チーズ

カルシウム不足に最適

チーズ
チーズ

原料の牛乳より栄価は高い

チーズ は、牛や山羊・羊などの乳を乳酸菌と酵素で発酵、熟成したもので、約1000種類はあるといわれます。

大別すると、発酵させたままのナチュラルチーズと、これを加熱処理したプロセスチーズがあります。

原料や糖類で多少の差はありますが、総じてたんばく質、カルシウム、ビタミンA 、B群が豊富なすぐれた食品です。

牛乳を原料にした チーズ では、脂肪、たんばく質、ドタミンA は牛乳の10 倍、カルシウム、ビタミンB2は5倍含まれています。そのうえ、酵素などの力で、発酵、執成の過程で消化吸収されやすい状態に変わります。

栄養面ではナチュラルチーズがすぐれる

アミノ酸組成にすぐれた良質のたんばく質は、筋肉や内臓、血液など体のもとをつくり、ビタミンA は粘膜を丈夫にして病気への抵抗力をつけてくれます。

そして日本人に不足しがちなカルシウムを補い、ビタミンB2は成長を促進し、口内炎や皮膚疾患などを予防する効果を発揮します。

ナチュラルチーズは酵素や乳酸菌が生きたまま腸内で増殖して、ビタミンB2を生産します。また乳酸菌が増殖されることで腸内の環境がよくなり、整腸作用が発揮されます。

内臓を丈夫にし元気を増して肌を潤す

漢方では古くから、 チーズ のもつ滋養作用や、皮膚・粘膜を潤す作用、内臓を調整する作用などに注目していました。

そこで、から咳がなかなか止まらない慢性気管支炎、便秘、皮膚が乾燥してカサカサになるひびやアカギレ、内臓の働きが弱ってやせてきた、などの症状に応用して効果をあげてきました。

また気力や体力を補給する作用もあり、疲労を回復し、貧血を改善する効果も認められています。

チーズ にプラスすると効果的な食材

選び方

種類によって異なるが、温度管理がきちんとされている冷蔵庫で保管されているもので、消費期限がきれそうでないものを選ぶ。

保存法

種類によっていろいろなので、表示されている日付を守っても食べる。

味噌汁に加えると血管によいのはどっち ? チーズ ? ヨーグルト ?

羊肉

婦人病に有効

羊肉
羊肉

牛肉よりすぐれたたんばく価をもつ

羊肉 は、生後1年未満の仔羊肉をラム、1年以上たった成羊肉をマトンと呼びます。

独特の臭いのため、日本ではあまり普及していませんが、仔羊肉は比較的臭いが少なく食べやすいといえます。

羊肉 のたんばく質は、アミノ酸バランスにすぐれ、牛肉 より高いたんばく価をもっています。

また肉質はやわらかくて消化がよく、脂肪分も少ないうえ、増血作用のある鉄分や、活力を作り出すビタミンB1も豊富であるため、病中・病後の体力回復にすぐれた効果をあらわします。

体を温め血を補う作用があり、婦人病に有効

羊肉 には元気を補い、血を養う作用があり、気力を充実させ、血を増やし、衰弱した体を回復させます。また体を温める作用が 牛肉 鶏肉 豚肉 よりも卓越しています。

冷えると腹痛や下痢を起こしやすい人、冬になると小便が近くなる人、精力が衰えた人などに効果があります。

また、呼吸器系が弱くてかぜをひきやすい人、なかなか咳が止まらない人、ぜん息発作がひんばんに起こる人が好んで食べていれば、回復力の増強がはかれます。

さらに血を補う作用により、産後の体力の衰えや月経不順、おりもの、不妊症にも効果を発揮します。婦人病に効くため中国では 羊肉 を「女性の肉」と呼んでいます。

脂肪が少なく、肥満の心配は無用

羊独特の臭いは、脂肪分にカプリル酸という成分があるためです。脂肪を上手に取りのぞけば、臭いはそれほど気になりません。また脂肪分はほかの肉に比べて少ないので肥満の心配がありません。

ヨーロッパの人たちは独特の香りや風味をもった 羊肉 が好きで、よく食卓にのぼります。

羊肉 にプラスすると効果的な食材

選び方

皮に張りとツヤがあり、赤身は明るく鮮やかなもの。持ったときに重みを感じ、毛抜き処理が丁寧に行われているものを選ぶ。

保存法

冷蔵庫に入れ、消費期限内に食べきる。冷凍するときは、冷気に肉が触れないようにぴっちりとラップで包む。

 

