モロヘイヤ は、高血圧やガンを予防する栄養豊富な野菜
カロテンの含有量が豊富
モロヘイヤ は、各種ビタミン、ミネラル、食物繊維などをたくさん含んだ栄養価の高い野菜として、注目されています。
なかでも、カロテンの含有量はとても多く、カロテンはほうれん草 に多く含まれていることで知られていますが、 モロヘイヤ にはその2倍以上のカロテンが含まれていて、緑黄色野菜の中ではトップクラスです。
カロテンは、老化の原因である活性酵素の働きを抑える効果があって、細胞の老化を遅らせ、血管や粘膜を丈夫にしてくれます。また、抗酸化作用によってガンを予防するのに効果的です。
カリウムが高血圧を予防
モロヘイヤ には、ビタミン、ミネラル、食物繊維だけでなく、カリウムも豊富に含まれています。
カリウムは、腎臓に働いて余分なナトリウムを体の外へ排出してくれるので、動脈硬化や脳卒中の原因となる高血圧を防ぐのに力を発揮します。血圧が高めの人は、モロヘイヤをたっぷり食べれば降圧剤が減ったり、中止することも夢ではありません。腎機能が弱っている方は、カリウムの摂取は主治医とよく相談しましょう。
また、ケルセチンというフラボノイドが含まれているのですが、ケルセチンは毛細血管を強くする作用があって、血圧の上昇を抑えて高血圧を予防したり、血流の改善にも効果的です。
糖尿病、骨粗しょう症、貧血の予防にも
モロヘイヤを刻むと、ネバネバしたぬめりが出てきます。このネバネバは、糖類やタンパク質からできているムチンという成分です。
ムチンは、やまいも やオクラ 、納豆 、なめこなどにも多く含まれています。働きとしては、タンパク質の分解を促して消化吸収を助け、疲労を回復したり、血糖の急激な上昇を防ぎ糖尿病にも効き目をあらわします。
カルシウムやビタミンKは骨粗しょう症を予防し、鉄やビタミンCは協力して貧血の予防に効果的に働きかけます。
モロヘイヤにプラスすると効果的な食材
モロヘイヤ と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。せっかくモロヘイヤ を食べるのであれば効果がアップする食材も一緒に摂るようにするのがおすすめです。
- じゃがいも 、たまねぎ 、トマト 、 セロリ 、 イカ 、 マグロ ▶高血圧、動脈硬化、脳卒中を予防・治療する
- たまねぎ 、 やまいも 、 大豆 、 牛乳 、 アナゴ ▶糖尿病を予防・治療する
- しいたけ 、昆布 、牛乳、干しエビ 、 ホタテ貝 ▶骨粗しょう症を予防する
- ピーナッツ 、 きな粉 、 イカ 、 タコ 、 カキ 、 鶏 レバー ▶貧血を予防する
食べ方のポイント
モロヘイヤ はネバネバ成分を含んでいますが、納豆 や やまいも など、ほかのネバネバ食品と組み合わせて摂ることで相乗効果を発揮します。水溶性で成分が汁の中に溶け出すので、味噌汁などに入れて食べるのも良いです。
保存方法
いたみやすいので、すぐに食べないときに冷凍保存が最適です。さっと茹でた後、しっかり水気を絞り、1食分ずつラップに包んでから保存袋に入れて冷凍室で保存します。