ピーナッツ ( 落花生 )

脳の働きを活発にする成分が豊富

ピーナッツ ( 落花生 ) ともいわれる ピーナッツ は、名前のとおり、花が咲いて受粉した後に子房柄という部分が伸びて地中に入り込み、先端の子房が大きく膨らんでサヤとなって実をつけます。

ピーナッツ ( 落花生 )
ピーナッツ ( 落花生 )

ピーナッツ ( 落花生 ) には脂質が多いことが知られていますが、この脂質の多くは悪玉コレステロールを除去してくれる不飽和脂肪酸です。

また、ビタミンB群やビタミンEも豊富に含まれているので、老化の予防や記憶力を高めるのに効果的です。

脳の活性化を促しボケや老化を防ぐ

脳の働きを活発にする作用があって、もの忘れや記憶力の低下を予防し、ボケを予防します。さらに、集中力を高め、学習能力を向上させる働きもあります。

ピーナッツ ( 落花生 ) にはビタミンB群のひとつであるコリン、レシチンが含まれています。

これらは、脳内でアセチルコリンという神経伝達物質を生成する材料となります。このアセチルコリンは記憶力や認知能力の保持に関わっているので、ピーナッツの摂取によってアセチルコリンの生成が活性化されれば、記憶力や学習能力を高めることに期待できます。

生活習慣病を予防・改善する

ピーナッツ ( 落花生 ) に多く含まれているオレイン酸などの不飽和脂肪酸には悪玉(LDL)コレステロールを減少させる効果があって、生活習慣病を予防します。酸化した悪玉コレステロールは動脈硬化の原因となりますが、

ピーナッツ ( 落花生 ) には抗酸化作用をもつレスベラトロールというポリフェノールも含まれていて、動脈硬化や高血圧の予防が期待されます。

また、ビタミンB群のひとつのコリンや、ビタミンE、レシチン、サポニンなど、脂肪の代謝を助ける抗酸化作用のある物質が多く含まれていて、脂肪肝に対し効果的です。

生命力を増強させる

ピーナッツ ( 落花生 ) は良質のタンパク質と脂質が豊富な高エネルギー食品で、カルシウムや亜鉛などのミネラル類、ビタミンB1・B6、ナイアシン、葉酸などのB群やビタミンEなどのビタミン類がバランス良く含まれています。

アミノ酸組成に優れた高タンパク食品でもあり、体に活力をつけ、タンパク質不足による肝臓障害にも効果的です。

ピーナッツ ( 落花生 ) にプラスすると効果的な食材

ピーナッツ ( 落花生 ) と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

ピーナッツの薄皮にはポリフェノールが含まれ、高い抗酸化作用を持っているので、薄皮ごと摂取したほうが効果的です。

選び方

乾燥しているものは、殻にひびが入っておらず、かび臭いにおいがしないものを選びます。

保存方法

生のものは日持ちしないので、保存する場合は冷凍庫へ。乾燥したものは風通しのいい湿度の低い場所で保存する。

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カシューナッツ

生活習慣病を防ぐ、骨を丈夫にする

カシューナッツ
カシューナッツ

カシューナッツは、カシューというウルシ科の常緑高木にできる種子です。種子は2層のかたい殻に覆われているのですが、日本では殻を取り除いて焙煎されたものが販売されています。

生活習慣病を予防する

カシューナッツは、脂質や糖質、タンパク質のほか、ビタミンB1やEなどが豊富に含まれた高エネルギー食品です。体を元気にして、疲労回復や老化防止などに役立ちます。

ナッツ類の中でもカシューナッツやアーモンドなどには特に植物性タンパク質が多く含まれているので、動物性タンパク質に偏りがちな現代の食生活で、植物性タンパク質を手軽に摂取することができます。

また、カシューナッツには、亜鉛、銅、マンガンといった微量ミネラルも豊富に含まれています。銅やマンガンは骨を形成するのに欠かせないミネラルで、骨や歯を丈夫にします。

