サケ

血栓を防ぎ、体を元気にする

サケ
サケ

サケ の特徴的な栄養素は、 100 g あたりたんぱく質 22.3 g 、ビタミンB2 0.21 mg 、ビタミンB1 0.15 mg 、 ビタミンD  32 mg 。
温性で胃を温めるため、胃腸の働きを高めます。水分の代謝を助けてむくみを改善、血の巡りをよくします。

活性酸素を除去する

サケ は身の色は赤いですが、もともとは白身魚です。この赤みは、 サケ のエサとなるカニえびなど甲殻類に含まれるアスタキサンチンという成分で、身が赤いほどアスタキサンチンの含有量が豊富です。

カロテノイドの一種であるアスタキサンチンには強い抗酸化作用があり、活性酸素を除去して、ガンの発生を抑制します。

アスタキサンチンは、脳や目の奥など栄養が届きにくいところまでしっかり届き、眼精疲労の改善や動脈硬化の予防に働きます。

アンチエイジングや生活習慣病の予防などさまざまな効能が期待でき、サプリメントや化粧品にも使われたりしています。

血栓症を予防する、脳の機能を高める

サケ の脂は、 DHA (ドコサヘキサエン酸)や EPA (エイコサペンタエン酸)という不飽和脂肪酸です。どちらにも、血液をサラサラにして、血栓をつくらせない働きがあります。

DHA は脳の発達を助けるといわれていて、神経伝達物質の量を増やし、情報伝達の能力を向上させる働きがあります。

認知症を予防する効果でも期待されています。 EPA との相乗効果で、脳内の血管を健康に保ちます。 EPA は血小板凝集抑制の効果が高く、血液の流れを良くし、さまざまな生活習慣病を予防する働きがあります。

HDL(善玉)コレステロールを増やし、LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪を減らして、血液をサラサラにします。高血圧の予防・改善に効果的です。

DHA EPA の詳しい 効能 効果 はこちら。

胃腸をあたため、滋養をつける

サケ には、胃腸をあたためて消化機能を増進し、気力を増す効能があります。体力が衰えている、胃腸が弱っている、体が冷えて食欲がない、といったときに効く滋養食材です。

豊富なタンパク質、栄養素の代謝を良くして体にちからをつけるビタミンB1やB2、カルシウムの吸収を良くするビタミンDも含まれています。

サケ にプラスすると効果的な食材

サケ と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

サケ の皮にはコラーゲンや DHA などが豊富に含まれているので、残さず食べましょう。
サケ にはアニサキスなどの寄生虫がいることが多いので、新鮮な鮭が手に入っても、家庭では生食は避けたほうがよいでしょう。店ではサーモンの刺身が出まわっていますが、一度冷凍して寄生虫を死滅させたものなどです。

選び方

うろこは銀色に光り、皮に張りがあって身が締まっているものが新鮮。切り身の場合は、身が透き通ったサーモンピンクのものを。

保存方法

鮮度が落ちないように冷蔵庫で保存し、消費期限内に使い切る。冷凍も可能。

えび

コレステロール値を下げる、骨や歯を強くする

えび
えび

えび にはさまざまな種類がありますが、どの種類のえびも高タンパク・低脂肪で、タコと同じようにダイエットの時にも適した食材です。

しかも、カルシウムや亜鉛、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。また、 えび の殻や尾には動物性食物繊維のキチンが多く含まれ、体内の不要物を排泄するデトックス効果や、免疫力の強化に効果があります。

特徴的な栄養素は、 100 g あたり、たんぱく質 21.7 g 、カルシウム 34 mg 、ビタミンE 1.8 mg 。

生活習慣病、骨粗しょう症を予防する

えび の赤い色素には強力な抗酸化作用をもつアスタキサンチンという成分が含まれていて、活性酸素を除去し、血液をサラサラにしたり、アンチエイジングにも効果的です。

えび は甘みがあっておいしいですが、これは旨み成分のグリシンやベタインが含まれているからです。

ベタインには、血中コレステロールを低下させ、糖の吸収を阻害するはたらきがあります。

同じく旨み成分のタウリンには、血中コレステロールを下げる、中性脂肪を減らす、インスリンの作用を高めるなどのはたらきがあり、糖尿病や高脂血症といった生活習慣病を予防します。

カルシウムが特に豊富に含まれているえびですが、それに加え鉄分も多く含まれているので、骨や歯の強化、骨粗しょう症の予防や貧血の予防、精神の安定などに効果的です。

小さな桜えびなら、殻ごと、まるごと食べることができて、成長期の子どもなどのカルシウム摂取に役立ちます。

眼精疲労を改善する

赤い色素のアスタキサンチンは、たくさんのカロテノイドの中でも特に抗酸化力が高いことで知られる成分で、その抗酸化力は、なんとビタミンEの約1000倍もあるといわれています。

このアスタキサンチンは、栄養が届きにくい体の中の細部にまで入り込み、目の奥のほうまでしっかりと栄養を届けることができるので、慢性的な眼精疲労の改善にも期待ができるのです。

ほかに、体をあたためて腎機能を高める作用があって、足腰の冷えやだるさをとったり、頻尿を改善します。

えび にプラスすると効果的な食材

えび と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

えび は、体を強く元気にする食材です。ショウガやネギと一緒に調理すると、その効果が高まります。

選び方

ひげがピンとしいて足が折れてないもの。生きている場合は、元気に動いているものがいい。

保存方法

冷蔵庫に入れ、買ったその日中に食べる。冷凍保存はゆでてからでもOK。

骨粗しょう症にはサクラエビがおすすめ

 

骨粗しょう症 サクラエビ を食べると骨粗鬆症予防効果があります。サクラエビ には骨粗鬆症に役立つ成分、カルシウム、マグネシウム、たんばく質などが豊富に含まれます。

主な理由は、カルシウムが非常に豊富に含まれているためです。サクラエビは殻ごと食べられるため、効率よくカルシウムを摂取できます。

具体的には、以下のような点が挙げられます。

  • 高いカルシウム含有量: 生のサクラエビには牛乳の約6倍、干したサクラエビには牛乳の約20倍ものカルシウムが含まれているとされています。干すことで成分が凝縮され、さらにカルシウム量が増加します。
  • マグネシウム: 歯や骨の形成に必要なマグネシウムも豊富に含まれており、カルシウムと合わせて骨の健康をサポートします。
  • ビタミンDとの併用で吸収率アップ: カルシウムはビタミンDと一緒に摂ることで吸収率が高まります。ビタミンDは魚類やきのこ類に多く含まれているため、サクラエビとこれらの食材を組み合わせた料理は、骨粗鬆症予防にさらに効果的です。
  • 手軽に摂取できる: 干し桜えびなどは、ふりかけにしたり、様々な料理にちょい足ししたりと、手軽にカルシウムを補給できる点もメリットです。

骨粗しょう症の予防には、カルシウムだけでなく、ビタミンD、ビタミンK、マグネシウム、タンパク質など、様々な栄養素をバランスよく摂取することが重要です。サクラエビはこれらの栄養素の一部を豊富に含むため、積極的に食卓に取り入れると良いでしょう。

骨粗鬆症 サクラエビ 食べたい