牛肉

栄養価の高い肉

人間の何倍もの力を持つ牛は、昔は大きな労働力として人々にとって貴重な存在でした。そして、食べものというよりは滋養強壮のための薬として位置づけされていました。
牛肉は、肉類のなかでは一番栄養価の高い食材で、良質のタンパク質、脂質、鉄分などが多く含まれています。

動物性タンパク質や鉄分が豊富

牛肉に豊富に含まれているタンパク質は、体内でつくることができない必須アミノ酸をバランスよく含み、丈夫な体や血液をつくるはたらきがあります。健康を維持し、体を動かすエネルギー源として欠かすことのできない栄養素です。

また、鶏肉や豚肉と比較して、肉類としては鉄分がとても多く含まれています。この肉類に含まれる鉄分は植物に含まれるものよりも吸収率が高いので、効率よく鉄分を摂取することができます。さらに、赤血球がつくられるときに必要なビタミンB12も豊富なので、貧血や血行不良による冷え性に悩んでいる女性に特におすすめです。

気力をつけ、胃腸を丈夫にする

牛肉の優れた栄養価の相乗作用で、気力が増したり、体がすこやかになります。特に、胃腸を丈夫にして消化吸収を良くする作用が強いので、病後の衰弱した体や食欲の低下、気力がわいてこない、といった症状に効果的です。水分の代謝を調整してむくみをとるはたらきもあり、胃腸が冷えるときに牛肉をじっくりと煮込んだスープを飲むと調子が良くなるでしょう。また、腰やひざがだるく力が入らないなど運動機能の衰えを改善したりもします。

牛肉にプラスすると効果的な食材

牛肉と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

  • ニンジン、カボチャ、じゃがいも、ごぼう
    ▶気力・体力を回復する、だるさを改善する
  • じゃがいも、たまねぎ、にんにく
    ▶胃腸を強化する、消化不良を改善する
  • ニラ、山芋、みかんの皮、コショウ
    ▶体をあたため腰やひざのだるさを改善する

食べ方のポイント

牛肉は部位によって脂肪やカロリーに大きく差があるので、気になる人は赤身のもも肉やフィレ肉にすると良いでしょう。牛の赤身肉には脂肪燃焼効果があるというカルニチンも多く含まれているので、ダイエットの強い味方にもなります。

豚肉

体と脳の若さを維持するパワーの源

疲労回復に効くビタミンB1が豊富

豚肉の特徴といえば、やはりビタミンB1の含有量の多さです。それは、牛肉の10倍ともいわれ、赤身肉なら150グラムほどでビタミンB1の1日の必要摂取量をまかなえるといいます。

ビタミンB1は、糖質(炭水化物)をエネルギーに変換するために欠かせない栄養素です。別名「疲労回復のビタミン」といわれ、疲れのもととなる乳酸という物質が体に蓄積されるのを防ぎます。不足すると、エネルギーの代謝が効率良くおこなわれずに疲労がたまるというわけです。また、ビタミンB1が不足すると体だけでなく脳のはたらきも悪くなって、脚気や心筋梗塞、集中力の低下などを招き、ほかに、脳の病気にまで至る可能性があるのです。

美肌効果で女性におすすめ

豚肉のタンパク質は、肉類の中では最もアミノ酸バランスに優れています。ビタミン類ではB1のほか、B2、A、Eも多く含まれています。豚肉は、これらの栄養素のはたらきによって、体液や血液、骨といった私たちの体の構成成分を補う作用に優れ、病後や産後の衰弱や貧血、また、老化に伴う足腰の衰えやめまいに効果をあらわします。発熱・発汗後の体液不足を補ったり、肌のかさつきの改善などにも効き目があります。

ヒレ肉や肩肉にはビタミン、ミネラルが多く含まれます。モモ肉には脂肪が少ないのが特徴で、皮膚や粘膜の健康維持を助けるビタミンB群のナイアシンが含まれています。

レバーは、ビタミンAやビタミンB2、鉄分がとても豊富です。ビタミンAにも皮膚や粘膜の細胞を正常に保つはたらきがあるので、風邪の予防や美肌効果に期待ができます。
豚足にはコラーゲンなどのゼラチン質が豊富で、皮膚をなめらかにしてくれます。見た目や食感から苦手だという人もいると思いますが、増血作用もありますから、特に女性におすすめの食材です。

豚肉にプラスすると効果的な食材

豚肉と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

  • ほうれん草、落花生、かに、タコ
    ▶疲労を回復する
  • キャベツ、ネギ、ぶどう、栗、ごま
    ▶足腰の衰え、めまいを改善する
  • ニラ、ごま、オリーブオイル、ヨーグルト
    ▶肌を美しく保つ

豚肉とほかの食材との食べ合わせは、こちらも参考に。

食べ方のポイント

パワーの源であるビタミンB1は水溶性なので、効率良く摂取するには、煮物よりも炒め物が良いです。
食中毒を起こす可能性があるので、調理するときには火をしっかり通しましょう。特に内臓部位には気を使いましょう。