ピーマン

夏バテを防ぐビタミンたっぷり野菜

ピーマン
ピーマン

抵抗力をつけ疲労を回復する

ピーマン は、ビタミン類のほか、鉄分、カルシウム、食物繊維などの栄養が豊富に含まれた夏の野菜です。

特徴的な栄養素は、100gあたり、カリウム が 190 mg ビタミンC  76 mg

夏は葉緑素が含まれた青菜類が不足しやすいので、体の抵抗力を高めたり、疲労を回復してくれるピーマンを積極的に食べたいところです。栄養が豊富な緑黄色野菜であるピーマンは、夏バテを防止するのに最適です。

高血圧や動脈硬化に効果的

葉緑素と食物繊維が豊富に含まれているピーマンは、不要なコレステロールを排泄し、血液をきれいにします。

また、毛細血管をやわらかくするビタミンP効果のあるルチンなどのフラボノイドも協力して、高血圧、動脈硬化の予防や治療に効果的です。

ほかには、内臓を温めて血流を促すはたらきがあるので、冷え症を改善したり、冷えからくる下痢や胃の痛みにも効き、糖尿病も予防します。

美肌を保ち、視力を強化する

ピーマンには特にビタミンCがたっぷり含まれています。それは、レモンにも引けをとらないほどの量です。

しかも、ピーマンに含まれているビタミンCは、油を使って調理してもほとんど壊れないという特徴をもっています。

カロテンの含有量も豊富です。カロテンは、体内で状況に合わせてビタミンAに変わる優れものです。そのほか、ビタミンB群の仲間のナイアシンも多く含まれています。

ビタミンCは、肌荒れや、紫外線によるシミ・ソバカスを防いだり、ストレスへの抵抗力を高めてくれます。そして、ビタミンAは目の疲れを癒やしたり、視力を強化してくれます。

カロテンとビタミンCの相乗効果によって細胞のはたらきが活発になり、活性酸素の除去にもはたらいて、体のダメージが回復します。

ピーマン にプラスすると効果的な食材

ピーマン と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

ピーマン は油と相性がよいので、炒めて食べるのが最適です。炒めることで、カロテンの吸収が良くなり、甘味が増しておいしくなります。短時間で調理を済ませれば、ビタミンCはほとんど壊さずに吸収することができます。さらに、強火で調理することでビタミン類の損失を防げます。

選び方

色が濃くて張りとツヤがあり、肉厚でやわらかいものが新鮮。

保存法

水気があると傷みやすいので、よく拭き取ってからポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存。 1 週間以内に使い切りましょう。

モロヘイヤ

モロヘイヤ は、高血圧やガンを予防する栄養豊富な野菜

モロヘイヤ
モロヘイヤ

カロテンの含有量が豊富

モロヘイヤ は、各種ビタミン、ミネラル、食物繊維などをたくさん含んだ栄養価の高い野菜として、注目されています。

なかでも、カロテンの含有量はとても多く、カロテンはほうれん草 に多く含まれていることで知られていますが、 モロヘイヤ  にはその2倍以上のカロテンが含まれていて、緑黄色野菜の中ではトップクラスです。

カロテンは、老化の原因である活性酵素の働きを抑える効果があって、細胞の老化を遅らせ、血管や粘膜を丈夫にしてくれます。また、抗酸化作用によってガンを予防するのに効果的です。

カリウムが高血圧を予防

モロヘイヤ には、ビタミン、ミネラル、食物繊維だけでなく、カリウムも豊富に含まれています。
カリウムは、腎臓に働いて余分なナトリウムを体の外へ排出してくれるので、動脈硬化や脳卒中の原因となる高血圧を防ぐのに力を発揮します。血圧が高めの人は、モロヘイヤをたっぷり食べれば降圧剤が減ったり、中止することも夢ではありません。腎機能が弱っている方は、カリウムの摂取は主治医とよく相談しましょう。

また、ケルセチンというフラボノイドが含まれているのですが、ケルセチンは毛細血管を強くする作用があって、血圧の上昇を抑えて高血圧を予防したり、血流の改善にも効果的です。

糖尿病、骨粗しょう症、貧血の予防にも

モロヘイヤを刻むと、ネバネバしたぬめりが出てきます。このネバネバは、糖類やタンパク質からできているムチンという成分です。

ムチンは、やまいもオクラ 納豆 、なめこなどにも多く含まれています。働きとしては、タンパク質の分解を促して消化吸収を助け、疲労を回復したり、血糖の急激な上昇を防ぎ糖尿病にも効き目をあらわします。

カルシウムやビタミンKは骨粗しょう症を予防し、鉄やビタミンCは協力して貧血の予防に効果的に働きかけます。

モロヘイヤにプラスすると効果的な食材

モロヘイヤ と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。せっかくモロヘイヤ を食べるのであれば効果がアップする食材も一緒に摂るようにするのがおすすめです。

