鶏卵

滋養・強壮にすぐれた完全食品

鶏卵
鶏卵

たんぱく質100をほこる理想的なアミノ酸組成

鶏卵 のたんぱく質は、8種類の必須アミノ酸をすべて含む理想的な組成で、その価値をあらわすたんぱく価は最高の100を誇ります。

特に豆類や穀類に少ないメチオニンを多く含み、肝機能障害や増毛に効果があります。

また脂肪やたんばく質の代謝を助けるビタミンB2を肉類の3倍も含むため、利用効率がよいのが利点です。そのほかビタミンやミネラルも豊富で、その栄養価の高さから、完全食品ともいわれています。

病後の衰弱、栄養不良、不眠などに有効

これらの働きにより、鶏卵には全身の骨、筋肉、血液、体液などの不足を補う作用があります。

病後の衰弱や栄養不足に特に効果があり、血液が不足して起こるめまいや目のかすみにも有効です。また体力の衰えによるイライラ、胸苦しさや動悸を訴える不眠にも効果的です。

さらに声がかすれる、喉が乾燥して痛むなどの症状や、子どもの下痢、妊婦の胎動不安にも効きめがあります。

卵黄には老化防止、健脳に働くレシチンがたっぷり

卵黄は体に必要な脂肪を豊富に含んでいます。なかでも、脳や神経が最も必要とするレシチンを30% 以上も含有しており、記憶力や知能を向上させ、老化やボケを防いでくれます。

そのほかカルシウム、鉄分、ビタミンA、B1、B2、Eなども豊富で、血液の補給や体液の調整作用にすぐれています。

そこで、発熱によって起こるけいれんや意識不明の予防、過労からくる吐血などに効果をあらわします。

卵白のたんばく質は卵黄よりすぐれ、脂肪は含まれていません。卵白には気道に働く滋潤作用があり、喉の痛みや突きあげるような咳に効果を発揮します。外用すれば、炎症を取り、耳下腺炎や扁桃腺炎の腫れに有効です。

鶏卵 にプラスすると効果的な食材

選び方

殻の表面がざらざらして、持ったときに重みを感じ、光にかざすと透けるように見えるものが新鮮。製造年月日の新しいものを選ぶ。

保存法

とがったほうを下に向けて冷蔵庫で保存。

ふき

胃腸を丈夫にし咳を鎮める

ふき
ふき

体内の老廃物を処理し、体力をつける

ふき は、数少ない日本原産の野菜のひとつで、独特の風味とシャキッとした歯ざわりが持ち味です。

ふきのとう は2月頃に出る若い花茎(つぼみ) で、そのほろ苦さと香りが珍重されています。

「春の料理には苦味を添えよ」という諺がありますが、ふきは冬の間にたまった老廃物を排泄し、体にカツを入れる働きをもっています。

便秘を解消し、高血圧を予防する

ふき には目立った栄養成分はありませんが、食物繊維が多いので、胃腸の働きを高め、消化をよくして便通を促します。

苦味配糖体によるほろ苦さも食欲増進に一役買っています。また、食中毒の予防にもなります。また、カリウムを多く含み、よぶんなナトリウムを排泄してくれます。

食物繊維の悪玉コレステロール除去作用、ケンフェロールなどフラボノイドの血管柔軟作用と協力して、高血圧や動脈硬化に効果を発揮します。

ふきのとうは、咳止めの妙薬

一方、ふきのとうにはカロチン(ビタミンA ) やビタミンB1B2が豊富です。ふきのとうは、昔から咳止めの妙薬として知られていますが、特に痰を伴う込み上げるような咳に効果的です。

ぜいぜいして息苦しいぜん息の治療などにも用いられてきました。さらに心肺機能を準え、五臓の働きをよくし、胸苦しさを除き、痰を消し、目をはっきりさせる効果もあります。

そのほか ふき には、血をきれいにする作用、解毒、消炎作用もあります。 ふき の代表料理のひとつである青魚とふきの炊き合わせは、魚の毒消しを利用した料理といえます。また、葉や茎の生汁は虫さされ、軽いやけど、切り傷に効きます。

ふき の効果をさらにアップさせる食材

チコリー

苦味物質が肝機能障害を改善する

チコリー
チコリー

苦味成分に薬効がある

チコリー は、野菜の専門用語で、調理用語ではアンデイープ( フランス名) と呼ばれています。

エンダイブと名前が似ているため、混同されがちですが、別のものです。根株を軟化室に伏せ込み、出てくる軟自の萌芽を食用にするもので、独特の香気のほか、ほろ苦さとほのかな甘味、シャキッとした歯ごたえがあり、サラダにするほか煮ものや妙めものに利用されます。

食欲増進、肝炎、黄癌、利尿に効果がある

薬効があるのは苦味成分と香気成分で、胃腸にゆるやかに働いて、食欲増進と消化促進の作用を発揮します。

総じて香気や苦味のある食べものは消化促進に働き、胃もたれや胸やけを改善する作用があり、薬効の強いものは芳香・苦味健胃剤として利用されています。

チコリー の香気成分はセスキテルペン、苦味物質はラクツシンやシコリインなどで、葉ばかりでなく茎や根にも含まれています。

特にヨーロッパではだいこん状に太くなる根を薬用として使い、利尿、強壮、健胃、浄血などの作用を発揮する民間薬として多用されてきました。

また中国のウイグル地方では、 チコリー の全章に肝臓の炎症をしずめ、利胆作用があることに注目して、肝炎や黄痘などの治療に用いられています。

チコリー 15グラムを煎じて服用するとともに、適量の煎じ液で体を洗うと、黄痘型肝炎に効くとされています。

チコリ酸が肝臓の解毒作用を高める

チコリ一 にはチコリ酸と呼ばれるポリフェノールと酒石酸の結合した成分が含まれており、強い抗酸化作用を発揮して、動脈硬化を防いだり肝臓の解毒作用を助けてくれます。

チコリ一 の効果アップの食材