梨 と一緒に食べると効果アップの食材や梨の食べ合わせ 効能 効果 栄養などについて紹介しています。梨の旬や保存方法などの情報も合わせてお届けします。

梨 熱冷まし・せき止めに、デトックス作用も

梨 には、肺を潤し、熱を下げる働きがあり、のどの乾燥、ねばりけのある痰、空咳、のどの炎症など、のどの不快な炎症を和らげます。

特徴的な栄養素は、100gあたり 食物繊維 0.9g カリウム 140mg です。

梨

梨 ( なし ) の果実の 90 % くらいは水分です。スイカと同じように水分たっぷりでみずみずしく、夏の水分補給や疲労回復にも役立つ果物です。

私たちの体や脳のエネルギー源となるブドウ糖やショ糖が多く、酸味のクエン酸やリンゴ酸がわずかに含まれています。

熱を冷まし、のどの痛みをとる

水分を豊富に含んでいる梨は水冷機能に優れていて、熱を下げたり、のどや気管を潤して炎症や痛みを鎮めるはたらきがあります。

風邪で発熱し、せきやたんが出る、のどが痛む、声がかれるといった症状のあるとき、扁桃腺炎ののどの痛み、暑気あたりにも良いです。

糖分が便秘を改善

梨 にはソルビトールという糖の一種の成分が含まれているのですが、その含有量は数ある果物の中で一番多いとされています。

ソルビトールは便の ph ( ペーハー ) の値を下げることで便を軟らかくし、水分を吸収して腸のぜん動運動を促すので、便通が良くなります。

梨の果実には無数のつぶつぶがあり食べた時にシャリシャリした食感がありますが、この独特の歯ごたえはリグニンという食物繊維の一種によるもので生まれます。

種子を守るための硬い細胞で、石細胞と呼ばれていますが、こちらも便秘の改善を助けます。

解毒作用で肝臓を保護する

梨には、細菌やウイルスによって産生された毒素の解毒をおこない、体温の上昇を抑える作用があります。

カリウムやアスパラギン酸には体の中の余分な塩分を排出するはたらきがあるため、むくみの解消につながり、利尿作用や体内の代謝を整えるはたらきが期待できます。

降圧作用で高血圧の予防にもなります。
さらに、肝臓を保護するとともに消化を助け、食欲増進や疲労回復にはたらきます。

梨 にプラスすると効果的な食材

梨 と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

梨にはプロテアーゼと呼ばれる酵素が含まれておりタンパク質を分解する酵素が含まれているので、お肉やお魚料理と一緒に食べると消化を助けてくれます。食後のデザートにおすすめです。

選び方

持ったときに重みを感じるものを。やや横にふくらんだものが甘く熟しています。

保存法

ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存。冷蔵保存しているときもなるべく早めに食べるようにします。

ぼけてしまった梨を選ばないようにするには

新鮮な梨は皮がピンと張っており、光沢がありますが、ぼけた梨は皮が少ししわっぽくなり、艶が失われます。皮のハリがないものはNGです。梨の表面の色がくすみ、全体的に元気がないように見えます。色がくすんでいるものはNGです。

ぼけた梨は、果肉がふにゃふにゃしてシャキッとした食感がなくなります。手で押すと柔らかさが感じられる場合があります。

喉の症状には毎日たべるといい

のどがいがらっぽく、よく痰を吐く人は、体にこもった熱が痰を粘つかせてしまっています。毎日、生のなし2分の1~4分の1個を食べると熱が取れて痰がでにくくなります。

食べ合わせの注意(カニと一緒に食べない)

かにも梨も体を冷やす食材のため、食べ合わせると嘔吐、下痢、腹痛の原因になると昔から言われています。冷たい飲み物や食べ物:にも注意です。梨自体が体を冷やす作用を持つため、冷たいものと一緒に摂ると胃腸に負担がかかることがあります。お腹を下したり、胃腸にトラブルが生じることがあります。

果物・木の実

 

スイカ

優れた利尿作用、熱中症対策に

スイカ
スイカ

夏の風物詩ともいえる スイカ は瓜 ( ウリ ) 科の植物で、樹木になるものではないので分類上では野菜とされています。

スイカ は果肉のほとんどが水分です。その果汁には、糖質、リンゴ酸やアミノ酸の一種のアルギニンなどが含まれています。普通は野菜や果物に多く含まれるビタミン類がスイカには少ないのですが、カリウムがとても豊富です。