亜鉛はインスリンを構成するうえで重要な成分であるし、免疫力を増強させるはたらきがあって、不飽和脂肪酸のオレイン酸とともに、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞などを予防したり、コレステロールの調整にも関わっています。

それに、腸のぜん動運動を促す機能がある食物繊維が多く、便秘を解消するはたらきがあるといわれているオレイン酸とともに、便秘を改善するのに有効です。

気管に効いてせきを止める

火であぶって乾燥させたものをつぶし、それにお湯を加えたものを飲むと、気管の炎症を抑えて、咳(せき)を出にくくしたり、胸の苦しさを取り除きます。また、切れにくい痰(たん)を排泄しやすくします。

カシューナッツにプラスすると効果的な食材

カシューナッツと次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

おつまみなどで販売されているカシューナッツには塩が混ぜてあるので、食べ過ぎには注意が必要です。塩分の無いものは、炒めものに入れたり、細かく刻んでサラダのトッピングにしたりして食べるとよいでしょう。

秋の味覚として親しまれている 栗 の実は、9月~10月頃に旬を迎えます。栗は日本のほかにも、中国、ヨーロッパ、アメリカと、世界各地でさまざまな種類が栽培されています。

栗

効率良くエネルギーとなり、細胞の老化を防ぐ栗

脾の働きを助けて、気を増す作用がある栗。栄養吸収の促進し、血の巡りをよくし、体を元気にしてくれます。

デンプン豊富で体のエネルギーになる

栗 の主成分は、糖質のデンプンです。なんと、縄文時代の遺跡から栗が発掘されたという話しもありますが、種実類の中ではめずらしくデンプンが多く含まれている栗は、当時の人々の貴重なエネルギー源だったのではないかと考えられています。
また、ビタミンCやビタミンB1、脂質、カリウムなどのミネラル、食物繊維も多く含まれています。
これらの栄養成分の相乗効果によって、腎(泌尿器や生殖器系)のはたらきを高め、生命力を補い、筋骨を丈夫にするといわれる、滋養に優れた食品なのです。

デンプンは、エネルギーの供給源であり、体の活動、脳のはたらきを活発にします。
筋肉の運動を維持するはたらきは特に優れていて、骨を丈夫にするビタミンCと協力し、筋肉や骨を強化します。こうしたことから、体力が無くて足腰が弱い年配の人や脚力の弱い子供が摂取するのに適しています。

糖質をエネルギーに変換するのに必要なビタミンB1も多く含まれるので、体や脳に効率良くエネルギーを送り込めます。

ビタミンB1が不足すると、糖質のエネルギー代謝が悪くなり、疲労物質である乳酸が溜まって、慢性的な疲労、筋肉痛や腰痛を起こしやすくなり、気力が減退する原因となります。また、情緒不安定になったり脳のはたらきが低下して、老化の原因にもなります。

渋皮には抗酸化作用がある

栗 には硬くて厚い鬼皮と、その内側に渋皮があります。渋皮には名前のとおり渋味があるので取り除いて食べる人が多いと思いますが、この渋皮の部分には、強力な抗酸化作用をもつタンニンという成分が含まれています。

タンニンはポリフェノールの一種で、老化を引き起こす活性酸素を除去したり、皮膚を保護する作用があるので、ビタミンCと合わせて、美肌効果に期待できます。

栗 にプラスすると効果的な食材

栗 と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

栗 は皮が厚く、デンプンに包まれているので、加熱してもビタミンCの損失はそれほどありません。渋皮には抗酸化作用のあるタンニンが含まれているので、この作用に期待するなら渋皮ごと煮ると良いでしょう。

選び方

皮の表面に張りとツヤがあり、全体濃い色をしているものを選びます。持ったときに重みを感じるものが良品です。

保存法

1~2%の塩水に10時間つけ込んだ後に水気をよくふきとって乾かします。その後、空気穴を開けたポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存。