みょうが

みょうがは、血流を良くして痛みを和らげる

みょうが
みょうが

精油成分が眠気を覚まし血行を良くする

みょうが は、日本原産の香味野菜のひとつで、野菜として栽培をしているのは日本だけで、古くから薬用、そして食用として利用されています。

花も茎も食用になり、薬効としては根茎に一番あります。同じ仲間であるショウガなどと比較すると、栄養的にはビタミン類、ミネラル類ともに劣りはしますが、独特の香りと辛味には優れた薬効があるといいます。

みょうがに含まれている香りのもとは、α-ピネン(アルファーピネン)という精油成分です。α-ピネンには、大脳皮質を刺激して覚醒を促す作用があって、眠気に襲われたときに効果的です。延髄を活性化して発汗・呼吸を調整したり、血液循環などの機能を促進して、血行を良くする作用もあります。

また、胃の働きを活発にして、食欲を増進させたり、殺菌や防腐の力もあります。

口内炎、のどの痛みを緩和する

みょうがは解毒作用や消炎作用をもっているため、口内炎や舌炎、扁桃腺炎、風邪をひいてのどの痛みがあり声を出しづらくなったとき、腫れものができて痛むときなどにも効き目をあらわします。

また、みょうがを甘酢漬けにして疲れたときに食べると、酢のクエン酸や遊離アミノ酸がはたらいて、夏バテの解消や疲労回復に役立ちます。

女性特有の症状を改善する

ホルモンバランスを調整する作用もあって、血流を良くする作用と協力して、月経不順や更年期障害を改善します。また、月経痛や冷えによる腹痛、腰痛を緩和します。こうした女性のつらい症状に効果的です。

みょうが にプラスすると効果的な食材

みょうが 次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

アクが強いので、食べ過ぎには注意しましょう。精油成分であるα-ピネンは揮発しやすいので、高温での調理には向いていません。生のまま食べるのが効果的です。冷めんなどを食べるときに薬味としてみょうがを加えると、冷えすぎを防いで胃腸のはたらきを整えてくれます。

選び方

ふっくらと丸みがあり、中身が縮まっているもの。表面にツヤがあり傷のないものを選ぶ。

保存法

乾燥すると香りが飛ぶので、湿らせた新聞紙にキッチンペーパーでつつみ冷蔵庫で保存。冷凍保存も可能。

みつば

痛みやイライラを鎮静する

みつば
みつば

意外に栄養を含んだ野菜

日本も含めた東アジアが原産の みつば は、セリ科の香味野菜です。風味が良いことから、お吸いものや茶碗蒸しなどに散らして食べたり、丼ものの彩りにして食べられます。

1本の茎に葉が3枚ずつ付いていることが三つ葉(みつば)という名の由来です。みつばの種類は、大きく分けて、根みつば、糸みつば(青みつば)、切りみつばの3種類です。

みつばにはビタミンC、カロテン、カリウム、カルシウム、鉄分などの栄養素が豊富に含まれていて、風邪を予防したり肌あれを防いだりするのに効果的です。また、血液の循環を良くするという薬効もあります。

みつばは、緑の部分が多いほど栄養成分量も多く、切りみつばよりも、スーパーマーケットなどでよく見かける糸みつばや根みつばのほうが栄養が豊富だといわれています。

食欲を増進し、精神を安定させる

みつばには、香り成分としてクリプトテーネンやミツバエンといった特有の物質が含まれていて、健胃、消化促進、食欲増進の効果があります。 なんとなく、いつも食欲がないという人にはおすすめの成分です。

また、これらの香り成分には、神経をしずめる作用があって、ストレスによる精神不安を緩和したり、イライラして眠れないときにも効果的です。

みつば にプラスすると効果的な食材

みつば と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

糸みつばと切りみつばは組織がやわらかいので、生のままお吸いものや丼もの、茶碗蒸しなどに散らして風味を味わえます。

てんぷらやかき揚げにしても香り豊かに食べられます。茹でる場合は、香りが飛ばないように熱湯に軽くくぐらせる程度が良いです。

根みつばは食感がしっかりしていて、アクがあり組織がかたいので、サッと茹でてお浸しや和えもの、卵とじなどにすると良いでしょう。

パセリ

お皿に盛られている パセリ 、みなさんは食べていますか? パセリ は、どうしても彩りの付け合わせ程度に思われがちでしょうが、実は、さまざまな栄養素が含まれているのです。

食欲増進と食中毒防止の野菜

パセリ
パセリ

お皿に盛られている パセリ 、みなさんは食べていますか? パセリ は、どうしても彩りの付け合わせ程度に思われがちでしょうが、実は、さまざまな栄養素が含まれているのです。

消化を良くし、食材の毒を消す

パセリ がもつ特有の香りは、ピネン、アピオールという精油成分によるものです。胃に適度に刺激をあたえ消化を良くして、食欲を増進させる働きがあります。

胃腸が冷えやすい人や長期にわたり胃の調子が悪い人、また、疲れ気味のときには少量を毎日食べると効果的です。ただし、食べ過ぎてしまうとのぼせることがあるので気をつけましょう。

この香り成分には肉や魚の毒を除去する働きもあって、食中毒の防止に有効です。さらに、食後の口臭対策にも良いです。

活性酸素を除去する栄養素が豊富

パセリには、カロテン(ビタミンA)とビタミンCが特に多く含まれています。ビタミンCは、いくつもの野菜やくだものの中でもトップクラスの含有量です。

ビタミンCはストレスなどでも消費されてしまうし、体内に貯蔵できないので、できるだけ毎日摂りたい栄養素です。

体内でビタミンAに変わることで知られるカロテンですが、パセリに含まれるカロテンの量は、にんじんに負けないくらいあります。カロテンは、眼精疲労や肌あれの予防、回復に役立つし、ガンの予防にも力を発揮します。

貧血やむくみの改善に有効

ビタミンのほか、鉄分、カルシウム、カリウムといったミネラル類も含まれていて、貧血を予防したり、治療するのにも役立ちます。利尿作用があるので、むくみの改善にも有効です。

パセリ にプラスすると効果的な食材

パセリ と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

パセリ は、アクやクセがあって一度にたくさんは食べられないので、新鮮なものを少しずつ食べると良いでしょう。気になる場合は、熱湯をサッと通すと、香りを残しながら食べられます。