こんにゃく

こんにゃくは、生活習慣病の予防、便秘の改善に

こんにゃく
こんにゃく

こんにゃくは、こんにゃく芋という芋からつくられています。生のこんにゃく芋は刺激が強くて、わずかですが毒性があります。

こんにゃく芋を乾燥させて粉状にしたものや、こんにゃく芋をすりつぶしたものを水で溶かし、凝固剤を入れて、加熱して固めたものがこんにゃくです。こんにゃくに加工されると、毒性はまったく無くなるので安心です。

便秘の改善に効果的

こんにゃくは昔から、腸内をきれいにそうじしてくれることで知られ、食べられてきました。90パーセント以上が水分で、エネルギー源となる成分や、ビタミン類は含まれていません。

しかし、私たちの体の健康には欠かせない食物繊維が含まれています。これは、グルコマンナンという水溶性の食物繊維です。

グルコマンナンは、腸のぜん動運動を活発にして、腸内の便をやわらかくして便の排出を助けます。腸液の分泌を高めたり、水分を維持しながら腸内を通過するので、便秘の改善に効果をあらわします。

デトツクス効果大 グルコマンナン

生活習慣病を防ぐ

グルコマンナンには、血液の中や肝臓内のコレステロールの上昇を抑える作用があり、動脈硬化や高脂血症(脂質異常症)を予防したり、改善するのに役立ちます。

腸管では余分なものの吸収を阻害し、有害物質を吸着して毒性を緩和します。糖質の吸収を防ぐので、急速に血糖値が上昇するのを防いで、血糖値を一定に保つようにします。こうした作用を利用して、糖尿病の予防や改善にも効果的です。

水分を含むと膨張するので満腹感を得ることができ、こんにゃくゼリーなどを食事の前に摂取することで、食べ過ぎを防いだりカロリーをコントロールしたりできます。

こんにゃくはダイエット食に向いていますが、栄養はほとんど無いので、こんにゃくだけの食事は良くありません。ほかの食材と組み合わせながら、栄養のバランスを考えて食事を摂りましょう。

こんにゃくにプラスすると効果的な食材

こんにゃくと次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

下ごしらえとして、凝固剤の石灰分を除去するために塩でもんでアク抜きしておきましょう。

こんにゃくを手でちぎって調理すると、味がしみ込みやすくなります。また、体内に入ってからの吸着作用が増します。

選び方

適度に弾力があって、やわらか過ぎないものを。製造年がップができるだけ新しいものを選びます。

保存方法

袋のまま冷蔵庫で保存。袋に入っている石灰水と一緒に冷蔵すれば細菌の繁殖を防ぐことができます。

オンリーダイエットの真実「こんにゃく」 | Q&A形式によるダイエット情報

レンコン

レンコンは、胃腸を健康にし、炎症を抑える

レンコン
レンコン

ビタミンCが豊富

レンコン は、主成分がデンプンです。そのほか、ビタミンCが多く含まれているし、食物繊維やカリウムも含まれています。

ビタミンCはレモンに負けないくらいの含有量です。ストレスを軽減したり、若々しく美しい肌を保つよう働きます。心や体が疲れている人、たばこを吸う人は積極的に摂ると良いです。

食物繊維は、胃腸の働きを高め便通を良くします。また、悪玉コレステロールの生成を抑える働きがあって、余分な塩分を体外に排出するのを助けてくれるカリウムとともに、ガンや生活習慣病を予防するのに期待されています。

野菜ではめずらしいのですが、レンコンには造血ビタミンといわれるビタミンB12 が含まれているので、貧血の人や産後の女性の造血に役立ちます。また、レンコンの成分で注目されるのは、ムチンとタンニンです。

