かぶ

胃腸の健康とガンの抑制

かぶ
かぶ

胃腸をあたため、体を丈夫にする

かぶ はアブラナ科に属する野菜で、根も葉も食べることができます。

かぶ の根や葉には、内臓のはたらきを活発にして、体を軽快にする作用があって、いつも食べるようにしていると、丈夫な体をつくります。

かぶ の根は、そのほとんどが水分で、栄養価は 大根 と似ています。

ビタミンCが多く、ほかにもカリウムや食物繊維、そして、デンプンを分解する消化酵素のアミラーゼが豊富に含まれています。

かぶの根は胃腸をあたためて冷えをとり、腹痛をやわらげます。

また、胃もたれや胸やけを解消したり、体のほてりやのどの渇きを癒やしたり、続いて出る咳を止めたりするはたらきがあります。

かぶを生のままや漬け物にして食べると、体内の余分な水分を取り除いて、解毒します。

生活習慣病、貧血を予防する

かぶは、葉のほうも栄養価が高く、β-カロテン、ビタミンB、ビタミンC、葉酸、カルシウム、鉄、食物繊維が豊富に含まれています。

これらの栄養素は、生活習慣病に有効です。

かぶの葉には、葉酸というビタミンが含まれています。葉酸は、「造血のビタミン」ともいわれ、造血や細胞の生まれ変わりに関わり、赤ちゃんの発育に必要な成分であると考えられています。

貧血の予防に効果的で、妊娠中の女性や乳幼児、成長期の子供に特に必要な栄養素とされています。葉酸の 効能 効果 についてはこちら

かぶ にプラスすると効果的な食材

かぶと次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

かぶ は、根のほうはアクが少ないので下ゆでは必要なく、葉のほうは下ゆでしたほうが良いです。根は、生で食べるとビタミンCや抗ガン物質などの損失を少なく抑えられます。

選び方

葉の緑色が鮮やかでみずみずしく、実は白くて光沢があり、ひげ根がピンとしているもの。

保存法

葉から水分が蒸発していくので、葉は湿らせた新聞紙に包み、根はポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存する。

キュウリ

水分補給、炎症の除去

キュウリ
キュウリ

熱を下げ炎症をとる

キュウリ は、ほかの野菜と比べると栄養価が少ないといわれています。しかし、大切なはたらきをする成分も含まれています。

キュウリ の成分は実に90パーセント以上が水分です。この豊富な水分には特有の成分が含まれていて、キュウリ を生で食べることで体内の余分な熱をとり代謝機能を調整したり、炎症を鎮めたりします。熱をともなう病気や、口の渇き、のどの腫れや痛みなどに効果的です。

利尿作用で血圧を正常にする

ほかにはカリウムが豊富で、体内の余分なナトリウムを排出し血圧を正常に保つはたらきがあります。ですから、夏の暑い時期には水分補給にもなるし、熱中症や夏バテの予防のためにも毎日でも食べたいものです。利尿作用がありますから、むくみを改善するのにも役立ちます。

また、 キュウリ の頭のほうの部分には、「ククルビタシン」という苦味成分が含まれています。これには、抗ガン作用があることがわかっています。

キュウリ にプラスすると効果的な食材

キュウリと次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

熱を冷まし、利尿作用がある キュウリ に、疲労回復にはたらく酢を合わせると、暑さで食欲が無いときに良く、血圧を安定させます。

ただし、体を冷やす性質をもった野菜ですから、特に冷え性の女性は、食べ過ぎには気をつけたほうがよいです。

選び方

全体的に緑色が濃くつやがあってイボが尖っているものが新鮮。

保存法

水分が多く、冷えすぎると凍りやすく傷みやすいので新聞紙に包み、さらにポリ袋に入れて野菜室で保存。

キャベツ

胃潰瘍、十二指腸潰瘍を抑制する

キャベツ
キャベツ

特有の成分で胃腸を守る

キャベツ で注目したいのは、ほかの野菜にはそれほど含まれていないビタミンUやビタミンKが含まれていることです。

ビタミンUは、 キャベツ から発見された成分で、抗潰瘍性ビタミンともいわれます。胃や十二指腸の壁の傷ついてしまった粘膜を修復するはたらきがあって、潰瘍を抑えたり、治したります。

キャベツの種類には春、秋、冬の旬のものがあって、それぞれ産地も違うのですが、粘膜を修復するはたらきについては、柔らかくて甘味のある春キャベツが優れているといわれています。

吸収が良いカルシウム

外側の緑が濃い葉には、血液を凝固させ、骨を強くするビタミンKが含まれているので、外の葉もできるだけ捨てずに食べましょう。

漢方的なはたらきとしては、滋養強壮や老人性の健忘症(ものわすれ、ボケ)に有効です。

老化にともなう足腰の弱りなどの症状の改善にも効果的にはたらきます。これらのことから、高齢者の食事のメニューには最適な食材といえます。

このほか、アミノ酸のリジンやトリプトファンも含まれているので、虚弱体質や発育の良くない子供にも食べさせたい食材です。

抗ガン物質で発ガンを予防

キャベツのようなあぶら菜科の野菜には、強力なガン抑制物質であるイソチオシアネートやインドール化合物が含まれています。

キャベツをジューサーなどで絞って生ジュースにすると効率よく摂取することができます。

キャベツ にプラスすると効果的な食材

キャベツと次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

炒めたり煮たりして食べると甘味が増し、胃腸のはたらきを活発にします。有効成分が損なわれるのを防ぐために、短時間で調理しましょう。

選び方

春夏緑が濃くて切り口が新しいもの。冬はずっしりと重く巻きがかたいものを。

保存法

芯をくりぬき、湿らせたキッチンペーパーを詰めて冷蔵庫の野菜室へ。冬は新聞紙に包んで冷暗所で保存。