阻止し、血中コレステロールを軽減する作用があり、動脈硬化の予防や血圧降下に働きます。さらに10 % 近く含まれる糖質のマンニトールは利尿作用があり、むくみなどに効果的です。

ひじき にプラスすると効果的な食材

選び方

乾燥 ひじき はよく乾燥していて大きさが揃っているもの。生 ひじき はみずみずしくてつやがあり、ふっくらとしているもの。

保存方法

乾燥ひじきは直射日光の当たらない冷暗所で保存。生ひじきは冷蔵庫に保存し、消費期限内に食べる。

メモ

海藻では海苔やひじき、昆布に鉄が含まれています。ただ、吸収率は低いので、鉄の吸収を高める ビタミンC と一緒に摂取するのがおすすめです。

大豆

大豆 の栄養や効能 効果 そしてどんな食材と組み合わせるとより効果が高まるかを紹介します。大豆 はさまざまな健康促進効果があり、現代人が特に摂取したい食材です。

肉中心の食習慣になりがちな場合、週に6回食べると血中コレステロール値が下がることがわかっています。また、すでにダメージを受けている動脈を修復します。

健脳、成人病予防の特効薬

大豆
大豆

大豆 の特徴的な栄養素は、100gあたり、たんぱく質 35.3g、炭水化物 28.2g、脂質 19.0g、食物繊維 17.1g、カルシウム 240mg、鉄 9.4mg。

大豆 は脾を養い、胃腸の機能を助け、腸を整える食材です。

肉や魚に負けない良質のたんぱく質

大豆 は、「畑の肉」と呼ばれ肉や魚に劣らない良質のたんばく質と脂肪を豊富に含んでいます。

たんばく質の含有量は、豆類のなかで最高。しかもアミノ酸配合のよい良質のものです。脂肪もコレステロール値を下げるリノール酸が大半を占めています。

そのほかビタミンB群やE、食物繊維、カルシウムなどのミネラル、レシチン、サポニン、コリンといった体にすぐれた機能性の栄養分を含みます。

成人病予防の有効成分がたっぷり

リン脂質のレシチンや、サポニン、ビタミンE 、リノール酸には、コレステロールを洗い流す作用があり、高血圧や動脈硬化、心臓病など成人病を予防するのに働きます。

食物繊維にもコレステロールを排泄する作用や血糖値を安定させる作用があります。

また、植物ステロールは、コレステロールの吸収を10〜20% も阻害し、動脈硬化を防いでくれます。

さらに 大豆 には、血管を拡張して血圧を下げたり、血管の小さな傷を治す働きのあるプロスタグランジンという物質も含まれています。

このように、血管を丈夫にして成人病を防ぐ、二重三重の鉄のガードが存在するのです。

頭をよくし、若々しさを保つ

レシチンはまた、利尿作用があるほか、脳の働きをよくすることでも知られ、記憶力や学習能力を高め、脳の老化やボケを予防してくれます。

ビタミンB にも脳を活性化する働きがあり、これに老化防止ビタミンといわれるビタミンE 、脂肪の蓄積を防いで老化防止に役立つサポニンが加わって、体や脳を若々しく保ってくれます。

さらに水溶性ビタミンのコリンは肝臓中の脂肪を排泄する作用があり、脂肪肝の予防に有効です。

大豆 の効果をアップさせる食材

選び方

大豆 は、つやつやとしていてふっくらしたものを選ぶ。

保存方法

大豆 は、直射日光を避け、紙袋に入れて通気性のよい暗所で保存。

豆腐

消化いのいいダイエット食

豆腐 とうふ
豆腐 とうふ

豆腐 の特徴的な栄養素は、100gあたり、たんぱく質 6.6g(木綿)、4.9g(絹ごし)、カリウム 140mg(木綿)、150mg(絹ごし)、カリウム 120mg(木綿)、150mg(絹ごし)。

豆腐 は、体内にもった熱を取り、体を潤します。大豆よりも消化吸収に優れています。

大豆よりも消化化吸収にすぐれる

豆腐 は原料の大豆と、発揮する薬効はほぼ同じで、動脈硬化や心臓病、糖尿病などの成人病予防、健脳、老化防止には欠かせない食品です。

豆腐は、水分が90% を占めているので、大豆に比べて糖質は減少しますが、その分たんばく質、脂肪とも消化されやすい形になっています。

つまり、大豆よりも消化吸収にすぐれているのが特徴です。

木綿はカルシウムが多く、損ごしはカリウムが多い

ただ 豆腐 は、種類によって、成分がかなり異なります。木綿豆腐 は押し固めて漉して作るので、たんばく質やカルシウム、鉄分などのミネラルが多く含まれています。

綿ごし豆腐 は漉さずに全体を固めるので、水溶性のカリウムや、ビタミンB が多く含まれています。

ただ最近出回っている豆腐は、輸入ものの大豆を使ったものが多く、昔のような効果は期待できなくなりました。大豆油を搾った後の脱脂大豆で作っているため味も落ち、ビタミンE やレシチンの畳も減っているからです。

気を増し、胃腸の熟を取る

薬効は大豆に準ずると書きましたが、長い経験により 豆腐 には独自の薬効があることが確認されてきました。

たとえば、豆腐 には胃腸を丈夫にしかつ胃腸の炎症を取る作用があり、下痢が止まらないときに、 豆腐 を酢で煮て食べると効果があります。

また、体液の生成を助け、肌や髪に潤いをもたらす作用、解毒を促進する作用、口の渇きを訴える糖尿病の改善などのほか、目が充血して痛いものを治し、気管支炎やぜん息などの咳や疾を取りのぞく効能があります。

豆腐 にプラスすると効果がアップする食材

選び方

製造年月日の新しいものを。絹ごしよりも木綿のほうがカルシウムが多く、栄養に優れている。

保存方法

パック入りの豆腐はそのまま保存せず密閉容器に移し替え、かぶるぐらいの水を入れて冷蔵庫へ。

豆腐の食効 | パワー