かりん

のどを守り、リウマチの症状を緩和する

かりん
かりん

たんを取り除き、せきを止める

かりん は、鮮やかな黄色と甘酸っぱい香りが特徴の果実です。かりんの果肉は硬く渋みがあるため、そのまま生で食べるには向いていませんが、食物繊維の一種であるペクチンが多く含まれていて、シロップ漬けやジャム、果実酒などに適しています。

痰(たん)を取り除いたり、咳(せき)を止める作用があって、気管支炎やぜんそくなどを改善します。かりんのエキスが配合されたのどあめなどの商品も多く販売されています。

日本では古くから、咳(せき)止めに効果的だとされて用いられてきましたが、中国では2,000年以上も前から薬用として使われ、乾燥させた果実を煎じて、痰(たん)をとったり、下痢を止めたりするのに利用されてきたといいます。

また、熟した果実は良い香りを放つので、部屋に置いて芳香剤としても使われます。

肝機能・胃腸機能を良くする

酸味や香りのあるかりんには、強い抗酸化作用があり、感染症を予防したり美容に効果的なビタミンC、同じく渋味の成分であるタンニンが多く含まれています。

強い酸味はクエン酸やリンゴ酸によるものですが、これらはかりんに含まれているポリフェノールの作用と協力して肝機能を調整します。それと同時に、筋肉や脈管の緊張を緩めてやわらかくするので、筋肉の老化や動脈硬化を防ぎます。

リウマチや神経痛による痛み、腫れ、しびれといった症状も緩和したり改善します。さらに、甘酸っぱい香りは、胃腸の機能を活発にして、食欲を増進したり消化を促進します。胸やけや悪心の改善、嘔吐や下痢のときの筋肉のけいれんを鎮めるはたらきもあります。

かりん にプラスすると効果的な食材

かりん と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

かりん には、ベンズアルデヒドという香りの成分が含まれています。特に、かりんの種に多く含まれているので、種ごと加工して食べることで、のどの痛みなどに効果的です。

有機酸がさまざまな効力を発揮する

梅

梅 のよく知られている効能、効果は、

  • 食中毒予防
  • 二日酔い解消
  • 疲労回復

の3大効果です。

梅 の特徴的な栄養素は、 100 g あたり、カリウム 240mg、鉄 0.6 mg ビタミンE 0.6 mg 。

梅

梅 は、日本では古くから民間薬として親しまれてきました。梅の果肉には、クエン酸、カテキン酸、ピクリン酸、リンゴ酸などといった、天然の有機酸が豊富に含まれています。

これらの有機酸には強い殺菌力・抗菌力があり、梅干しの酸味成分であるクエン酸は、特に疲労回復に効果がある成分として広く知られています。

ピクリン酸には、肝機能を高める作用があります。肝臓は代謝や解毒などの大切な機能を担っているので、肝臓が正常にはたらかなくなると、疲れやすくなるなどさまざまな症状が現れます。

ピクリン酸の肝機能を高めるはたらきによって、二日酔いの改善や予防にも効果的です。

また、青梅の果肉からしぼった果汁をじっくりと煮詰めてつくる梅肉エキスには、ムメフラールという特有の成分が含まれていて、血流の改善に役立ちます。ブドウ糖とクエン酸の一部が加熱によって結合してできるものなので、梅干しや青梅の状態では、ムメフラールは含まれていません。

胃腸を整え、疲労を回復する

クエン酸とは、酢や柑橘類に含まれる酸味成分のひとつで、私たちが生きていくうえで、重要なエネルギーをつくり出すために欠かすことのできない成分です。糖質や脂肪酸の代謝を促して血液中に溜まった疲労物質である乳酸を分解するので、疲労の回復に効果的なのです。

また、クエン酸はカルシウムと結合して、腸からの吸収を良くします。それと同時に鉄分の吸収を促して、増血しながら血行を良くします。

カテキン酸は、胃の中で胃酸の代役を果たします。ですから、食欲を増進させて、胃腸のはたらきを良くします。これが、便秘の改善にもつながります。

梅干しの優れた殺菌・抗菌作用

お弁当やおにぎりに梅干しを入れておくと腐りにくいことは、昔からよく知られています。梅干しに含まれているクエン酸やベンズアルデヒドという物質には微生物の繁殖を抑える作用があって、体の中で胆汁のはたらきを活発にさせ、食中毒の原因になる菌を殺菌してくれます。

ベンズアルデヒドは分解されて安息香酸という強力な防腐作用をもつ物質に変化するのですが、これらには、ガンを防ぐはたらきがあることもわかっています。

唾液に含まれているパワー

クエン酸などの有機酸は、口の中に唾液(だえき)を生じさせます。酸っぱい梅を口に入れたり、想像するだけでもつばが出てくるあの状態です。

この唾液の中には、若返りや老化防止にはたらくホルモンのパロチンが多く含まれているといいます。

また、唾液の中には、アミラーゼやカタラーゼという酵素も含まれています。アミラーゼは、ご飯やパンなどに含まれるデンプンの消化を助ける役目をしています。もうひとつのカタラーゼは、体内で生じる活性酸素の毒性を抑える重要な役目をしてくれています。

