うなぎ

スタミナアップで夏バテを防ぐ

うなぎは昔から滋養強壮の食べものといわれてきました。土用のうなぎは特に、体力をつけて夏バテを防ぐといわれています。内臓を温めながら強化して、食欲不振を改善したり、体力をつけて元気をよみがえらせる力に長けているのです。

抵抗力を強くし疲労回復にはたらく

うなぎには体の抵抗力を強くするビタミンAが豊富に含まれています。うなぎに含まれるビタミンAは、脂溶性のビタミンの一種でレチノールといいます。レチノールはレバーなど動物性の食品に多く含まれる成分で、うなぎでも特に多く含まれているのは肝(きも)の部分です。同じビタミンAでも野菜に含まれるカロテンよりも吸収率が良いのが特徴です。ビタミンAは、内臓や皮膚、目などの粘膜を健康に保ち、病気を回復させたり体の成長を助けるはたらきがあり、風邪を予防したり、夜間や暗いところでの視力の維持を助けたりもします。

そのほか、うなぎには疲労回復に効果的なビタミンB1や、成長を促進するビタミンB2、カルシウムやリンの吸収を助け、骨を強くするビタミンD、老化を防ぐビタミンEなど豊富に含まれています。また、筋肉コラーゲンが多く含まれていて、内臓の強化や美肌づくりに役立ちます。

生活習慣病を防ぐ

うなぎにも、青魚の油に豊富に含まれることで知られるEPAやDHAが含まれています。これらは体内でほとんどつくることができないといわれている多価不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)の一種です。
動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞、またガンの予防にも効果的なことで注目されています。

EPA(エイコサペンタエン酸)は、コレステロールや中性脂肪を減らすはたらきや血液を固まりにくくする作用があって、血管の健康を保ち、血栓をできにくくするので、脳梗塞や心筋梗塞といった血液の病気を予防します。また、DHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳細胞を形成するのに重要な役割を果たしているので、摂取すると頭のはたらきが良くなる、学習能力が高まる、などといわれてます。胎児の脳が形成される時期の母体には欠かせない栄養成分であり、痴呆症などの老化防止にも役立ちます。また、ガンの進行を抑制したり、予防したりします。

うなぎにプラスすると効果的な食材

うなぎと次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

  • きゅうり、トマト、ブロッコリー、れんこん、やまいも、にんにく、シジミ
    ▶夏バテ、虚弱体質を改善する
  • にんじん、ねぎ、にんにく、しょうが
    ▶冷え症を改善する
  • 春菊、ねぎ、トウガラシ、酢、味噌
    ▶神経痛、脚気、リウマチを改善する

食べ方のポイント

うなぎには脂肪も多く含まれているので、胃腸が弱っているときには、食べ過ぎに注意しましょう。蒲焼きなどにして余分な脂肪を落として食べれば、胃腸に負担がかかりにくくなります。

抗酸化と健胃のはたらきがプラスされるので、山椒(さんしょう)をかけて食べるのがおすすめです。

ほたて貝

肝機能を高める、高血圧を防ぐ

豊富に含まれるタウリン

ほたてにはタウリンという遊離アミノ酸が豊富に含まれているのですが、胆汁の分泌を促進させ肝臓の解毒作用に働きます。アルコールの分解速度を速め、弱った肝機能を高め、肝臓の解毒機能を強化するので、二日酔いの症状を緩和するのにも効果的です。

タウリンにはコレステロールを抑制する働きがあって、悪玉コレステール値を低下させます。血圧の降下にも貢献して、動脈硬化の予防にとても役立ちます。

さらに、目の網膜に働き、眼精疲労の回復や視力低下の防止に効果があるといわれています。子供の視神経の発達にも必要な栄養素です。

旨み成分アミノ酸のはたらき

ほたてには、タウリンのほかにもコハク酸やグリシン、アラニン、グルタミン酸、イノシン酸、アスパラギン酸など、さまざまなアミノ酸が含まれています。これらのアミノ酸は、ほたて特有の旨みを生み出している成分です。

核酸の一種であるイノシン酸は、細胞の再生を促す働きにたけていて、滋養強壮、老化防止に力を発揮します。美肌やアンチエイジングなどの効能が多く、女性は特に積極的に摂りたい栄養素です。

貧血や冷え症の改善、疲労回復に有効

ほたてには、増血作用がある鉄分や、悪性貧血を予防するビタミンB12、葉酸のほか、味覚障害を予防する亜鉛などの栄養成分も含まれています。貧血や冷え症、頭痛、めまい、動悸などの改善に役立ちます。また、体を潤す機能があって、胃腸にもやさしいといわれています。ただ、タンパク質が豊富なので、腎機能に障害がある人は摂取を控えめにしたほうがよいでしょう。

ほたてにプラスすると効果的な食材

ほたてと次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

  • アスパラガス、トマト、もやし、かぶ、グレープフルーツ
    ▶肝機能を高める
  • しいたけ、たまねぎ、セロリ、トマト、昆布
    ▶血圧の異常を改善する
  • ブルーベリー、ぶどう
    ▶目の疲れ、頭痛、めまい、肩こりを改善する

食べ方のポイント

殻つきのほたて貝の場合は、触れると素早く貝を閉じるものが新鮮な証拠です。冷蔵庫に入れて早めに調理しましょう。毒をもっているものもあるので、貝柱とヒモ以外は食べないようにします。ほたての旨みを活かすには、味つけをシンプルにするとよいです。