らっきょう

らっきょう の効果を高める食べ合わせや悪い食べ合わせをはじめとしてらっきょうの栄養や食べ方のポイントそして、らっきょうの旬などの情報です。

らっきょうは、血流を良くして、心臓病予防

らっきょう
らっきょう

血液をきれいにする成分が優れた効き目をあらわす

らっきょう というと、甘酢漬けなどの漬けものにして食べられるのが一般的です。らっきょうには糖質や食物繊維が多く含まれていますが、そのほか特に目立った栄養素は含まれていません。

しかし、らっきょうが持つ特有の香りの中には、優れた薬効をあらわす硫化アリルという成分があります。

硫化アリルは、たまねぎにんにくなどにも含まれていることが知られていますが、この硫化アリルのはたらきのひとつは、血液の流れを良くして、血液を浄化し循環器系を調整することです。

血液が凝固するのをを遅らせて血液をサラサラにするので、動脈硬化や心臓病の予防に期待ができます。また、心臓性ぜん息(急性心不全)の症状や狭心症の痛みを和らげるのに良いです。

らっきょうには食物繊維の一種のフルクタンという成分が含まれていて、このはたらきにより、心臓病のほかにも糖尿病や脂質異常症、脳卒中といった生活習慣病の予防に広く効果が期待されています。

疲労回復、食欲増進、ガンの予防に

硫化アリルには、ビタミンB1の吸収を助けるはたらきがあります。ビタミンB1には糖質を分解し代謝を活発にするはたらきがあって疲労を回復してくれますが、不足すると疲労物質の乳酸がたまり、筋肉痛が起こったり、心臓に負担がかかったりします。

胃腸のはたらきを助け、食欲を増進させる作用があります。消化液の分泌を高めたり、胃もたれを解消するようにはたらきます。

冷えによる腹痛や下痢の改善などにも役立ちます。さらに、発汗や殺菌、消炎作用があるので、風邪の症状を緩和するのにも効果的だし、梅雨時の神経痛を和らげたりします。

さらに、らっきょうに含まれる硫化アリルには抗酸化作用があり、ガンを予防・抑制することが期待されています。また、抗酸化物質のフラボノイドやサポニンが含まれていて、ガン細胞を抑制します。

らっきょう にプラスすると効果的な食材

らっきょう と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

らっきょう の独特の刺激臭と辛みのもととなっていて、さまざまなはたらきがある硫化アリルは、熱に弱く、水に溶ける性質なので、長く加熱することで損失してしまいます。硫化アリルを効果的に摂取するなら、生で食ベるのがおすすめです。

ビタミンB1を多く含む豚肉など食品と一緒に摂ると、ビタミンB1の吸収率がアップします。また、と一緒に摂ると、血液をきれいにする作用が一段とアップします。

らっきょうと食べ合わせが悪いとされる食材・飲み物一覧

食材・飲み物 注意点・理由
酒類(特にビール・日本酒) らっきょうは刺激が強く、アルコールと一緒に摂取すると胃に負担をかけることがあります。胃弱の人は要注意。
ニンニク・ネギなど刺激の強い食材 らっきょう自体が刺激性の強い食材なので、他の同系統の食材と合わせると胃腸への刺激が強くなります。
空腹時の牛乳 らっきょうの強い刺激性と牛乳の脂肪が合わさることで、胃もたれを起こす人もいます。特に空腹時は注意。
辛い料理(唐辛子系) らっきょうの辛味成分と相乗効果で、胃の粘膜を刺激しすぎる場合があります。
冷たい飲み物(氷水・アイスコーヒー等) らっきょうは体を温める食材のため、冷たい飲み物と一緒に摂ると胃腸のバランスを崩す可能性があります。

らっきょうの旬

らっきょうの旬は 5月下旬から6月中旬 頃です。

詳細:

  • 収穫時期:主に5月下旬から6月中旬。

  • 旬の理由:春から初夏にかけて育ったらっきょうは、みずみずしく香りが強く、最も美味しい時期です。

  • 主な産地:鳥取県(特に福部町)が日本最大の産地で、「砂丘らっきょう」として有名です。

旬のらっきょうの特徴:

  • 白くて張りがある。

  • シャキシャキとした食感。

  • 漬け物(甘酢漬けなど)にするのに最適。

保存方法:

  • 生のらっきょうは冷蔵保存で1週間ほど。

  • 漬けることで長期保存(数ヶ月〜1年程度)が可能になります。

この時期には市場やスーパーで「新らっきょう」として出回ることも多いので、購入や手作り漬物に最適な季節です。