食べ方のポイント

モロヘイヤ はネバネバ成分を含んでいますが、納豆 やまいも など、ほかのネバネバ食品と組み合わせて摂ることで相乗効果を発揮します。水溶性で成分が汁の中に溶け出すので、味噌汁などに入れて食べるのも良いです。

保存方法

いたみやすいので、すぐに食べないときに冷凍保存が最適です。さっと茹でた後、しっかり水気を絞り、1食分ずつラップに包んでから保存袋に入れて冷凍室で保存します。

栄養価がとても高い モロヘイヤ | 食材のプロフィール

ほうれん草

ほうれん草

ほうれん草と一緒に食べると効果アップの食材やほうれん草の食べ合わせ 効能 効果 栄養などについて紹介しています。ほうれん草の旬や保存方法などの情報も。

ほうれん草 優れた増血作用で貧血を防ぐ

ほうれん草
ほうれん草

ほうれん草 貧血に対する効果は野菜で一番

ほうれん草 には、鉄分や葉酸、マンガンといった増血作用がある成分が豊富に含まれていて、貧血 を予防する効果は 野菜 の中では一番です。

鉄分は赤血球の中のヘモグロビンには欠かすことのできない成分で、鉄分が不足すると貧血の原因となります。

葉酸 はビタミンBの一種ですが血液と関係が深く、骨髄の細胞の生育を促します。

根の赤っぽい部分にはマンガンが含まれているのですが、これも血液をつくるのに必要な栄養素です。これらの相乗効果で、貧血の予防に大きな力を発揮します。

食べ合わせ

ほうれん草(ほうれんそう)は、栄養価が豊富で、料理に幅広く使われる野菜です。ほうれん草の食べ合わせについていくつか一般的な組み合わせを挙げます。

  1. 肉料理との組み合わせ: ほうれん草は、豚肉、鶏肉、牛肉などの肉料理と良く合います。例えば、ほうれん草と豚肉の炒め物や、鶏肉とほうれん草のクリーム煮などがあります。
  2. 卵料理との組み合わせ: 卵料理との相性も良いです。スクランブルエッグやオムレツにほうれん草を加えることで、栄養価をアップさせることができます。
  3. チーズとの組み合わせ: チーズとほうれん草は相性が良く、ピザやパスタ、グラタンなどによく使われます。特に、フェタチーズやリコッタチーズとの相性が良いとされています。
  4. ナッツとの組み合わせ: ほうれん草とナッツ(特に松の実やくるみ)を組み合わせたサラダは、風味豊かで栄養価も高いです。
  5. トマトとの組み合わせ: トマトとほうれん草は、サラダやパスタ、スープなどで良く一緒に使われます。彩りも美しく、栄養バランスも良いです。

カロテンが視力の低下を防ぐ

カロテンが豊富な野菜というとトマトやピーマンがよく知られているところですが、実はほうれん草には、これらの10倍近くも多くの量のカロテンが含まれているのです。

また、ビタミンCも豊富で、ほうれん草のおひたし1人前で、1日に必要なカロテンとビタミンCの量がまかなえます。

カロテンは目のビタミンといわれるほど視覚と関係が深く、老化にともなう視力低下、夜や暗い所で視力が著しく衰える夜盲症、高血圧や糖尿病による視力の低下などに効果的です。

また、葉緑素と協力して、ガンの発生を抑えたり、コレステロールの排泄を促したりもします。

糖尿病、更年期障害を改善する

ほうれん草 は 亜鉛 も豊富です。 亜鉛 は味覚を正常に保つはたらきがあります。また、インスリンの貯蔵を促す作用があって、糖尿病に有効なことがわかっています。

さらに、 ほうれん草 には ホルモン のバランスをととのえるはたらきがあって、更年期の自律神経失調症や高血圧症の症状を緩和します。

カルシウム は女性の閉経後の カルシウム 不足を補うので、 骨粗しょう症 の予防になります。美肌効果もあるので、特に 女性 にとってはうれしいものです。

体内の毒素の除去や内臓機能の向上、血液循環の促進といった作用が一緒になって、肌に潤いを与えてくれます。

ほうれん草 にプラスすると効果的な食材

ほうれん草 と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

カロテン、鉄分の吸収を良くするには、調理に油を使うのが効果的です。茹でる場合、茹ですぎるとビタミンCが半分近くも失われてしまうので注意しましょう。根元のほうから茹でると、茹ですぎを防げます。

選び方

葉が肉厚でやわらかく、緑色が濃いもの。茎は短めで、根元はみずみずしく赤味が強いもの。

保存法

湿らせた新聞紙に包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存。傷みやすいので早めに使い切る。