枝豆

悪酔いを防ぎアルコールから肝臓を守る

枝豆
枝豆

水分代謝をよくし、夏バテを防ぐ

枝豆 は、大豆の未熟な実。栄養分は大豆とよく似ていて、アミノ酸配合のよい良質のたんばく質、ビタミンB1、B2、ナイアシンなどのビタミン類、カルシウム、鉄分などのミネラルが豊富です。

大豆よりすぐれているのは、大豆にはないビタミンA やC をたっぷり含んでいる点。ビタミンC はみかんに匹敵するほどで、栄養価は万全です。

そのほか各種の機能性成分も加わり、枝豆は過剰な熱エネルギーを冷ますと同時に、体にたまったよぶんな水分を排泄してくれ、夏バテを予防したり、肝臓や胃腸の働きを高めて、解毒力を強めるとともに、利尿作用を発揮してくれるのです。

ビールと枝豆の相性はベスト

夏のビールのお供は 枝豆 と相場が決まっていますが、これには立派な理由があります。

枝豆 にはアルコールの分解を促進するビタミンB1やC が豊富に含まれ、さらに肝臓の機能を高めるコリンが多いため、悪酔や二日酔を防ぐ効果があるからなのです。

またビタミンB1は夏パテの疲労回復に働き、C はメラニン色素の沈着を防いで、シミやソバカスから肌を守ってくれます。まさに 枝豆 は、夏にうってつけの食べものといえます。

脳の老化、成人病を予防し、ガンを防ぐ

ビタミンB1やコリン、ナイアシンには、コレステロール値を下げたり、動脈硬化など成人病を防ぐほか、脳を活性化する働きがあり、学習能力を高め、脳の老化を防ぐのに役立ちます。

またビタミンE もたっぶり含まれ、老化や動脈硬化防止をパワーアップします。ビタミンAやC は、かぜやガンの予防に働き、整腸作用、悪玉コレステロールの除去作用のある食物繊維やサポニンも、たっぷり含まれています。

枝豆 の効果をアップさせる食材

選び方

産毛が濃く、青々として実が膨らんでいる物を。茶色に変色しているものは避ける。

保存法

ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室へ。すぐに食べないと気にはゆでて冷凍保存。

 

 

 

 

いんげん豆

胃腸虚弱、疲労回復に

インゲン豆
いんげん豆

整腸作用、解毒作用に優れる

いんげんのうち、完熟させた種実を食べるものを いんげん豆 といい、実の形や色によって、金時、うずらなど全部で5品種に分けられ、大半が北海道で生産されています。

いんげん豆 の主成分は、でんぶんと、たんぱく質です。さやいんげんに比べ、たんばく質、ビタミン1、B2はすべて多くなっています。

滋養強壮や美容効果のほか、健胃作用、炎症をしずめる作用、利尿作用などがあり、体力減退、慢性胃腸炎、むくみ、おりものなどに広く効果があります。

いんげん豆 の食物繊維は多量なため、一緒にとった栄養分、特に糖質の吸収が緩慢になります。そのため、血糖値がゆっくり上がることになり、インスリンの省力化に役立ちます。

そこで糖尿病の改善に役立ちます。また、消化されにくい食物繊維は細菌によって腸で代謝され、悪玉コレステロールの排泄を促したり、ガンを抑制する作用があることが分かっています。

このほか食物繊維はナトリウムイオンの排泄を高める働きももっており、血圧の安定にも効果を発揮します。さらにフグの毒や、酒毒などを消す解毒作用も古くから認められています。