梅 にプラスすると効果的な食材

梅 と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

梅干しには胃腸の粘膜を保護するはたらきがあるので、お酒を飲む前に梅干しを食べておくとアルコールの刺激を緩和でき、悪酔いを防ぎます。飲みすぎて二日酔いになったときに食べると、荒れた胃の粘膜の修復が早まるし、二日酔いの回復が早まります。

保存

購入後は、すぐに利用するのが望ましいのですが、難しい場合は、冷暗所へ。
梅の効果

いちじく

いちじくと一緒に食べると効果アップの食材や いちじくの食べ合わせ 効能 効果 栄養などについて紹介しています。いちじくの旬や保存方法などの情報も。

いちじくは、便秘や痔の改善に良い果物

いちじく
いちじく

夏の終わりから秋にかけてが旬だという いちじく は、果物の中ではあまり食べ慣れないものかもしれません。

いちじくの旬は、一般的に夏から秋にかけてです。具体的には、8月から10月が最も美味しい時期とされています。

ただし、栽培方法や地域によっては異なる場合もあります。いちじくには**夏果(6月~7月頃)秋果(8月~10月頃)**の2回収穫される品種もあり、秋果のほうがより甘みが増して味が濃厚になるため、特におすすめです。

いちじく は漢字では「無花果」と書きますが、実際には花が無いわけではありません。

切った時に見える粒が実は花で、つまり私達が食べる果実のように見える部分は、花の軸が肥大した部分だといいます。

いちじく に含まれる食物繊維と酵素が効く

いちじくに含まれている成分は糖質がほとんどですが、ほかにもビタミンB群やビタミンC、カルシウム、鉄分、食物繊維などがあります。

なかでも、薬効成分として知られているのはペクチンという食物繊維です。水溶性食物繊維であるペクチンは、腸のはたらきを活発にして便通を整える作用があり、便秘や痔の改善に効果的だとされています。

いちじくにはフィシンという消化分解酵素が含まれているのですが、これには胃を丈夫にするはたらきがあって、胃のむかつきや食欲不振、下痢、便秘、痔などにも効き目を発揮します。

また、タンパク質を分解することから肉料理などに添えられたりもしますが、こういった意味があるのです。食後に食べると消化を助けてくれます。

糖質は大切なエネルギー源

いちじく の糖質は、ほとんどがブドウ糖や果糖といった単糖類です。糖質は私たちの体内ではおもにエネルギー源となっているのですが、この単糖類は即効性が特に高いため、激しいスポーツをするときに必要になります。

また、脳のエネルギー源としても重要なことがよく知られています。

炎症やガンを抑える作用がある

いちじくに含まれているベンズアルデヒドには、ガン細胞の生成過程を抑制するはたらきがあることがわかっていて、ガンの特効薬として期待されています。

ベンズアルデヒドには抗ガン作用だけでなく、抗炎症作用もあります。のどの痛みやせきを鎮めるのに有効です。

いちじく食べ合わせ

いちじくは、食物繊維やビタミンB群、カリウムが豊富で、消化促進や便通改善に役立つフルーツです。以下に、いちじくの健康効果をさらに引き出すおすすめの食べ合わせを紹介します。

1. いちじく + ヨーグルト

  • 効果:いちじくの食物繊維とヨーグルトの乳酸菌が腸内環境を整え、便通改善をサポート。朝食やおやつとしてもおすすめ。ヨーグルト

2. いちじく + ナッツ

  • 効果:いちじくのビタミンB群とナッツの良質な脂質やミネラルが、肌の健康やアンチエイジングに効果的。手軽に栄養価の高いスナックとして楽しめる。ピーナッツ カシューナッツ

3. いちじく + チーズ

  • 効果:いちじくの甘みとチーズの塩味が絶妙なバランスで、ビタミンとタンパク質を補える。ワインのおつまみやデザートプレートにもぴったり。チーズ

4. いちじく + ハチミツ

  • 効果:いちじくの食物繊維とハチミツのビタミン・ミネラルが相乗効果を発揮し、エネルギー補給と免疫力向上に役立つ。喉の調子を整えるのにも効果的。ハチミツ

5. いちじく + ほうれん草

  • 効果:いちじくのカリウムとほうれん草の鉄分が、血行促進と貧血予防に効果をもたらす。サラダなどで手軽に組み合わせられる。ほうれん草

これらの組み合わせで、いちじくの栄養をより効率的に摂取し、健康的な食生活に役立ててみてください。

いちじく にプラスすると効果的な食材

いちじく と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

便秘や痔の改善のためには、いちじくの実を1日に2~3個食べれば良いでしょう。ただし、未熟な実ではあまり効果がなく、胃が荒れたりもするので、よく熟したものを食べるよう気をつけましょう。

選び方

皮の色が均一で、しなびていないものを選ぶ。果実のてっぺんが割れて、中の実が見えるぐらいになったら食べ頃です。

保存方法

ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存。あまり日持ちしないので、購入したらなるべく早く食べる。
いちじく 使用感 口コミ 効能 効果  はドライフルーツのいちじくの便秘解消に役立つ 口コミ & レビュー が紹介されています。食物繊維ペクチンは強力に働くようです。