グレープフルーツ

ビタミンCが豊富で心身の疲労回復に効果的

ボリュームがたっぷりのグレープフルーツは、みずみずしくて、酸味のほかにもほのかな苦味や甘味のある果物です。美容やダイエット、免疫系などに作用するビタミンCが豊富に含まれていますが、ストレスの緩和にも大きく関わっています。

疲れをとり風邪を予防する、高血圧を予防する

グレープフルーツにはビタミン類が豊富に含まれていて、糖質は少なく低カロリーです。特にビタミンCはほかの柑橘類と比べても多く含まれています。ビタミンCは、疲労の回復、風邪の予防や回復に優れた力を発揮します。ほかにもさまざまな抗ガン成分が含まれているため、発ガンを抑制し、ガンを予防する効果が期待されています。

また、グレープフルーツには、肝臓の機能を高めるはたらきもあります。イノシトールという成分が不摂生な食事や生活などによって起こる脂肪肝を予防し、肝臓の機能を正常に保ちます。

食物繊維のペクチンは、血中コレステロールを減らし高血圧や動脈硬化を防ぎます。また、カリウムも、血液中の塩分を調整し高血圧を防ぎます。

美肌をつくる、ストレスを和らげる

ビタミンCには、肌に潤いを与え美肌をつくる効果があります。コラーゲンを生成したり、紫外線の影響によるメラニンを抑制しシミやソバカスを予防して、美白へと導いてくれます。また、活性酸素を除去して老化を防止します。

酸味のもとのクエン酸も豊富で、食欲を増進させ、胃腸の機能を高めます。新陳代謝も活発にして、疲労回復に効果をあらわします。酸っぱいものを食べると唾液が出るものですが、この唾液には若返りや老化防止のホルモンが含まれています。

ビタミンCのはたらきとしては、抗ストレスや抗酸化作用が強いことも知られています。ビタミンCが不足すると、肌の調子が悪くなる以外にも、イライラしたり情緒不安定になったりもします。私たちの体の中では、ストレスがかかると、アドレナリンという抗ストレスホルモンが分泌されるようになっているのですが、副腎でホルモンが合成される時には大量のビタミンCが必要になります。

グレープフルーツにプラスすると効果的な食材

グレープフルーツと次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

  • いちご、りんご、栗
    ▶疲労を回復する、美肌をつくる
  • はちみつ、アルコール
    ▶ストレスを緩和する
  • トマト、ブロッコリー、ブルーベリー、さくらんぼ、あずき
    ▶ガンを予防する
  • スイカ、キウイフルーツ、いちじく、ごま
    ▶心臓発作や脳卒中を予防する

食べ方のポイント

グレープフルーツのしぼり汁にはちみつを加えてお湯を注いだあたたかい飲みものは、寝つきが悪かったり、イライラしたりする高ぶった神経を鎮静させるのに効果的です。

輪切りにしてスプーンですくって食べることが多いと思いますが、ペクチンのはたらきを強くするためには、果実の袋の部分も一緒に食べると良いです。

かりん

のどを守り、リウマチの症状を緩和する

たんを取り除き、せきを止める

かりんは、鮮やかな黄色と甘酸っぱい香りが特徴の果実です。かりんの果肉は硬く渋みがあるため、そのまま生で食べるには向いていませんが、食物繊維の一種であるペクチンが多く含まれていて、シロップ漬けやジャム、果実酒などに適しています。

痰(たん)を取り除いたり、咳(せき)を止める作用があって、気管支炎やぜんそくなどを改善します。かりんのエキスが配合されたのどあめなどの商品も多く販売されています。

日本では古くから、咳(せき)止めに効果的だとされて用いられてきましたが、中国では2,000年以上も前から薬用として使われ、乾燥させた果実を煎じて、痰(たん)をとったり、下痢を止めたりするのに利用されてきたといいます。また、熟した果実は良い香りを放つので、部屋に置いて芳香剤としても使われます。

肝機能・胃腸機能を良くする

酸味や香りのあるかりんには、強い抗酸化作用があり、感染症を予防したり美容に効果的なビタミンC、同じく渋味の成分であるタンニンが多く含まれています。強い酸味はクエン酸やリンゴ酸によるものですが、これらはかりんに含まれているポリフェノールの作用と協力して肝機能を調整します。それと同時に、筋肉や脈管の緊張を緩めてやわらかくするので、筋肉の老化や動脈硬化を防ぎます。

