アサリ

貧血を予防する、肝臓を強化する

アサリ は、うまみ成分を豊富に含み、日本の各地でとることができる二枚貝です。

アサリ
アサリ

アサリ は、体の余分な熱をとり、ねばりけのある痰を伴う咳やほてりを鎮めます。疲労回復や胃酸を中和して胃の痛みと胸焼けを和らげる効果もあります。

特徴的な栄養素は、100 g あたりたんぱく質 6 g、カルシウム 66 mg、鉄 3.8 mg、ビタミンB2 0.16 mg、ビタミンB12 52.4 μグラム。

鉄分とビタミンB12が貧血を防ぐ

アサリ には、量は少ないものの良質なタンパク質のほか、鉄分やカルシウムなどのミネラル、ビタミンではB2やB12などが豊富に含まれています。鉄分はシジミにも負けないくらいの量が含まれ、ビタミンB12は貝類ではトップクラスの含有量の多さです。

鉄分は血液をつくる材料となる栄養素で、ビタミンB12には増血作用があるので、これらを豊富に含んだアサリは、貧血の予防や改善に大きな効果が期待できる食材です。

ほかに、ボケを防ぐはたらきがあることも注目されています。

コレステロール値を下げ、肝機能を高める

よく知られているように、アサリにはうまみ成分が豊富です。グリシンやグルタミン酸、コハク酸などのうまみ成分は、うまみとともにエネルギー源としても優秀なのです。また、コハク酸には、胆汁の分泌を促す作用もあって、コレステロールが増えるのを防ぎます。

遊離アミノ酸の一種のタウリンも多く含まれています。

タウリンはタコイカカキといった魚介類に豊富な成分で、コレステロール値を低下させる作用や、中性脂肪を減少させる作用があって、動脈硬化や高脂血症といった生活習慣病に対し効果を発揮します。

胆汁の生成を促して肝臓を強化したり、インスリンの効果を高める作用もあるので、肝機能障害や糖尿病の改善にはたらきます。

また、二日酔いの改善にも期待できます。原因物質となるアセトアルデヒドを分解する酵素の働きを助けて、肝臓にかかる負担を軽減します。体内のアルコールを無毒化して、体外へ排出する解毒作用もあります。

精神不安やむくみを改善する

さらに、アサリには体内の余分な熱を冷ます作用があって、手足のほてりや不安定な精神をしずめます。のどの渇きを抑え、利尿にはたらく作用もあって、腎炎からくるむくみを改善します。

アサリ にプラスすると効果的な食材

アサリ と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

鉄分が豊富な アサリ は、ビタミンC と一緒に摂ることで吸収力が高まります。

含まれる有効成分はビタミンB12をはじめどれも水溶性なので、汁ごと食べられる料理のほうが効果的に栄養を摂取できます。

選び方

殻がしっかり閉じていて、表面にぬめりがあり、模様がはっきり出ているもの。むき身の場合は、身が締まっていてみずみずしいもの。

保存方法

海水と同じくらいの濃度の塩水につけて冷蔵庫で保存。すなぬき後、殻ごと冷凍庫で保存も可能。

不眠症にはビタミンB12が有効、アサリの味噌汁と納豆の朝食でOK! | ビタミン効果

えび

コレステロール値を下げる、骨や歯を強くする

えび
えび

えび にはさまざまな種類がありますが、どの種類のえびも高タンパク・低脂肪で、タコと同じようにダイエットの時にも適した食材です。

しかも、カルシウムや亜鉛、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。また、 えび の殻や尾には動物性食物繊維のキチンが多く含まれ、体内の不要物を排泄するデトックス効果や、免疫力の強化に効果があります。

特徴的な栄養素は、 100 g あたり、たんぱく質 21.7 g 、カルシウム 34 mg 、ビタミンE 1.8 mg 。

生活習慣病、骨粗しょう症を予防する

えび の赤い色素には強力な抗酸化作用をもつアスタキサンチンという成分が含まれていて、活性酸素を除去し、血液をサラサラにしたり、アンチエイジングにも効果的です。

えび は甘みがあっておいしいですが、これは旨み成分のグリシンやベタインが含まれているからです。

ベタインには、血中コレステロールを低下させ、糖の吸収を阻害するはたらきがあります。

同じく旨み成分のタウリンには、血中コレステロールを下げる、中性脂肪を減らす、インスリンの作用を高めるなどのはたらきがあり、糖尿病や高脂血症といった生活習慣病を予防します。