腎臓疾患、むくみに有効

利尿作用があることで知られるカリウムが豊富に含まれる スイカ ですが、シトルリンという尿をつくる特殊なアミノ酸も含まれていて、腎臓の機能を助け、腎炎や膀胱炎に効きめをあらわします。体内に吸収されたシトルリンは、アンモニアを無害な尿素に変換して排泄させます。

尿と一緒に余分な塩分を排泄するはたらきもあるので、むくみや高血圧、動脈硬化の予防や改善にも役立ちます。

シトルリンの効能、効果はこちら。

ただし、腎臓病や糖尿病を患い食事の制限がある人は、摂取に注意が必要です。

シトルリンが豊富なスイカのプロフィールはこちら

果皮や種子も高血圧・動脈硬化の予防に役立つ

スイカ には優れた利尿作用のほか、夏の暑さによる熱を冷ます作用もあって、夏バテ、日射病、熱中症の症状の改善に効果を発揮します。

また、こうした作用は、スイカの果肉の赤い部分よりも皮の白い部分のほうに多くあるといわれています。皮にはコレステロールを減少させるはたらきもあり、動脈硬化の予防に役立ちます。

種子にはタンパク質やリノール酸などが含まれていて栄養補給になりますが、それとともに高血圧や動脈硬化を防ぐことにもつながります。

スイカ にプラスすると効果的な食材

スイカ と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

皮の白い部分は、漬けものにしたり、炒めものや煮ものでも食べられます。

果糖は冷たいほうが甘味が出ておいしいですが、スイカには体を冷やす作用があるので、お腹がゆるい人や冷え症の人は気をつけましょう。

 

いちご

いちごの豊富なビタミンCで美肌や生活習慣病予防

いちご
いちご

手軽にビタミンCを摂取できる果物

さわやかな甘酸っぱさや見た目のかわいらしさが魅力的ないちごですが、 いちご はほかの果物と違って皮をむく手間が省けるので、手軽に食べることができるのも魅力です。

この いちご には、とても豊富なビタミンCが含まれています。ビタミンCの大きなはたらきには、風邪などの病気、ストレスへの抵抗力を高めることや、肌を白く、美しく保つことがあります。

ビタミンCの100グラム中の含有量はレモン汁にも負けないほどで、大粒のものなら5~6粒食べれば、1日に必要な量を満たすことができるといいます。

しかし、ビタミンCは人体では合成できないし、ストレスや喫煙などで破壊されてしまうので、意識的に摂りたい栄養素です。

ウイルスの繁殖を抑え、発ガンの生成を抑える

ビタミンCは、体内に侵入した細菌やウイルスを攻撃したり、同じようにはたらく白血球を強化してくれるので、ビタミンCを摂取することは、免疫力を向上させ、風邪などの感染症を予防したり、回復を早めるのに効果的です。

いちごには、アントシアニンやエラグ酸などのポリフェノールが含まれていますが、これらは強い抗酸化力をもっていて、ニトロソアミンという発ガン物質の生成を抑制します。

生活習慣病を防ぐペクチン

いちごに含まれるペクチンという食物繊維には、血中の悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールを増やす作用があって、高血圧や動脈硬化、心臓病といった生活習慣病の予防にはたらきます。整腸作用もあるので、便秘や下痢を改善します。

食物繊維やビタミンC、鉄分などのはたらきによって胃腸を丈夫にし、食欲不振やお腹の張り、疲労回復などの症状にも効果をあらわします。

いちご にプラスすると効果的な食材

いちご と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

いちご の栄養を活かすためには、いちごを洗うときにヘタをつけたまま洗いましょう。ヘタを取ってから洗うと水っぽくなってしまうし、ビタミンCが水に溶け出して損失してしまいます。

いちごジャムなどもおいしいですが、加熱することでビタミンCはほとんど無くなるので、生で食べるのがおすすめです。

選び方

へたはみずみずしくてピンとしていて色は濃い緑色、実は光沢があり、鮮やかな赤色のものが新鮮。へたの近くの実の部分が白っぽいものは熟し切っていないので、実全体が色づいているものを選ぶ。

保存法

洗わないでラップに包み、冷蔵庫の野菜室で保存。