春菊

胃腸を丈夫に、ウイルスへの抵抗力を高める

春菊
春菊

胃腸を正常化する

春菊 にはβ-カロチンが豊富に含まれていて、その量は、同じ緑黄色野菜であり栄養豊富なことで知られる ほうれん草 と比べても負けないくらいです。

β-カロチンは、体内でビタミンAに変化し、皮膚や粘膜などを丈夫にして抵抗力を高める作用があります。また、傷ついた細胞を修復し、病気の回復を助けてくれます。

春菊に含まれるβ-カロチンは、茹でることで濃縮されて増え、同時に薬効も増す、といわれています。

おひたしなどにして毎日食べるようにすると、胃腸を丈夫にします。胃もたれや胸やけ、便秘を改善するのに役立ちます。胃腸の機能が正常化されると、便通が良くなり、口臭も無くなります。

呼吸器の調子を整え気道の炎症を取り去り、たんを切ったり、せきを止めたりします。

春菊には、β-カロチンのほか、ビタミンCやビタミンB2などのビタミン類、鉄分やカルシウム、カリウムといったミネラル類が豊富です。

ビタミン類は風邪や肌荒れの予防に役立ちます。食物繊維が便通を整え、大腸ガンの予防にもはたらきます。

香り成分でリラックス

春菊は独特の香りをもっていますが、この香りのもとはα-ピネンやリモネンなどの精油成分で、自律神経に作用し、血流を整えて、精神を安定させます。不安感を取り除いて、良く眠れるようにしてくれます。

春菊 にプラスすると効果的な食材

春菊と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

アクが少ないので下茹での必要はなく、ビタミンCは加熱調理しても壊れにくいという特徴があります。β-カロチンは、油と一緒に摂ることで吸収率がアップします。

 

しそ

食中毒や動脈硬化を防ぐ

しそ
しそ

精神を安定させる

昔から薬として用いられてきた しそ の葉には、胃腸を丈夫にして、せきを鎮めるはたらきがあります。

また、精神的な興奮を抑える作用もあります。特に、ストレスで高ぶった神経を鎮静させるのに高い効果をあらわし、胃痛や吐き気が止まらないときに効果的です。

香り成分には抗菌作用がある

しそには、葉が赤紫色をした赤じそと、緑色の青じそがあります。青じそは大葉とも呼ばれます。

赤じそにはアントシアニン色素のシソニンが含まれていて、酸と反応すると赤くなるので、干しやしば漬けなどの色付けに使われています。

このシソニンは抗酸化力に優れていて、ストレスなどから起こる活性酸素を除去してくれます。

青じそのほうは、おもに薬味として使われています。青じそは、βカロチンやビタミンB1をはじめとするビタミン類やミネラル類が豊富に含まれている、栄養価の高い野菜です。

しそ には抗菌作用があり、栄養価とともに注目されています。しそがもつ独特の香りのもとになっているのは、ポリフェノール類のペリルアルデヒドという精油成分です。このペリルアルデヒドには細菌の繁殖を抑える作用があって、防腐効果があり、食中毒を防ぎます。

しそ にプラスすると効果的な食材

しそ と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

抗菌効果を生かすには、しその葉を細く切ることが大切です。これは、しその香りを刺身などに直接触れさせるためです。

加熱する料理に使う場合は、香りや栄養が損失しないよう、熱を加えすぎないように注意しましょう。できれば生食がいいでしょう。

大根

消化吸収を良くする

大根
大根

消化酵素が胃腸の機能を高める

ビタミンCが豊富な  大根  には、ジアスターゼなどのいろいろな消化酵素が含まれています。 大根 が昔から消化に良いといわれているのは、デンプンを分解する消化酵素のジアスターゼやアミラーゼ、タンパク質を分解する消化酵素のセテラーゼなどがたくさん含まれているからです。

これらの消化酵素は、胃もたれや胃の痛み、お腹の張りといった症状に対し効果的です。食べ過ぎ、飲み過ぎによる胸やけ、二日酔いにも効き目をあらわします。

ただし、加熱すると、この消化酵素は壊れてしまうので、大根おろしやサラダにしたりと、生のまま食べることが大事なのです。

発ガンを抑制する

消化酵素類には解毒作用もあって、焼き魚の焦げた部分に含まれる発ガン性物質をやっつけてくれます。焼き魚に大根おろしが添えられているのには、こういった意味があります。

さらに、大根には、ガン細胞の発生を抑制する食物繊維のリグニンが含まれています。セルロースやペクチンなどの食物繊維も多く、腸内をきれいに掃除してくれるので、便秘の改善にも役立ちます。

大根 にプラスすると効果的な食材

大根 と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

ガンを抑制するためには、おろし など生で食べたほうが良いです。ビタミンCの損失を防ぐには、おろしたてを食べましょう。天日干しにしたものや煮ものなら、胃腸をあたため、消化吸収を増進します。

選び方

葉に近い青首の部分が明るい緑色でずっすりと重みがあり、ひげねの穴が深くない物。

保存法

根と葉は別々に湿らせた新聞紙で包み、冷暗所で保存。カットされたものは、ラップに包んで冷蔵庫の野菜室へ。