カシューナッツ

生活習慣病を防ぐ、骨を丈夫にする

カシューナッツ
カシューナッツ

カシューナッツは、カシューというウルシ科の常緑高木にできる種子です。種子は2層のかたい殻に覆われているのですが、日本では殻を取り除いて焙煎されたものが販売されています。

生活習慣病を予防する

カシューナッツは、脂質や糖質、タンパク質のほか、ビタミンB1やEなどが豊富に含まれた高エネルギー食品です。体を元気にして、疲労回復や老化防止などに役立ちます。

ナッツ類の中でもカシューナッツやアーモンドなどには特に植物性タンパク質が多く含まれているので、動物性タンパク質に偏りがちな現代の食生活で、植物性タンパク質を手軽に摂取することができます。

また、カシューナッツには、亜鉛、銅、マンガンといった微量ミネラルも豊富に含まれています。銅やマンガンは骨を形成するのに欠かせないミネラルで、骨や歯を丈夫にします。

亜鉛はインスリンを構成するうえで重要な成分であるし、免疫力を増強させるはたらきがあって、不飽和脂肪酸のオレイン酸とともに、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞などを予防したり、コレステロールの調整にも関わっています。

それに、腸のぜん動運動を促す機能がある食物繊維が多く、便秘を解消するはたらきがあるといわれているオレイン酸とともに、便秘を改善するのに有効です。

気管に効いてせきを止める

火であぶって乾燥させたものをつぶし、それにお湯を加えたものを飲むと、気管の炎症を抑えて、咳(せき)を出にくくしたり、胸の苦しさを取り除きます。また、切れにくい痰(たん)を排泄しやすくします。

カシューナッツにプラスすると効果的な食材

カシューナッツと次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

おつまみなどで販売されているカシューナッツには塩が混ぜてあるので、食べ過ぎには注意が必要です。塩分の無いものは、炒めものに入れたり、細かく刻んでサラダのトッピングにしたりして食べるとよいでしょう。

秋の味覚として親しまれている 栗 の実は、9月~10月頃に旬を迎えます。栗は日本のほかにも、中国、ヨーロッパ、アメリカと、世界各地でさまざまな種類が栽培されています。

栗

効率良くエネルギーとなり、細胞の老化を防ぐ栗

脾の働きを助けて、気を増す作用がある栗。栄養吸収の促進し、血の巡りをよくし、体を元気にしてくれます。

デンプン豊富で体のエネルギーになる

栗 の主成分は、糖質のデンプンです。なんと、縄文時代の遺跡から栗が発掘されたという話しもありますが、種実類の中ではめずらしくデンプンが多く含まれている栗は、当時の人々の貴重なエネルギー源だったのではないかと考えられています。
また、ビタミンCやビタミンB1、脂質、カリウムなどのミネラル、食物繊維も多く含まれています。
これらの栄養成分の相乗効果によって、腎(泌尿器や生殖器系)のはたらきを高め、生命力を補い、筋骨を丈夫にするといわれる、滋養に優れた食品なのです。

デンプンは、エネルギーの供給源であり、体の活動、脳のはたらきを活発にします。
筋肉の運動を維持するはたらきは特に優れていて、骨を丈夫にするビタミンCと協力し、筋肉や骨を強化します。こうしたことから、体力が無くて足腰が弱い年配の人や脚力の弱い子供が摂取するのに適しています。

糖質をエネルギーに変換するのに必要なビタミンB1も多く含まれるので、体や脳に効率良くエネルギーを送り込めます。

ビタミンB1が不足すると、糖質のエネルギー代謝が悪くなり、疲労物質である乳酸が溜まって、慢性的な疲労、筋肉痛や腰痛を起こしやすくなり、気力が減退する原因となります。また、情緒不安定になったり脳のはたらきが低下して、老化の原因にもなります。

渋皮には抗酸化作用がある

栗 には硬くて厚い鬼皮と、その内側に渋皮があります。渋皮には名前のとおり渋味があるので取り除いて食べる人が多いと思いますが、この渋皮の部分には、強力な抗酸化作用をもつタンニンという成分が含まれています。

タンニンはポリフェノールの一種で、老化を引き起こす活性酸素を除去したり、皮膚を保護する作用があるので、ビタミンCと合わせて、美肌効果に期待できます。

栗 にプラスすると効果的な食材

栗 と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

栗 は皮が厚く、デンプンに包まれているので、加熱してもビタミンCの損失はそれほどありません。渋皮には抗酸化作用のあるタンニンが含まれているので、この作用に期待するなら渋皮ごと煮ると良いでしょう。

