コレステロール値を下げる、骨や歯を強くする

えび にはさまざまな種類がありますが、どの種類のえびも高タンパク・低脂肪で、タコと同じようにダイエットの時にも適した食材です。
しかも、カルシウムや亜鉛、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。また、 えび の殻や尾には動物性食物繊維のキチンが多く含まれ、体内の不要物を排泄するデトックス効果や、免疫力の強化に効果があります。
特徴的な栄養素は、 100 g あたり、たんぱく質 21.7 g 、カルシウム 34 mg 、ビタミンE 1.8 mg 。
生活習慣病、骨粗しょう症を予防する
えび の赤い色素には強力な抗酸化作用をもつアスタキサンチンという成分が含まれていて、活性酸素を除去し、血液をサラサラにしたり、アンチエイジングにも効果的です。
えび は甘みがあっておいしいですが、これは旨み成分のグリシンやベタインが含まれているからです。
ベタインには、血中コレステロールを低下させ、糖の吸収を阻害するはたらきがあります。
同じく旨み成分のタウリンには、血中コレステロールを下げる、中性脂肪を減らす、インスリンの作用を高めるなどのはたらきがあり、糖尿病や高脂血症といった生活習慣病を予防します。
カルシウムが特に豊富に含まれているえびですが、それに加え鉄分も多く含まれているので、骨や歯の強化、骨粗しょう症の予防や貧血の予防、精神の安定などに効果的です。
小さな桜えびなら、殻ごと、まるごと食べることができて、成長期の子どもなどのカルシウム摂取に役立ちます。
眼精疲労を改善する
赤い色素のアスタキサンチンは、たくさんのカロテノイドの中でも特に抗酸化力が高いことで知られる成分で、その抗酸化力は、なんとビタミンEの約1000倍もあるといわれています。
このアスタキサンチンは、栄養が届きにくい体の中の細部にまで入り込み、目の奥のほうまでしっかりと栄養を届けることができるので、慢性的な眼精疲労の改善にも期待ができるのです。
ほかに、体をあたためて腎機能を高める作用があって、足腰の冷えやだるさをとったり、頻尿を改善します。
えび にプラスすると効果的な食材
えび と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。
- ニラ 、 白菜 、 レンコン 、 クルミ 、 豚肉 ▶体を強く、元気にする
- ブロッコリー 、 ネギ 、 山芋 、 栗 ▶体や脳の老化を防止する
- ショウガ 、 カボチャ 、 大根 、 味噌 ▶腎機能を高める
食べ方のポイント
えび は、体を強く元気にする食材です。ショウガやネギと一緒に調理すると、その効果が高まります。
選び方
ひげがピンとしいて足が折れてないもの。生きている場合は、元気に動いているものがいい。
保存方法
冷蔵庫に入れ、買ったその日中に食べる。冷凍保存はゆでてからでもOK。
骨粗しょう症にはサクラエビがおすすめ
骨粗しょう症 サクラエビ を食べると骨粗鬆症予防効果があります。サクラエビ には骨粗鬆症に役立つ成分、カルシウム、マグネシウム、たんばく質などが豊富に含まれます。
主な理由は、カルシウムが非常に豊富に含まれているためです。サクラエビは殻ごと食べられるため、効率よくカルシウムを摂取できます。
具体的には、以下のような点が挙げられます。
- 高いカルシウム含有量: 生のサクラエビには牛乳の約6倍、干したサクラエビには牛乳の約20倍ものカルシウムが含まれているとされています。干すことで成分が凝縮され、さらにカルシウム量が増加します。
- マグネシウム: 歯や骨の形成に必要なマグネシウムも豊富に含まれており、カルシウムと合わせて骨の健康をサポートします。
- ビタミンDとの併用で吸収率アップ: カルシウムはビタミンDと一緒に摂ることで吸収率が高まります。ビタミンDは魚類やきのこ類に多く含まれているため、サクラエビとこれらの食材を組み合わせた料理は、骨粗鬆症予防にさらに効果的です。
- 手軽に摂取できる: 干し桜えびなどは、ふりかけにしたり、様々な料理にちょい足ししたりと、手軽にカルシウムを補給できる点もメリットです。
骨粗しょう症の予防には、カルシウムだけでなく、ビタミンD、ビタミンK、マグネシウム、タンパク質など、様々な栄養素をバランスよく摂取することが重要です。サクラエビはこれらの栄養素の一部を豊富に含むため、積極的に食卓に取り入れると良いでしょう。