びわ

感染症や炎症の予防・改善、疲労回復にも

びわ
びわ

びわ は、涼性のため、微熱があったりほてりやすい人の熱を冷やしてくれます。のどの渇きを癒やす効果があります。

特徴的な栄養素は、100gあたり、カリウム 160mg、ビタミンC 5mg、ビタミンA(β-カロテン) 810mg。

びわ は中国が原産で、温暖な気候を好んで育つ果物です。葉や種も健康に良いとされ、古くから利用されてきたといいます。

果実の形が楽器の琵琶の形に似ていることが名前の由来だといわれています。

びわ の果実には、糖質、カロテンやビタミンB群、ビタミンC、カリウムやカルシウムなどのミネラル類、リンゴ酸やクエン酸などの有機酸、ポリフェノール類など、豊富に含まれています。

風邪の諸症状に効果的

カロテンやビタミンC、カルシウムなどは、風邪の症状の改善や予防に力を発揮します。特に、気管を潤して、痰(たん)をきりやすくしたり、咳(せき)を止めたり、のどの渇きを癒やす作用が優れています。

また、クエン酸などの酸味成分は、胃液の分泌を促して胃のはたらきを高め、吐き気や嘔吐を改善します。

活性酸素を除去する

私たちの肌は、紫外線を浴びることで細胞が傷つき、老化していきます。これは、紫外線などによって発生する活性酸素によるものです。

びわ の果実に含まれているカロテンやビタミンC、クロロゲン酸には強い抗酸化作用があって、活性酸素を除去し細胞の老化を防ぐことから、アンチエイジング、美肌の効果が期待されています。

疲労を回復する

たとえばストレスや不規則な生活、激しい運動などによって細胞が酸欠状態になると、体内に乳酸(疲労物質)が溜まります。 びわ の果実に含まれているリンゴ酸やクエン酸などの有機酸には、その乳酸を分解してエネルギーに変換するはたらきがあるため、疲労の蓄積が抑えられます。

さらに、ビタミンB群には、糖質などの代謝に関わってエネルギーを効率良く生産し、それを神経や筋肉へ運ぶはたらきがあるため、疲れを回復するのに効果的です。

びわ にプラスすると効果的な食材

びわ と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

食べ方のポイント

まだ未熟で酸味が強いびわを食べるとお腹が緩くなることがあるので、よく熟したものを食べましょう。胃腸の弱い人は、特に注意が必要です。

選び方

皮がきれいなだいだい色で、傷がなくつややかなものを選びます。白い産毛全体を均等に覆っていて弾力があり左右対称に下部がふくらんだものがいい。

保存法

常温で保存する。食べる時は冷えているほうがおいしいので少し前に冷蔵庫で冷やしてから。

果物・木の実