骨粗鬆症を予防し腫瘍を治す

カルシウムも豊富で、骨や歯の強化に役立つほか、骨粗鬆症を予防し、神経をおだやかにして、イライラやストレスを解消します。

さらに、糖たんばくの一種であるフィトヘマグルチニン(PHA)と呼ばれる免疫系を増強する成分が含まれています。

PHAを腫瘍の患者に繰り返し投与すると、体内で腫瘍細胞を壊す働きのあるT細胞が活性化され、腫瘍を減退させる作用があることが分かってきました。

いんげん豆 にプラスすると効果的な食材

ワカメ

ワカメ

ワカメ と一緒に食べると効果アップの食材や ワカメ の食べ合わせ 効能 効果 栄養などについて紹介しています。ワカメ の旬や保存方法などの情報も。

若返りにはミネラルたっぷりのわかめをたっぷり食べる

ワカメ は、体にこもった熱を余分な水分を排泄し、気を巡らせることで便通や尿の出を促進したり、甲状腺のトラブルを改善します。

ワカメ の特徴的な栄養素は、100gあたり、カリウム 730mg、カルシウム、100mg、ビタミンC 15mg、食物繊維 3.6mg。

ワカメ
ワカメ

水分代謝の異常を治す作用がある

日本近海の特産で、昔から日本では食用にされてきました。日本人には水分代謝の異常が多く、その症状は名岐にわたっています。

小便の出が悪くなったり、むくみ疾がたくさん出る咳、リンパ腺腫などのしこり、神経痛や膝関節炎、高血圧なども水分代謝の異常が関与しているためといわれます。

ワカメ には水分代謝の異常を治す働きがあります。ワカメに豊富に含まれるカリウムやアルギン酸にはよぶんな塩分を体外に排泄する働きがあり、水分代謝をよくしてくれるのです。

豊富に含まれるミネラルやベータ・カロチンなどビタミンが、これらの症状緩和に寄与すると同時に老化を防止し若返りに効果を発揮します。

甲状腺障害、貧血、関節炎の痛みにも

ワカメ はミネラルに富んでいますが、特にヨード含有量は 昆布 以上です。ヨードはアミノ酸と結合して甲状腺ホルモンを作る働きがあり、甲状腺腫など甲状腺障害や粘液水腫など、むくみに効力を発揮します。

そのほか骨や歯を強化し、精神安定に作用するカルシウムや、増血作用のある鉄分を多く含み、貧血やめまい、冷え性などに有効に働きます。

ヌメリ成分に、降圧作用、抗ガン作用

ワカメ は長い間煮ているとドロドロになりますが、これは食物繊維の一種であるヌメリ成分のアルギン酸やフコイジンが水に溶け出したためです。

アルギン酸は、悪玉コレステロールを減らし、高血圧や動脈硬化の予防に働くほか、免疫力を高めてガン発生を抑制する働きや、洒毒を分解する作用もあり、二日酔に有効です。フコイジンは血液凝固を阻止して血液をサラサラにする作用があり、血栓予防に効果があります。

食べ合わせ

ワカメ は日本で一般的な海藻であり、栄養価が高くさっぱりとした風味が特徴です。代表的な ワカメ の食べ合わせを紹介します。

  1. 味噌汁: ワカメは味噌汁の定番の具材の一つです。他の具材と一緒に煮ることで、風味を出し、栄養価を加えます。具体的には、ワカメと豆腐、そしてお好みでネギシイタケなどを組み合わせることがよくあります。
  2. 酢の物: ワカメは酢の物にもよく使われます。酢と相性が良く、さっぱりとした味わいになります。他の具材と一緒に酢の物にすると、色鮮やかで彩りも良いです。
  3. 和え物: ワカメは和え物にも使われます。他の野菜や海藻と一緒に和えると、食感と風味が楽しめます。ごま油や醤油、砂糖などで味付けをすると良いでしょう。
  4. 寿司: ワカメは寿司の具材としても使われます。特に巻き寿司やちらし寿司に使われることが多いです。他の具材と一緒に巻いたり、盛り付けたりすることで、見た目にも美しい料理になります。
  5. 麺料理: ワカメは麺料理にもよく使われます。特に冷やし中華や冷やし素麺に加えることで、爽やかな風味と食感が楽しめます。また、ラーメンのトッピングとしても使われることがあります。
  6. サラダ: ワカメはサラダの一部としても使われます。他の野菜と一緒に和えたり、海鮮サラダに加えたりすると、栄養価が高まります。

ワカメ にプラスすると効果的な食品

選び方

生の ワカメ は、濃い緑色でつやがあり、肉厚で弾力のあるものを。乾燥わかめは、つややかな黒褐色のものを。

保存方法

生の ワカメは冷蔵しても痛みやすいので、早めに食べる。塩蔵わかめはポリ袋に入れて冷蔵。乾燥わかめは乾燥剤と一緒に密閉袋に入れて冷暗所で保存。