レンコン

レンコンは、胃腸を健康にし、炎症を抑える

レンコン
レンコン

ビタミンCが豊富

レンコン は、主成分がデンプンです。そのほか、ビタミンCが多く含まれているし、食物繊維やカリウムも含まれています。

ビタミンCはレモンに負けないくらいの含有量です。ストレスを軽減したり、若々しく美しい肌を保つよう働きます。心や体が疲れている人、たばこを吸う人は積極的に摂ると良いです。

食物繊維は、胃腸の働きを高め便通を良くします。また、悪玉コレステロールの生成を抑える働きがあって、余分な塩分を体外に排出するのを助けてくれるカリウムとともに、ガンや生活習慣病を予防するのに期待されています。

野菜ではめずらしいのですが、レンコンには造血ビタミンといわれるビタミンB12 が含まれているので、貧血の人や産後の女性の造血に役立ちます。また、レンコンの成分で注目されるのは、ムチンとタンニンです。

胃腸を健康に保つムチン

レンコン を切ったとき糸を引くような粘り気がありますが、これはムチンという糖タンパクで多糖類の一種です。

ムチンは、胃の粘膜を保護し、タンパク質や脂肪の消化・吸収を助け、食べ過ぎなどの胃腸の負担を和らげます。それと同時に肝臓に働き、解毒を促します。

消炎・止血作用のあるタンニン

切り口が黒くなるのは、ポリフェノールの一種のタンニンによるものです。タンニンには、血管や組織を収縮させる収れん作用や、消炎作用があります。

さらに、優れた止血作用があって、胃腸の炎症を和らげ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの止血に効果があり、予防もします。

タンニンの作用は肺にも働き、ぜんそくの発作やせき止めにも力を発揮します。せき止めには、調理したものを食べるより、生で皮ごとすりおろしたもののしぼり汁を飲むと良いと昔からいわれています。

レンコンにプラスすると効果的な食材

レンコン と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

レンコンに含まれているビタミンCやムチンは、水に溶けやすい性質です。調理の時は茹ですぎず、歯ごたえが残るくらいを目安に短時間で行うようにすると、成分を効率良く摂取することができます。

選び方

皮に張りがあり、節と節の間が長くてキレイな円柱形のものんが良品。切り口がみずみずしいもの。

保存法

新聞紙に包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。カットしたものは切り口をしっかりラップに包んで冷蔵。

レタス

レタスは、老化を防ぎ、寝つきを良くする

レタス
レタス

生活習慣病や不眠の改善

レタス は、日本でも古くから食べられてきたとてもなじみ深い野菜です。サラダには欠かません。不眠で悩む方がレタスを食べると眠れるようになるというのは、よく聞きます。

一般的にレタスといわれるのは、ヘッドレタスといわれる結球しているタイプのものですが、ほかにも、リーフレタスやサニーレタス、ロメインレタス、サラダ菜、サンチュなど、さまざまな種類があります。

レタスには、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、鉄分、カリウム、カルシウム、食物繊維などが含まれています。栄養価はそれほど高くないといわれていますが、さまざまな栄養が含まれたバランスの良い食材といえます。

高血圧、心臓病、脳卒中、肥満など生活習慣病の予防や改善、便秘、貧血、イライラや不眠にも役立ちます。

ビタミンEが老化を予防する

レタスには野菜にしては珍しくビタミンEが多く含まれています。ビタミンEには、血行を良くして新陳代謝を高めるはたらきがあります。

生活習慣病の発生源となるコレステロールを洗い流して、高血圧や心臓病、脳卒中の予防に効果的です。

ビタミンEは、老化防止のビタミンともいわれていて、ビタミンA(βーカロテン)やビタミンCと一緒になると抗酸化作用が高まって、細胞の老化を防ぐ効果があります。美肌、美白効果にも期待できます。

利尿、精神安定作用

レタスには、体を冷やす作用やカリウムによる利尿作用があります。これらの作用によって、尿の排出を良くしたり、むくみをとったりします。

尿と一緒に余分な塩分を体外に排出してくれるので、高血圧や動脈硬化を予防します。

寝つきが悪かったり、途中で目が覚めてしまったりすると脳や体の疲れがとれず、精神状態が不安定となりますが、昔からレタスには眠りを誘う効果や、精神を安定させる効果があるといわれています。

