生活習慣病を防ぐ、骨を丈夫にする
カシューナッツは、カシューというウルシ科の常緑高木にできる種子です。種子は2層のかたい殻に覆われているのですが、日本では殻を取り除いて焙煎されたものが販売されています。
生活習慣病を予防する
カシューナッツは、脂質や糖質、タンパク質のほか、ビタミンB1やEなどが豊富に含まれた高エネルギー食品です。体を元気にして、疲労回復や老化防止などに役立ちます。
ナッツ類の中でもカシューナッツやアーモンドなどには特に植物性タンパク質が多く含まれているので、動物性タンパク質に偏りがちな現代の食生活で、植物性タンパク質を手軽に摂取することができます。
また、カシューナッツには、亜鉛、銅、マンガンといった微量ミネラルも豊富に含まれています。銅やマンガンは骨を形成するのに欠かせないミネラルで、骨や歯を丈夫にします。
亜鉛はインスリンを構成するうえで重要な成分であるし、免疫力を増強させるはたらきがあって、不飽和脂肪酸のオレイン酸とともに、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞などを予防したり、コレステロールの調整にも関わっています。
それに、腸のぜん動運動を促す機能がある食物繊維が多く、便秘を解消するはたらきがあるといわれているオレイン酸とともに、便秘を改善するのに有効です。
気管に効いてせきを止める
火であぶって乾燥させたものをつぶし、それにお湯を加えたものを飲むと、気管の炎症を抑えて、咳(せき)を出にくくしたり、胸の苦しさを取り除きます。また、切れにくい痰(たん)を排泄しやすくします。
カシューナッツにプラスすると効果的な食材
カシューナッツと次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。
- 春菊、栗、梅、びわ、ごま ▶長引く乾燥性のせきを抑える
- さやえんどう、大豆、リンゴ、ヨーグルト▶糖尿病を予防・改善する
- ニンジン、しいたけ、にんにく、リンゴ、豆腐 ▶コレステロールを除去する、動脈硬化を予防する
- ニンジン、かぶ、山芋 ▶眼精疲労、ドライアイ、白内障を改善する
食べ方のポイント
おつまみなどで販売されているカシューナッツには塩が混ぜてあるので、食べ過ぎには注意が必要です。塩分の無いものは、炒めものに入れたり、細かく刻んでサラダのトッピングにしたりして食べるとよいでしょう。