いんげん豆

胃腸虚弱、疲労回復に

インゲン豆
いんげん豆

整腸作用、解毒作用に優れる

いんげんのうち、完熟させた種実を食べるものを いんげん豆 といい、実の形や色によって、金時、うずらなど全部で5品種に分けられ、大半が北海道で生産されています。

いんげん豆 の主成分は、でんぶんと、たんぱく質です。さやいんげんに比べ、たんばく質、ビタミン1、B2はすべて多くなっています。

滋養強壮や美容効果のほか、健胃作用、炎症をしずめる作用、利尿作用などがあり、体力減退、慢性胃腸炎、むくみ、おりものなどに広く効果があります。

いんげん豆 の食物繊維は多量なため、一緒にとった栄養分、特に糖質の吸収が緩慢になります。そのため、血糖値がゆっくり上がることになり、インスリンの省力化に役立ちます。

そこで糖尿病の改善に役立ちます。また、消化されにくい食物繊維は細菌によって腸で代謝され、悪玉コレステロールの排泄を促したり、ガンを抑制する作用があることが分かっています。

このほか食物繊維はナトリウムイオンの排泄を高める働きももっており、血圧の安定にも効果を発揮します。さらにフグの毒や、酒毒などを消す解毒作用も古くから認められています。

骨粗鬆症を予防し腫瘍を治す

カルシウムも豊富で、骨や歯の強化に役立つほか、骨粗鬆症を予防し、神経をおだやかにして、イライラやストレスを解消します。

さらに、糖たんばくの一種であるフィトヘマグルチニン(PHA)と呼ばれる免疫系を増強する成分が含まれています。

PHAを腫瘍の患者に繰り返し投与すると、体内で腫瘍細胞を壊す働きのあるT細胞が活性化され、腫瘍を減退させる作用があることが分かってきました。

いんげん豆 にプラスすると効果的な食材

納豆

胃腸などの消化器に有効で血栓を防ぐ

納豆
納豆

納豆 は、大豆を納豆菌によって発酵させた大豆加工食品です。

特徴的な栄養素は、100gあたり、たんぱく質 16.5g、カリウム 660mg 、カルシウム 90mg、カルシウム 90mg、鉄 3.3mg、ビタミンB2 0.56mg。

納豆菌にはすぐれた整腸作用

納豆 は、煮た大豆に納豆菌を植えつけて発酵させたもので、消化されにくい大豆も納豆にするとぐんと消化がよくなります。納豆菌の繁殖によって消化酵素が分泌されるため、消化吸収を促進するのです。

また ごぼう の2倍も含まれる食物繊維も手伝って、すぐれた整腸作用を発揮します。毎日納豆を食べれば、胃腸の働きが高まり、下痢や便秘の予防になります。

またガスがたまっておなかが張り苦しかったり、胃が痛んだときなどに効果をあらわします。

また、最近では納豆には腸内で異常発酵を抑制する働きがあり、ガンの発生に対しても抑止力があることが報告されています。

納豆にかけるならどれ?

ねばねば成分とビタミンB2で元気いっぱい

納豆菌の働きでビタミンB群も豊富になり、アミノ酸配合のよいたんばく質とともに、体力・気力を充実させてくれます。なかでもビタミンB2は大豆の2倍にも増えてきます。

美容のビタミンともいわれるB2は、肌や粘膜を保護する働きがあり、肌をつやつやにしてくれます。

ネバネバの糸は、ムチンと呼ばれる物質でたんばく質をむだなく活用する働きがあり、胃に入ると胃の粘膜を保護し、悪酔防止にも働きます。

ムチンが胃壁を保護し、アミノ酸とビタミンB群がアルコールを分解して、肝臓をアルコールから守ってくれます。

最近注目されているのがナットウキナーゼという酵素で、血栓を溶かす作用にすぐれ、脳血栓や心筋棟塞などの予防に働くことが解明されました。

さらに骨を丈夫にするカルシウム、成人病を予防するサポニン、脳を活性化し、老化を防止するレシチンなども豊富に含まれています。

納豆 にプラスすると効果的な食材

選び方

製造年月日の新しいものを選びます。粒の大小はお好みで。

保存法

冷蔵が基本。消費期限を過ぎてしまう場合は、 納豆 が乾燥しないようにラップに包んで保存。

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納豆の7つの食効 | パワー

大豆

大豆 の栄養や効能 効果 そしてどんな食材と組み合わせるとより効果が高まるかを紹介します。大豆 はさまざまな健康促進効果があり、現代人が特に摂取したい食材です。

肉中心の食習慣になりがちな場合、週に6回食べると血中コレステロール値が下がることがわかっています。また、すでにダメージを受けている動脈を修復します。

健脳、成人病予防の特効薬

大豆
大豆

大豆 の特徴的な栄養素は、100gあたり、たんぱく質 35.3g、炭水化物 28.2g、脂質 19.0g、食物繊維 17.1g、カルシウム 240mg、鉄 9.4mg。

大豆 は脾を養い、胃腸の機能を助け、腸を整える食材です。

肉や魚に負けない良質のたんぱく質

大豆 は、「畑の肉」と呼ばれ肉や魚に劣らない良質のたんばく質と脂肪を豊富に含んでいます。

たんばく質の含有量は、豆類のなかで最高。しかもアミノ酸配合のよい良質のものです。脂肪もコレステロール値を下げるリノール酸が大半を占めています。

そのほかビタミンB群やE、食物繊維、カルシウムなどのミネラル、レシチン、サポニン、コリンといった体にすぐれた機能性の栄養分を含みます。

成人病予防の有効成分がたっぷり

リン脂質のレシチンや、サポニン、ビタミンE 、リノール酸には、コレステロールを洗い流す作用があり、高血圧や動脈硬化、心臓病など成人病を予防するのに働きます。

食物繊維にもコレステロールを排泄する作用や血糖値を安定させる作用があります。

また、植物ステロールは、コレステロールの吸収を10〜20% も阻害し、動脈硬化を防いでくれます。

さらに 大豆 には、血管を拡張して血圧を下げたり、血管の小さな傷を治す働きのあるプロスタグランジンという物質も含まれています。

このように、血管を丈夫にして成人病を防ぐ、二重三重の鉄のガードが存在するのです。

頭をよくし、若々しさを保つ

レシチンはまた、利尿作用があるほか、脳の働きをよくすることでも知られ、記憶力や学習能力を高め、脳の老化やボケを予防してくれます。

ビタミンB にも脳を活性化する働きがあり、これに老化防止ビタミンといわれるビタミンE 、脂肪の蓄積を防いで老化防止に役立つサポニンが加わって、体や脳を若々しく保ってくれます。

さらに水溶性ビタミンのコリンは肝臓中の脂肪を排泄する作用があり、脂肪肝の予防に有効です。

大豆 の効果をアップさせる食材

選び方

大豆 は、つやつやとしていてふっくらしたものを選ぶ。

保存方法

大豆 は、直射日光を避け、紙袋に入れて通気性のよい暗所で保存。