パイナップル

肉類の消化を助け、疲労を回復させる

パイナップル
パイナップル

タンパク質分解酵素と酸味成分が消化を良くする

パイナップル の主成分は糖質で、ほかにビタミンB1やB2、ビタミンC、食物繊維などが含まれています。

注目したいところは、パイナップルに含まれるタンパク質分解酵素についてです。ブロメラインというタンパク質分解酵素が含まれていて、これには、肉類をやわらかくして消化を助けるはたらきがあります。

ただし、缶詰のパイナップルには含まれていないので、生のほうが良いです。

また、酸味成分のクエン酸も豊富に含まれています。クエン酸は体内に吸収されやすく、胃液の分泌を盛んにします。ですから、消化がよりいっそう良くなるのです。

ビタミンが体を疲労や老化から守る

ビタミンB1は、 パイナップル の主成分の糖質の分解を助け、新陳代謝をスムーズにして疲労を回復します。また、ビタミンB2も糖質の分解を助けて疲労や老化から私たちの体を守ります。

ビタミンCは、風邪などの感染症を防ぎ、病気の回復を早めて、肉体的にも精神的にもストレスに強い体をつくります。

微量ミネラルのマンガンが含まれているのですが、これはカルシウムの吸収を促進するので、骨粗しょう症や骨折の予防に最適で、骨を丈夫にします。

体を元気に、強くする

タンパク質分解酵素のブロメラインには、組織にできたタンパク質のしこりを溶かすはたらきや炎症を抑えるはたらきもあって、血液やリンパ液の循環を良くして、消腫瘍や消炎作用を発揮します。

胃腸の機能を高め、体内のほてりをしずめたり、不安感などをしずめるはたらきもあります。食欲が無かったり、体に力が入らないときに、心身を強くし元気が出るようにはたらきます。

パイナップル にプラスすると効果的な食材

パイナップル と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

パイナップル を調理する場合、ブロメラインは熱に弱く、60 ℃ 以上では作用が無くなるため、最後に加えるようにしましょう。

たくさん食べ過ぎると、口の中や胃が荒れる可能性がありますかあら、注意してください。

選び方

触った感触がかたく締まっていて上部の緑色は濃く、下は黄色いもの。きったものは、果汁がしみでていないものを選びます。

保存法

丸ごとはそのまま冷蔵庫の野菜室に入れ、 2 ~ 3 日保存可能。切った物はラップをしてポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室へ。目安は 1 日程度。

 

 

熱冷まし・せき止めに、デトックス作用も

梨 には、肺を潤し、熱を下げる働きがあり、のどの乾燥、ねばりけのある痰、空咳、のどの炎症など、のどの不快な炎症を和らげます。

特徴的な栄養素は、100gあたり、食物繊維 0.9g、カリウム 140mg。

梨

梨 ( なし ) の果実の 90 % くらいは水分です。スイカと同じように水分たっぷりでみずみずしく、夏の水分補給や疲労回復にも役立つ果物です。

私たちの体や脳のエネルギー源となるブドウ糖やショ糖が多く、酸味のクエン酸やリンゴ酸がわずかに含まれています。

熱を冷まし、のどの痛みをとる

水分を豊富に含んでいる梨は水冷機能に優れていて、熱を下げたり、のどや気管を潤して炎症や痛みを鎮めるはたらきがあります。

風邪で発熱し、せきやたんが出る、のどが痛む、声がかれるといった症状のあるとき、扁桃腺炎ののどの痛み、暑気あたりにも良いです。

糖分が便秘を改善

梨 にはソルビトールという糖の一種の成分が含まれているのですが、その含有量は数ある果物の中で一番多いとされています。

ソルビトールは便の ph ( ペーハー ) の値を下げることで便を軟らかくし、水分を吸収して腸のぜん動運動を促すので、便通が良くなります。

梨の果実には無数のつぶつぶがあり食べた時にシャリシャリした食感がありますが、この独特の歯ごたえはリグニンという食物繊維の一種によるもので生まれます。

種子を守るための硬い細胞で、石細胞と呼ばれていますが、こちらも便秘の改善を助けます。

解毒作用で肝臓を保護する

梨には、細菌やウイルスによって産生された毒素の解毒をおこない、体温の上昇を抑える作用があります。

カリウムやアスパラギン酸には体の中の余分な塩分を排出するはたらきがあるため、むくみの解消につながり、利尿作用や体内の代謝を整えるはたらきが期待できます。降圧作用で高血圧の予防にもなります。
さらに、肝臓を保護するとともに消化を助け、食欲増進や疲労回復にはたらきます。

梨 にプラスすると効果的な食材

梨 と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

梨にはタンパク質を分解する酵素が含まれているので、お肉料理と一緒に食べると消化を助けてくれます。

選び方

持ったときに重みを感じるものを。やや横にふくらんだものが甘く熟しています。

保存法

ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存。冷蔵保存しているときもなるべく早めに食べる。

喉の症状には毎日たべるといい

のどがいがらっぽく、よく痰を吐く人は、体にこもった熱が痰を粘つかせてしまっています。毎日、生のなし2分の1~4分の1個を食べると熱が取れて痰がでにくくなります。

食べ合わせの注意(カニと一緒に食べない)

かにも梨も体を冷やす食材のため、食べ合わせると嘔吐、下痢、腹痛の原因になると昔から言われています。

 

スイカ

優れた利尿作用、熱中症対策に

スイカ
スイカ

夏の風物詩ともいえる スイカ は瓜 ( ウリ ) 科の植物で、樹木になるものではないので分類上では野菜とされています。

スイカ は果肉のほとんどが水分です。その果汁には、糖質、リンゴ酸やアミノ酸の一種のアルギニンなどが含まれています。普通は野菜や果物に多く含まれるビタミン類がスイカには少ないのですが、カリウムがとても豊富です。

腎臓疾患、むくみに有効

利尿作用があることで知られるカリウムが豊富に含まれる スイカ ですが、シトルリンという尿をつくる特殊なアミノ酸も含まれていて、腎臓の機能を助け、腎炎や膀胱炎に効きめをあらわします。体内に吸収されたシトルリンは、アンモニアを無害な尿素に変換して排泄させます。

尿と一緒に余分な塩分を排泄するはたらきもあるので、むくみや高血圧、動脈硬化の予防や改善にも役立ちます。

シトルリンの効能、効果はこちら。

ただし、腎臓病や糖尿病を患い食事の制限がある人は、摂取に注意が必要です。

シトルリンが豊富なスイカのプロフィールはこちら

果皮や種子も高血圧・動脈硬化の予防に役立つ

スイカ には優れた利尿作用のほか、夏の暑さによる熱を冷ます作用もあって、夏バテ、日射病、熱中症の症状の改善に効果を発揮します。

また、こうした作用は、スイカの果肉の赤い部分よりも皮の白い部分のほうに多くあるといわれています。皮にはコレステロールを減少させるはたらきもあり、動脈硬化の予防に役立ちます。

種子にはタンパク質やリノール酸などが含まれていて栄養補給になりますが、それとともに高血圧や動脈硬化を防ぐことにもつながります。

スイカ にプラスすると効果的な食材

スイカ と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

皮の白い部分は、漬けものにしたり、炒めものや煮ものでも食べられます。

果糖は冷たいほうが甘味が出ておいしいですが、スイカには体を冷やす作用があるので、お腹がゆるい人や冷え症の人は気をつけましょう。