選び方

皮の表面に張りとツヤがあり、全体濃い色をしているものを選びます。持ったときに重みを感じるものが良品です。

保存法

1~2%の塩水に10時間つけ込んだ後に水気をよくふきとって乾かします。その後、空気穴を開けたポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存。

すもも ( プラム )

すもも ( プラム ) と一緒に食べると効果アップの食材やすもも ( プラム )の食べ合わせ 効能 効果 栄養などについて紹介しています。すもも ( プラム )の旬や保存方法などの情報も合わせてお届けします。

すもも ( プラム )は口やのどの渇きを潤し、プルーンは貧血や便秘に効く

すもも ( プラム )
すもも ( プラム )

すもも ( プラム ) の甘酸っぱさが魅力のすもも。この酸味の成分は、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸で、疲労回復に役立ちます。疲れやすい人やスポーツをする人、肩こりや筋肉痛になりやすい人に効果的です。

疲労を回復するすもも

果汁も豊富で、適度な甘さと酸味でのどの渇きを潤してくれます。熱があってのどが渇くときなどに最適です。夏バテや二日酔いの口の渇きにも有効です。

すもも ( プラム ) に含まれるカリウムには利尿作用があり、ナトリウムの排出を促して血圧を下げるはたらきがあります。

また、肝機能を正常にするはたらきで、肝硬変によって起こる腹水を軽減させます。

そのほか、青紫の色素であるアントシアニンのはたらきによって、炎症を抑えたり、毛細血管を強化したり、眼精疲労の回復にも期待できます。

プルーンは特に薬効に優れた優秀な食品

西洋すもものひとつにプルーンがあります。一般的に、生のままのものをプラム、乾燥させたものをプルーンといいます。

こちらも栄養価が高く、特に、干して乾燥させたプルーンは、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンE、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維といった栄養が濃縮されていて、とても優れた健康食品です。

たくさんの栄養の中でも、鉄分の含有量がほかの果物と比べるとズバ抜けて多く、貧血の予防に効果を発揮します。錠剤を用いると胃腸の調子が良くないという人でも、プルーンなら安心でしょう。

鉄分のほかにも、骨粗しょう症を予防するカルシウム、便秘解消に役立つ食物繊維のペクチンなど、女性にうれしい成分が含まれているのです。

すもも ( プラム ) にプラスすると効果的な食材

すもも ( プラム ) と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

皮に付いている白い粉のようなものを「ブルーム」といいますが、これは果実が新鮮な証拠です。熟したプラムは新聞紙や紙袋に入れて冷蔵庫で保存し、日持ちしないのでできるだけ早く食べましょう。

すもも ( プラム ) 食べ合わせ

プラムは、ビタミンCや食物繊維、抗酸化物質を豊富に含む果物で、健康に役立つ栄養素を多く持っています。プラムの食べ合わせについても、効果的な組み合わせと避けたい組み合わせがあります。

良い食べ合わせ

  1. ヨーグルト:
    • プラムの酸味と甘みが、ヨーグルトのまろやかな風味とよく合います。プラムの食物繊維とヨーグルトの乳酸菌が腸内環境を整え、消化を助けます。
  2. ナッツ類(アーモンド、クルミなど):
    • プラムに含まれるビタミンCがナッツ類のビタミンEと相性がよく、抗酸化作用が強まります。おやつやサラダに取り入れると、栄養バランスが整います。
  3. オートミール:
    • プラムとオートミールを一緒に食べることで、食物繊維が豊富で消化を助ける効果があります。プラムの甘さがオートミールの風味を引き立て、ヘルシーな朝食としておすすめです。
  4. チーズ:
    • プラムの酸味と甘みがチーズの濃厚な風味とバランスが取れ、特にクリーミーなチーズやカッテージチーズと一緒に食べると美味しく栄養価も高いです。

悪い食べ合わせ

  1. 冷たい飲み物や食べ物:
    • プラムは比較的冷やす性質を持っているため、冷たい飲み物や食べ物と一緒に摂ると体が冷えやすくなります。特に冷え性の人は注意が必要です。
  2. 高糖質の食品(砂糖菓子、甘いデザート):
    • プラムは糖質を含んでいるため、さらに糖分の多い食品と一緒に摂取すると血糖値が急上昇する可能性があります。特に糖尿病や血糖値を気にしている方は避けた方が良いでしょう。

木の実・果実