大麦

消化不良、むくみに卓効をあらわす五穀の長

大麦
大麦

白米と一緒に炊けばおいしく、脚気の予防にもなる

大麦 には、六条種と二条種があり、私たちがふだん食べているのは、六条種を精麦した押し麦です。

押し麦は 白に比べ、でんぷんの量はやや少ないものの、たんばく質、脂質、食物繊維は豊富です。

また、カルシウムや鉄分などのミネラル、ビタミンB1、B2 なども豊富に含んだ滋養強壮食品です。明治時代に麦飯が脚気の予防食として奨励されたのも、白米にはないビタミンB群が含まれているからです。

白米と混ぜて炊けば、おいしく食べられ、白米に不足しているビタミンB 群が補えます。また、麦飯は消化がよいので、お年寄りや体力の落ちた人の食事に適しています。

胃を和ませ脾の働きをよくし、利尿作用も

これらの豊富な栄養素を含んだ大麦は、「五穀の長」と呼ばれるほどの効力を秘めた穀物です。

胃を和ませ腸の働きをよくするので、消化不良でお腹が張ったり、下痢、便秘などを治す効果があります。

また 穀類 では最も利尿作用にすぐれ、むくみや排尿痛を取るのにも有効です。膀胱炎には煎じたものに、 ショウガ汁 と ハチミツ を加えて飲むと効果があります。

喉の渇きを癒し、熱を取りのぞく作用もあり、気力を充実させるのにも役立ちます。

麦芽や麦茶など加工品にも多くの薬効

麦とろは、疲労回復や、糖尿病の人の常食におすすめです。消化不良や病後、体力が落ちているときは、 あずき を加えた粥が効果的です。

加工品の麦芽(麦もやし)は、漢方ではお年寄りや子どもの消化不良、胃腸障害などに用いられ効果をあげています。これは麦芽に含まれる消化酵素を利用した治療法です。

麦茶は体のほてりをしずめ、胃腸の働きを整えるので、夏には最適です。

大麦 にプラスすると効果的な食材

6月中旬

選び方

実がよく乾燥していてかびや異物が混入していないのもを選びます。

保存法

風通しがよく湿気の少ない冷暗所で保存します。

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