胃腸を健康に保つムチン

レンコン を切ったとき糸を引くような粘り気がありますが、これはムチンという糖タンパクで多糖類の一種です。

ムチンは、胃の粘膜を保護し、タンパク質や脂肪の消化・吸収を助け、食べ過ぎなどの胃腸の負担を和らげます。それと同時に肝臓に働き、解毒を促します。

消炎・止血作用のあるタンニン

切り口が黒くなるのは、ポリフェノールの一種のタンニンによるものです。タンニンには、血管や組織を収縮させる収れん作用や、消炎作用があります。

さらに、優れた止血作用があって、胃腸の炎症を和らげ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの止血に効果があり、予防もします。

タンニンの作用は肺にも働き、ぜんそくの発作やせき止めにも力を発揮します。せき止めには、調理したものを食べるより、生で皮ごとすりおろしたもののしぼり汁を飲むと良いと昔からいわれています。

レンコンにプラスすると効果的な食材

レンコン と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

レンコンに含まれているビタミンCやムチンは、水に溶けやすい性質です。調理の時は茹ですぎず、歯ごたえが残るくらいを目安に短時間で行うようにすると、成分を効率良く摂取することができます。

選び方

皮に張りがあり、節と節の間が長くてキレイな円柱形のものんが良品。切り口がみずみずしいもの。

保存法

新聞紙に包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。カットしたものは切り口をしっかりラップに包んで冷蔵。

レタス

レタスは、老化を防ぎ、寝つきを良くする

レタス
レタス

生活習慣病や不眠の改善

レタス は、日本でも古くから食べられてきたとてもなじみ深い野菜です。サラダには欠かません。不眠で悩む方がレタスを食べると眠れるようになるというのは、よく聞きます。

一般的にレタスといわれるのは、ヘッドレタスといわれる結球しているタイプのものですが、ほかにも、リーフレタスやサニーレタス、ロメインレタス、サラダ菜、サンチュなど、さまざまな種類があります。

レタスには、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、鉄分、カリウム、カルシウム、食物繊維などが含まれています。栄養価はそれほど高くないといわれていますが、さまざまな栄養が含まれたバランスの良い食材といえます。

高血圧、心臓病、脳卒中、肥満など生活習慣病の予防や改善、便秘、貧血、イライラや不眠にも役立ちます。

ビタミンEが老化を予防する

レタスには野菜にしては珍しくビタミンEが多く含まれています。ビタミンEには、血行を良くして新陳代謝を高めるはたらきがあります。

生活習慣病の発生源となるコレステロールを洗い流して、高血圧や心臓病、脳卒中の予防に効果的です。

ビタミンEは、老化防止のビタミンともいわれていて、ビタミンA(βーカロテン)やビタミンCと一緒になると抗酸化作用が高まって、細胞の老化を防ぐ効果があります。美肌、美白効果にも期待できます。

利尿、精神安定作用

レタスには、体を冷やす作用やカリウムによる利尿作用があります。これらの作用によって、尿の排出を良くしたり、むくみをとったりします。

尿と一緒に余分な塩分を体外に排出してくれるので、高血圧や動脈硬化を予防します。

寝つきが悪かったり、途中で目が覚めてしまったりすると脳や体の疲れがとれず、精神状態が不安定となりますが、昔からレタスには眠りを誘う効果や、精神を安定させる効果があるといわれています。

レタスの芯を切ると乳白色の液が出てくると思いますが、苦味成分のこの液に鎮静作用があります。

レタス にプラスすると効果的な食材

レタス と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

シャキシャキの食感を楽しめる レタス は、包丁で葉の繊維を切ると栄養を損失してしまうので、手でちぎりましょう。水には長く浸けすぎないようにして、手早く洗いましょう。

ビタミンEは、加熱しても損失はありません。茹でたり炒めたりすると、かさが減って生で食べるよりたくさん食べられます。油と一緒に摂ると吸収率が上がります。

選び方

芯の切り口が新鮮で、あまり高さがないもの。かさ高いものは芯の伸びすぎてかたく苦みがある。

保存法

鮮度が落ちやすいので、芯の部分に湿らせたキッチンペーパーを当てポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。