もも

実は便秘に効果大、あせもも治す

もも
もも

便秘を解消し、高血圧、ガンを予防する

もも は糖質が豊富で、甘味は主にショ糖によるものです。果汁に富み、香りもよい果物で、ほのかな酸味は、クエン酸やリンゴ酸によるものです。

もも が便秘の妙薬といわれるのは、食物繊維のペクチンを多く含むからです。ペクチンにはまた、血圧を下げたり、コレステロールを減らす作用があります。

豊富に含まれるナイアシンには、コレステロールを減らす作用があり、カリウムには血圧を下げる作用があるので、動脈硬化、高血圧に効果をあらわします。

また、カテキンやクロロゲン酸などポリフェノール類を含んでいるので、ガンの発生を抑制する働きが期待されています。

冷え性、寝汗、喉の渇きに有効

もも のジューシーな果肉には、不足した体液を補う作用があり、皮膚に潤いを与えたり、腸が乾燥してコロコロの便が出るような便秘に効果があります。

また血行をよくするので、冷え性に有効です。寝汗や、ちょっと動くとすぐに汗をかき、止まらないという症状も治します。水分の循環をよくし、喉の渇きを抑える効果もあります。

葉は頭痛、あせもに、桃仁は生理不順に効く

もも の葉には、消炎・鎮痛作用のあるグリコシドが含まれているので、内服すると頭痛や神経痛の痛みを止めてくれます。

また殺菌作用もあり、昔からあせもの妙薬として知られています。 もも にはケンフェロールという血流を促進して利尿に働く成分が含まれ、小便が出にくい、むくみなどに効果があります。

種の核中にある桃仁には、血液循環を活発にして停滞を除く作用があるので、生理不順、生理痛、更年期障害、便秘のほか高血圧や脳梗塞にも効果を発揮します。

もも にプラスすると効果的な食材

クルミ

体や脳の老化を防止するクルミ

クルミ
クルミ

クルミ には良質な脂質やタンパク質、ビタミンなどが豊富に含まれていて、老化防止や美容、体力増強などのために広く活用されてきました。

おやつにそのまま食べたり、お菓子のトッピングにして食べたりするクルミですが、クルミには血液をサラサラにするはたらきがあります。

注目は必須脂肪酸、リノール酸とα-リノレン酸がバランス良く含まれているところ。さらにビタミンB群やビタミンE、ナイアシンなども含まれています。

特徴的な栄養素は、100gあたり、脂質 68.8g、カリウム 540mg、ビタミンE 1.2mg、ビタミンB1 0.26mg。

生活習慣病を予防・改善する

クルミ に含まれている脂質の量は、ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類の中でもトップクラスの多さなのですが、そのほとんどはリノール酸などの不飽和脂肪酸です。

特に、オメガ3といわれる脂肪酸が多く含まれています。オメガ3は体内で合成されないため、食品から摂取する必要がある必須脂肪酸です。

不飽和脂肪酸は、血管壁に付着した悪玉コレステロールを除去し、動脈硬化を予防します。丈夫でしなやかな血管をつくり、血行を良くして、さまざなま生活習慣病の予防、改善に働きます。
血液の流れを良くし、体の隅々まで酸素を運んでくれるビタミンEも多く含まれているので、体や脳の老化を防ぐのに効果を発揮して、若々しさを保ちます。

最近は、ダイエットにもオメガ3を利用されています。

油を味方にする、現代人はオメガ9 系を積極的に摂ることで効率よく健康的に痩せる オメガ3、6、9について | 太らない食習慣

体力をつけ、疲労を回復させる

クルミのタンパク質は、良質なだけでなく吸収率が高くて、体力の増強に優れています。脂質の代謝を助けるビタミンB群やナイアシンの含有量も多いので、疲労回復や強壮の効果を高めます。

クルミ にプラスすると効果的な食材

クルミ と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

酸化を防ぐために殻つきのまま保存します。細かく砕いたりして、てんぷらやフライの衣に混ぜるとカロリーを抑えられ、揚げ油の酸化防止にも役立ちます。

選び方

殻に穴があいていないもので、中に虫がいないものをよく見て購入する。重みがあるものがいい。

保存方法

酸化をふせぐために殻付きのものを選ぶ。食べる直前や料理直前に殻をむく。冷蔵庫の野菜室で保存。長期保存予定なら冷凍庫へ。

注意

濃いお茶と一緒に食べない。濃いお茶に含まれる多量のタンニンがくるみの有効成分の吸収を妨げてしまいます。

ビタミンE を多く含む食品

 

ごま

滋養強壮、不老長寿の食材

ごま
ごま

血管を丈夫に、しなやかにする

ごま は成分の半分ほどが脂質です。おもにリノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸で構成されています。

これらは、高血圧や動脈硬化といった生活習慣病の大きな原因となるコレステロールを調整するはたらきがあります。

リノール酸は血中の悪玉コレステロールを溶かして排出するといわれ、オレイン酸は血中の善玉コレステロールを減らさずに悪玉コレステロールを減らしたり、腸内で便の滑りを良くして便秘の予防をするのにも役立ちます。

体内で合成することができない必須脂肪酸なので、食品から摂取する必要があります。

ごま を常食するようにしていると、血管をしなやかにして細胞の老化を遅らせ、生活習慣病を予防するのに効果的ですが、これは、不飽和脂肪酸と、強力な抗酸化作用をもつビタミンE、セサミンやセサミノールなどのゴマリグナンが互いに協力してはたらくためです。

ゴマリグナンは活性酸素を撃退し、アンチエイジング効果があることも知られています。

脂質のほかには、良質なタンパク質が20パーセント、ビタミンB群やEなどのビタミン類とカルシウムや鉄分などのミネラル類、それと食物繊維が合わせて30パーセント含まれ、ごまは滋養強壮のための理想的な食材です。

私たちの体をつくっているタンパク質は多くのアミノ酸で構成されているのですが、ごまにはこの必須アミノ酸がバランスよく含まれています。

豊富に含まれているカルシウムやマンガンは骨粗しょう症の予防効果に期待できます。

カルシウムやビタミンB群はイライラした神経の高ぶりを鎮静させるはたらきもあるし、貧血に効果的な鉄分も多く含まれています。

髪や肌の健康を保つ

こういった総合的なはたらきによって、 ごま は、肉体の老化を防ぎ、血液を増やし、内臓機能を高めたりします。骨や筋肉が強化され、冷え症の改善にもはたらき、美肌をつくります。

また、黒くツヤツヤした美しい髪をつくります。こうしたことから、女性は特に積極的に摂ると良いでしょう。さらに、脳のはたらきが活発になることで、物忘れを減らしたり、学習能力を向上させるのにも役立ちます。

ごま にプラスすると効果的な食材

ごま と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

軽く煎ってからすりごまにして食べたほうが消化が良く、効果が発揮されやすくなります。

ゴマリグナンの強力な抗酸化作用