豚肉

体と脳の若さを維持するパワーの源

豚肉 は、腎を養って精力を蓄えるので、病後の体力回復や虚弱体質の改善に適しています。
豚肉 の特徴的な栄養成分は、たんぱく質 18.5 g 、脂質 14.6 g 、鉄 0.5 mg 、ビタミンB1 0.66 mg 、ビタミンB2 0.23 mg 。

豚肉
豚肉

疲労回復に効くビタミンB1が豊富

豚肉 の特徴といえば、やはり ビタミンB1 の含有量の多さです。それは、牛肉の10倍ともいわれ、赤身肉なら 150 gほどで ビタミンB1 の 1 日の必要摂取量をまかなえるといいます。

ビタミンB1 は、糖質(炭水化物)をエネルギーに変換するために欠かせない栄養素です。別名「疲労回復のビタミン」といわれ、疲れのもととなる乳酸という物質が体に蓄積されるのを防ぎます。

不足すると、エネルギーの代謝が効率良くおこなわれずに疲労がたまるというわけです。また、ビタミンB1が不足すると体だけでなく脳のはたらきも悪くなって、脚気や心筋梗塞、集中力の低下などを招き、ほかに、脳の病気にまで至る可能性があるのです。

美肌効果で女性におすすめ

豚肉 のタンパク質は、肉類の中では最もアミノ酸バランスに優れています。 ビタミン類ではB1 のほか、 B2 、 A 、 E も多く含まれています。

豚肉 は、これらの栄養素のはたらきによって、体液や血液、骨といった私たちの体の構成成分を補う作用に優れ、病後や産後の衰弱や貧血、また、老化に伴う足腰の衰えやめまいに効果をあらわします。

発熱・発汗後の体液不足を補ったり、肌のかさつきの改善などにも効き目があります。

腎を養って精力を高めるため、病後の体力回復や虚弱体質の改善などにも適しています。また、体を潤す作用があり、空咳、肌の乾燥、のどの乾き、水分不足による便秘、母乳の分泌不足も改善します。

ヒレ肉や肩肉にはビタミン、ミネラルが多く含まれます。モモ肉には脂肪が少ないのが特徴で、皮膚や粘膜の健康維持を助けるビタミンB群のナイアシンが含まれています。

レバーは、 ビタミンA や ビタミンB2 、 鉄分 がとても豊富です。 ビタミンA にも皮膚や粘膜の細胞を正常に保つはたらきがあるので、風邪の予防や美肌効果に期待ができます。
豚足にはコラーゲンなどのゼラチン質が豊富で、皮膚をなめらかにしてくれます。見た目や食感から苦手だという人もいると思いますが、増血作用もありますから、特に女性におすすめの食材です。

豚肉 にプラスすると効果的な食材

豚肉 と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

豚肉 とほかの食材との食べ合わせは、こちらも参考に。

食べ方のポイント

パワーの源である ビタミンB1 は水溶性なので、効率良く摂取するには、煮物よりも炒め物が良いです。
食中毒を起こす可能性があるので、調理するときには火をしっかり通しましょう。特に内臓部位には気を使いましょう。

選び方

肉は淡いピンク色で、脂肪はきれいな白色。身のきめが細かく艶があり、なめらかなのもを選びます。

保存方法

冷蔵庫へ入れ、消費期限内に使い切る。冷凍保存も可能。

スープや煮物にして骨の栄養もとる
豚骨にはカルシウムが豊富です。骨そのものを食べるのは無理なので、骨付きスープや煮物にして骨の成分までとれるようにします。
豚足は下処理済みのものを選ぶ
豚足の下処理は大変なので、下処理済みのものを使うと手軽。スープや煮物、餃子、炒飯の具にしてもおいしい。
脂肪分が落ちるよう一工夫
脂肪分の多い肩肉やロース肉は、下ゆでしたり、脂身を切り取ってから調理。焼きながらしみ出た油をキッチンペーパーでふきとるのも効果的。

豚肉 は、表示の見方、調理方法が高い安全性を実現する | 危険な食品