リウマチや神経痛による痛み、腫れ、しびれといった症状も緩和したり改善します。さらに、甘酸っぱい香りは、胃腸の機能を活発にして、食欲を増進したり消化を促進します。胸やけや悪心の改善、嘔吐や下痢のときの筋肉のけいれんを鎮めるはたらきもあります。

かりんにプラスすると効果的な食材

かりんと次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

  • なし、しょうが、ぎんなん、栗、みかんの皮、水あめ
    ▶たんをとる、せきを止める
  • キウイフルーツ、ぶどう、ざくろ、黒大豆、酒
    ▶リウマチ、神経痛の痛みなどを緩和する
  • しそ、しょうが、はとむぎ、米、黒砂糖
    ▶胃腸の不調による筋肉のけいれんを改善する

食べ方のポイント

かりんには、ベンズアルデヒドという香りの成分が含まれています。特に、かりんの種に多く含まれているので、種ごと加工して食べることで、のどの痛みなどに効果的です。

有機酸がさまざまな効力を発揮する

梅は、日本では古くから民間薬として親しまれてきました。梅の果肉には、クエン酸、カテキン酸、ピクリン酸、リンゴ酸などといった、天然の有機酸が豊富に含まれています。これらの有機酸には強い殺菌力・抗菌力があり、梅干しの酸味成分であるクエン酸は、特に疲労回復に効果がある成分として広く知られています。

ピクリン酸には、肝機能を高める作用があります。肝臓は代謝や解毒などの大切な機能を担っているので、肝臓が正常にはたらかなくなると、疲れやすくなるなどさまざまな症状が現れます。ピクリン酸の肝機能を高めるはたらきによって、二日酔いの改善や予防にも効果的です。

また、青梅の果肉からしぼった果汁をじっくりと煮詰めてつくる梅肉エキスには、ムメフラールという特有の成分が含まれていて、血流の改善に役立ちます。ブドウ糖とクエン酸の一部が加熱によって結合してできるものなので、梅干しや青梅の状態では、ムメフラールは含まれていません。

胃腸を整え、疲労を回復する

クエン酸とは、酢や柑橘類に含まれる酸味成分のひとつで、私たちが生きていくうえで、重要なエネルギーをつくり出すために欠かすことのできない成分です。糖質や脂肪酸の代謝を促して血液中に溜まった疲労物質である乳酸を分解するので、疲労の回復に効果的なのです。また、クエン酸はカルシウムと結合して、腸からの吸収を良くします。それと同時に鉄分の吸収を促して、増血しながら血行を良くします。

カテキン酸は、胃の中で胃酸の代役を果たします。ですから、食欲を増進させて、胃腸のはたらきを良くします。これが、便秘の改善にもつながります。

梅干しの優れた殺菌・抗菌作用

お弁当やおにぎりに梅干しを入れておくと腐りにくいことは、昔からよく知られています。梅干しに含まれているクエン酸やベンズアルデヒドという物質には微生物の繁殖を抑える作用があって、体の中で胆汁のはたらきを活発にさせ、食中毒の原因になる菌を殺菌してくれます。ベンズアルデヒドは分解されて安息香酸という強力な防腐作用をもつ物質に変化するのですが、これらには、ガンを防ぐはたらきがあることもわかっています。

唾液に含まれているパワー

クエン酸などの有機酸は、口の中に唾液(だえき)を生じさせます。酸っぱい梅を口に入れたり、想像するだけでもつばが出てくるあの状態です。この唾液の中には、若返りや老化防止にはたらくホルモンのパロチンが多く含まれているといいます。また、唾液の中には、アミラーゼやカタラーゼという酵素も含まれています。アミラーゼは、ご飯やパンなどに含まれるデンプンの消化を助ける役目をしています。もうひとつのカタラーゼは、体内で生じる活性酸素の毒性を抑える重要な役目をしてくれています。

梅にプラスすると効果的な食材

梅と次の食材の食べ合わせで、それぞれの健康への効果に期待できます。

  • しそ、しいたけ、しょうが、きゅうり、レモン、酢、イワシ
    ▶疲労、夏バテを回復する
  • しそ、にんにく、しめじ、納豆、米
    ▶胃腸を強くする
  • 小松菜、白菜、なす、しょうが、バナナ、カキ
    ▶二日酔いを改善する

食べ方のポイント

梅干しには胃腸の粘膜を保護するはたらきがあるので、お酒を飲む前に梅干しを食べておくとアルコールの刺激を緩和でき、悪酔いを防ぎます。飲みすぎて二日酔いになったときに食べると、荒れた胃の粘膜の修復が早まるし、二日酔いの回復が早まります。