カルシウムが特に豊富に含まれているえびですが、それに加え鉄分も多く含まれているので、骨や歯の強化、骨粗しょう症の予防や貧血の予防、精神の安定などに効果的です。

小さな桜えびなら、殻ごと、まるごと食べることができて、成長期の子どもなどのカルシウム摂取に役立ちます。

眼精疲労を改善する

赤い色素のアスタキサンチンは、たくさんのカロテノイドの中でも特に抗酸化力が高いことで知られる成分で、その抗酸化力は、なんとビタミンEの約1000倍もあるといわれています。

このアスタキサンチンは、栄養が届きにくい体の中の細部にまで入り込み、目の奥のほうまでしっかりと栄養を届けることができるので、慢性的な眼精疲労の改善にも期待ができるのです。

ほかに、体をあたためて腎機能を高める作用があって、足腰の冷えやだるさをとったり、頻尿を改善します。

えび にプラスすると効果的な食材

えび と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

えび は、体を強く元気にする食材です。ショウガやネギと一緒に調理すると、その効果が高まります。

選び方

ひげがピンとしいて足が折れてないもの。生きている場合は、元気に動いているものがいい。

保存方法

冷蔵庫に入れ、買ったその日中に食べる。冷凍保存はゆでてからでもOK。

https://health-memo.com/2013/08/13/%E9%AA%A8%E7%B2%97%E9%AC%86%E7%97%87%E3%81%AB%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%81%9F%E3%81%84%E9%A3%9F%E5%93%81%E3%80%8C%E3%81%97%E3%82%89%E3%81%99%E3%80%8D-2/

タコ

軟体動物の一種の タコ は、日本では人気のある食材で、古くから食用とされてきました。

脂質が少なくヘルシーで、ビタミンやミネラルがバランス良く含まれています。また、タウリンが多く含まれているので、肝機能の強化や動脈硬化などの生活習慣病の予防といった効果に期待できます。

コレステロール値を下げる、血行を良くする

タコ
タコ

タコ の特徴的な栄養素は、 100 g あたり、たんぱく質 16.4 g 、ビタミンE 1.9 mg 、亜鉛 1.6 mg 、ビタミンB2 0.09 mg 。

高タンパク、低カロリーな食品

タコ には、タンパク質やビタミンB、カルシウムが豊富に含まれています。脂質や糖質は少なくて、低カロリーです。しかも、消化されるのに時間がかかるので、ダイエットの補助食品として最適な食材です。

ただし、胃が弱っている人や胃の調子が悪いときにはたくさん食べるのを控えたほうが良いでしょう。

生活習慣病を予防・改善する

タコ には遊離アミノ酸の一種であるタウリンや、微量ミネラルの亜鉛、セレンなどが多く含まれていて、生活習慣病の予防に効果を発揮します。タウリンは、血中のコレステロール値を低下させ、血液の流れを良くして、血圧を安定させます。

ドリンク剤などでも知られているように、肝機能を高める作用もあります。肝臓での胆汁酸の分泌量を増やし、体内のコレステロールを減少させます。肝機能を高めて解毒作用を強化し、胆石症など肝臓病を予防したり、改善します。

女性の体の不調を改善する

また、ナイアシンが含まれていて、毛細血管を広げ、血行を良くします。さらに、ビタミンEにも血行を促進する作用があって、女性特有の血の滞りからくる体の冷え、頭痛、めまい、肩こり、貧血、生理不順などの症状を改善します。体の基礎となるタンパク質やコラーゲン、骨や筋肉を丈夫にするカルシウムが総合的に働きます。

タコ にプラスすると効果的な食材

タコ と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

タコ は消化に時間がかかるので、胃の弱い人や胃の調子がよくないときには食べ過ぎに気をつけたほうがよいです。
タコを食べ過ぎるとかゆくなることがあるので、過敏体質の人は注意しましょう。

選び方

表面にぬめりがなく、吸盤の吸い付く力が強いものほど新鮮。ゆでたこは色が鮮やかで、弾力があるものがよい。

保存方法

冷蔵庫に入れ、生たこはなるべく早く食べる。ゆでたこは消費期限内に食べる。

注意

アレルギー体質の人は、食べ過ぎるとかゆみが出る場合があるので注意する。

お酒を飲む機会が多く、肝臓のためにタウリンをたっぷり摂るなら
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