レタスの芯を切ると乳白色の液が出てくると思いますが、苦味成分のこの液に鎮静作用があります。

レタス にプラスすると効果的な食材

レタス と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

シャキシャキの食感を楽しめる レタス は、包丁で葉の繊維を切ると栄養を損失してしまうので、手でちぎりましょう。水には長く浸けすぎないようにして、手早く洗いましょう。

ビタミンEは、加熱しても損失はありません。茹でたり炒めたりすると、かさが減って生で食べるよりたくさん食べられます。油と一緒に摂ると吸収率が上がります。

選び方

芯の切り口が新鮮で、あまり高さがないもの。かさ高いものは芯の伸びすぎてかたく苦みがある。

保存法

鮮度が落ちやすいので、芯の部分に湿らせたキッチンペーパーを当てポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。

にんにく

にんにくは、滋養強壮、疲労回復の定番食材

にんにく には、体を温める作用があり、五臓の機能を活性化します。薬膳では、腫れ物の改善や風邪予防、解毒の働きがある食材として活用されています。

にんにく の特徴的な栄養素は、100 g あたり 食物繊維 5.7 g カリウム  530 mg ビタミンC 10 mg ビタミンB6 1.5 mg 。

にんにく
にんにく

細菌をやっつける成分アリシン

にんにく には、タンパク質や糖質、ビタミン類、ミネラル類と、体と脳がじゅうぶんに機能するために欠かすことのできない栄養素が豊富に含まれています。たまねぎネギなどの仲間の香味野菜です。

にんにくを切ったり、すりおろしたりした時に強い刺激臭が発生しますが、この独特の臭いのもとになっているのは、アリシンという成分です。

このアリシンは、硫化アリルの一種でネギニラにも同じように含まれています。アリシンやその他の硫化アリル類には強い殺菌力があり、細菌やウイルスにも力を発揮するので、免疫力を高め、食中毒や風邪などの感染症にもかかりにくくします。

アリシンはビタミンB1と結びつくとアリチアミンという物質に変化し、体を温めたり、スタミナの回復や疲労回復に効果的です。 脳の活性化にも良いです。ビタミンB1は水に溶けやすく熱に弱い性質ですが、アリチアミンに変化することで、損失が少なく吸収されやすくなります。

血行を良くして血栓を防ぐ

アリシンを加熱するとアホエンという物質がつくられ、血液をサラサラにして血行を良くし、血栓ができるのを予防します。

同じくアリシンに熱が加わることでつくられたスコルジニンという物質には、新陳代謝を活発にして血行を良くする作用があって、冷え症の改善や女性の生理痛の緩和にも役立ちます。

にんにくは夏の暑い時季が旬ですから、暑さで体力が低下している時には特に、スタミナや疲労の回復に効果的なにんにくがおすすめです。

胃腸の働きを良くし、ガンを抑制する

体を温め免疫力を高める作用が強いにんにく。胃腸を温めて消化を良くし、冷えによる胃腸の痛みや消化不良による下痢に効果的です。水分代謝を活発にするので、むくみの改善にも役立ちます。

また、にんにくに含まれているセレン(セレニウム)には抗酸化作用があって、近年注目されているジアリルスルフィドというにんにく成分との相乗効果で、ガンが発生するのを抑制します。

にんにくのニオイのもとがガンを抑制する | ガンの予防対策と増殖抑制作用を高める

にんにく にプラスすると効果的な食材

にんにく と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

にんにく特有の臭いは、皮をむき生のままで時間が経つにつれ強くなります。加熱すると臭いが弱くなりますが、食べる直前に調理すると良いでしょう。

保存方法

紙袋に入れて風通しのよい場所で常温保存。または、ネットに吊してもよいでしょ。

選び方

ふっくらと大きく、粒がかたくて締まりがある物が良品。変色していないもの。